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Posted by ブクログ
【私の評価】★★★★★(97点)
■久しぶりの「衝撃の一冊」でした。
アパレルショップの店長 佐々木ユーコが、
謎の販売指導のコンサルタントとの出会いで
成長していく物語です。
コンサルタント(著者)の指導がうまいこともありますが、
あまりに実際にありそうで、吸い込まれるように読んでいました。
(実話なので当たり前か・・・)
■佐々木ユーコの職場は、人手不足のため毎日残業。
部下もやる気なし。売上も低迷しています。
前店長が辞めた後に、店長となったものの、
業績てこ入れのためか、ついに販売指導の
コンサルタントがやってくることになったのです。
「こんなに苦労しているのに、外部のセンセイに
その気持ちがわかるはずがない!まったくウザイ!」
■ところが、コンサルタントの先生がやってくると
「お店の役割って、何でしょう?」
「?」・・・
「でも駄目よ、『売上げ』のために働いちゃ」
「え?」・・・
「今日はあなたが、このお店を去る日です」
「は?」・・・
コーチングのような、禅問答のような
会話が続いていきます。
ただ、最後には、何だかわからないうちに
「部下のやる気を出すために、店長が何ができるかを考える」
宿題をもらっていました。
■その後、コンサルタントの先生は、
お店のチーフ本田ナツミを飲み会に誘って、
店長とチーフとの思いを共有させていくのです。
人の心が繋がっていく瞬間。
泣けてきました。
やる気を持てば、だれでもできるのです。
・『一緒に頑張ってくれませんか?』
その一言が、私は聞きたかったんだ・・・。
その言葉が、こんなにもうれしいものだったなんて(p57)
■アパレル業界に限らず、仕事にヤリガイがない人、
やる気のない部下に悩んでいる人、
職場の雰囲気が悪いと感じている人にお薦めの一冊です。
内容・ストーリーとも素晴らしい一冊でした。
こういう本があるから、読書はやめられませんね。
兼重さん、ありがとうございます。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・突然ですが・・・。今日はあなたが、このお店を去る日です」・・・
みんな大きな花束を抱えてあなたとの別れを惜しんでいます。
あなたはそこで、どんな言葉が聞きたいですか?」(p29)
・★チームを巻き込む5つのステップ
1.今、お店で抱えている課題を話す
2.店長として、どうしたいかを話す
3.相手に何を期待しているかを話す
4.相手がそれをやりたいかどうかを確認する
5.具体的に何をするかを話す(p51)
・なにか大きな物事が動くとき。・・・
誰かが、最初の一人になるんです、必ず。
誰かが、「よし!私がやる!」
そう心に固く決め、一歩を踏み出す。(p248)
Posted by ブクログ
色々な立場の人の物の見方がわかってよかった。
自分はまだまだ新人だから、他のレビュアーさんのようにグッと来るところが少ないのだと思うが、
「店の役割」を理解することができただけでも相当な収穫になった一冊だった。