名称未設定さんのレビュー一覧
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ネタバレ
残念!
かなり序盤で奈津子と紗英の関係が判ってしまった。
奈津子の専門学校、結婚のエピソードと紗英の年齢とで二人が同い年ではないことがわかる。
とすると、「同級生でかつ親友」という片方が否定されるので、ひょっとして綴られている二人の関係をそのまま理解してはいけないんだな?と思う。
同性愛者か?と思わなくもないが、それは文章がやんわり否定している。
「友人」以上にお互いのプライベートに踏み込み、同性愛者でもない女性同士の関係となれば・・・。
そしてオムツのエピソード。今時布オムツの効用にこだわるなんて、そんな年代って考えれば・・・。
(この作者、まだお若いはずだが、布オムツのことなんてよくご -
ネタバレ
不思議だがいいと思う
自分が恋した相手には変わってほしくない。でも自分は変わって行くだろうし、相手も変わって行かざるを得ないだろう、ということに対する矛盾や葛藤、苛立ちみたいなものがとぉっても回りくどく、とぉっても丁寧に、とぉってもめんどくさく描かれている。
恋をしているとき(もしくは「これが恋かも?」と気付きつつあるとき)にこんなにも理性的、客観的に自分や相手のことを考えられるとは思えず現実味がないが、その非現実的な部分がこの作品の世界観や雰囲気にうまく絡んでいて惹かれる。
常に淡々と漂うネガティブな空気も好きだ。
『逆上がりは、できるようになった?』
何だ?何だ?何だぁ?