かの有名な美脚の美魔女が歌う某曲と2文字しか違わないのに、こんなにも響きが変わるこのタイトルの秀逸さ…!
コラムニストのジェーン・スーさんが、今までに対談したことのある光浦靖子さん、山内マリコさん、中野信子さん、田中俊之さん、海野つなみさん、宇多丸さん、酒井順子さんとはもう一度話したい気持ちで、そして初対談の能町みね子さんとはじっくり話をしてみたい気持ちで、あえてテーマを設けずにされた対談がまとめられたこの本。ご本人が「ゲラを読んでいて、随所に蛍光ペンを引きたくなった」とまえがきに書いておられるとおり、読んでいる間じゅう、私も蛍光ペンを引きたくなる箇所がたくさんありましたし、ブンブンうなずいたり激しく膝を打ったり、非常にのめりこんで一気に読み終わりました。また、対談のお相手がいろいろなジャンルの方で、本当にいろいろな角度から「人生とは」「生きるとは」「加齢とは」などということを考えさせられます。
「四十にして惑わず」と言うけれど、45歳になってもいくつになっても、惑うし悩むし、でもいろいろ更新しながら生きていくのだなぁと、諸先輩方(一部は後輩)のお話を聞いて楽になった気がします。そして、男性性を求められることに息苦しさを感じている男性にも、ぜひ読んでいただきたい本です。
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すごく面白かった。
スーさんのエッセイも読んだことあるけど対談もお相手のカラーが如実に出て面白い。
酒井順子さんとの対談では、バブル世代のちょっと下の人達ってこんな風に考えてるのか、という参考になった。
「人生の目標を決めて生きていない」とか「少し上の世代の人が生き生きと生活していると励まされる」といったところは、氷河期世代より下はみんなそうじゃないかなと思う。
全共闘世代や若いSEALDsの世代の人達が主張がしっかりしてると言っているけど、SEALDsの人達はかなり少数派じゃないかな、、、。
能町みね子さんとの同居男性の話は笑ってしまった。
お二人とも家計をメインで支えているのは自分で、主に同居の男性が家事全般を実施し、ており、彼女たちが「昭和のおっさん」になってしまったと自認している。
仕事場でダラダラ仕事して、「今日は外で食べるからいいや」ってLINEして「5時以降に言われても困る」と言われたり。
たまには食器洗いをしようとしてスポンジの場所が分からず聞くと、「いいよ俺がやる」となるそうで。
性別の問題じゃなく、役割の問題なんだなーと考えさせられる。
他の多くの人もコメントしてるけど「悩みのほとんどは我儘か暇」って言葉は衝撃!
それと、女性の問題は男性の問題とコインの表裏一体であることはもっと認知された方がいいと思う。
お互い協力して解決していかないといけないのに相手側を非難するばかりでは、、、。
「3歳までは女性が育児すべき神話」と「男性が生涯働いて家計を支えるべき大黒柱神話」はセットなのでどちらかだけ解消は出来ない。
自殺に占める男性の割合は7割以上が10年以上継続している事実。
男は滅私奉公すべきという社会通念で40代男性が過労で自殺しても大きなニュースにはならない異常。
ENEOSの「安い電気に変えるか、稼ぎのいい男に変えるか」というCMは女性が差別される事に比べれるとあまり注目されない。妻は夫ほど稼げないという前提があるので女性も卑下にされているにも関わらず。
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40代女性がテーマの対談集。同年代の女性同士の思うところであったり、同年代男性から見たこの世代の話であったり、また少し上の年代の話を聞いてこれからを想像したり。一般的な40代女性像とは少し違う人生で、それを著者自身これでいいのかと葛藤したことや今の生活に至るまでの話など。
どんな話でも上手に聞いて返していて、頭の良さそうな人だなあと思った。40代、世間ではおばさんと言われ若い頃のようなことはできなくなってきたなと思うけれど、それでもまだ楽しいこともありそうだと思わせてくれる。
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初めてのスーさんの本。
中野信子さんの回が個人的には1番面白かった。
同じ独身の立場として共感するところも多かった。
オーバーザサンのすーさんしか知らないけど、エッセイストとしてのスーさんも知っていきたい。
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とても読みやすかった。対談相手はみんなニュートラルで俯瞰的。男性のしんどさを解決しないと女性のしんどさも解決できない、とか、男性は否定されることに弱い、とか納得。多様性に大切なのは尊重で、仲良くすることが目標ではない
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敬愛するスーさんの著書。8人との対談だったけど、それぞれに面白かった。この9人のお話を読んでいると「自分はこんなにボーっと生きていていいのか..」と思っちゃう。とにかく思考停止せずに、考えて自分の生き方を見つけていかなくては。この人たちみたいな先輩が先を走ってくれていると、40代も楽しそうだな、と思える。こういう本を読むことはやっぱり大事だな。
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2022.4.18数人との対談集ということで、会話のテンポが文章に表れているなと感じた。印象深かったのは田中俊之さんの男性の生きづらさ、について。ジェンダーバイアスについて最近考えるが女性が生きづらいことの背中合わせとして男性の生きづらさがあることをもっと社会が認識していかなければならないのを痛感した。 また中野信子さんとは共著で別冊を出しているのでそちらも読んでみたい。
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オーディブルにて。
対談を文字起こししたものを朗読で聞くのもどうだろうと思ったけど、割と聞きやすかった。女性二人が話してるとどっちがスーさんかわからなくなるけど。
タイトルは犬笛のようなもので、アンテナが立ってる人に届くようになってる、という序盤の言葉に共感。タイトルにビビビときて手に取る人には興味深い本になってると思う。
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スーさんはいつもラジオで話していることと同じなので新鮮さはないが、この頃はまだ同居人がいたんだなと時の流れを感じる。その先を今は生きているのが感慨深い。そして今回はいろいろな対談相手のことを少し知れたのがよかった。
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人間の想像力なんて、所詮それぞれの経験をベースにした演繹と帰納の繰り返しでしかない。
読み手にとっての「その先」を見せていくことに意義がある。
↑映画や文学だけじゃなく、身近な誰かに自らの姿を見せることもできるよなと。
効率とストレスは別。得意な方がやっていてもストレスはかかる。
↑他者と心地よく生きるために必要なマインドセット
男にとっての呪い=自分自身と対峙することを恐れること。自分を客観視できないこと。
↑飲みに行ったら会社のことと仕事のことしか話さないおじさんたちに感じていた違和感の正体。
「他者のためにならねば」という欲求は、「こんな自分も存在していいのだ」と自分に納得させるために湧いてきたもの。
↑お節介を焼く“良い人”が嫌いな理由。
できること、できないこと、やりたいこと、全部違う。
↑何か一つの尺度で全ての事柄を照射しようとする幼さへの自戒として。
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ジェーン·スーさん一度読んでみたかった。
2016年から2年間の対談をまとめた本。
面白おかしい本だとタイトルから想像してたけど全然違ってた。フェミニズムと、さらにそこに追加してオバさん枠も上塗りされてる感じかなぁ。
今って世の中LGBTQどれでもいんだよって聞きなれてきてるけど、この本では女の生き様に強くフォーカス当たってる。男とは、女とはみたいにね。対談相手はみんなバリキャリ(もう死語か)なんで相方の稼ぎでどーのじゃない自分の力で生き抜いてる人たちの頭の中が垣間見れて興味深い。
専業主婦じゃない、専業主夫の家庭だと役割も立ち位置も完璧なまでに逆転。例えば稼ぐ女が今日はそとで食べて帰るとか急に言って在宅男に怒られたりw 今は熟年離婚で嫁に愛想つかされるのは仕事だけしてきた夫という構図だけど、これからはその逆もあり得るな。男女間もそうだけど、職業やその人の立ち位置で関係性はガラリと変わるし。
女の敵は女という思想に異を唱えてる箇所はハッとさせられた。
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結婚、出産だけじゃない、女性の生き方を考えるとき、人生の先輩の経験談を教えてもらえるような一冊。
視野が狭くなりがちなときに、ジェーン・スーさんの本を読むと、目の前の世界だけじゃないよって気づかせてくれる気がする。
たくさんの対談が収録されているけど、脳科学と哲学が交差するような、中野信子さんとの対談が一番面白かった。
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タイトルに比して、ライトなエッセイではない。
他の本でも思ったが、どうしてスーさんの本が流行るのかわからない。これは、ディスりではなく、一読しただけでは簡単に理解できないものが多く、これらの文章を多くの読み手が理解できるのだろうか、と。それとも、私の頭の回転が悪い、文章を読み解く能力が低いのだろうか。
山内さんや、中野さんとの対談なんて、対談相手がそれこそ博学なので、読み手がそこまでついていけるってすごいなと思ってしまう。
お二人の本を読んでみたいと思った。
スーさんはどんな本を読んで、どんなふうに物事を考え、経験して来たのかなと思わせる。面白そう、と言うか、砕けててはっちゃけたイメージなのかと思っていたが、ものすごく深いし、自分は全然彼女の領域に追いつかない。哲学や脳科学、宗教の本なんかも手に取らなければ、自分にまだまだ色々未熟な面を感じる。
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(いい意味で)サラッと読める対談本。
「上の世代が楽しそうだと勇気がでる」という趣旨の会話が本文内に出てくるけれど、スーさんはまさしく私にとってのそういう存在。
オバさん(オジさん)になることを楽しみたい方にオススメの本。
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#私がオバさんになったよ #ジェーンスー #読書記録
人に干渉しすぎずに生きたいよね、な人々の対談集。
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自分の内側にガンダーラを探したらダメだな。鷲田さんの本に、自分自身とは、他者との関係性のなかにしか生まれないと書いてあって、すごく腑に落ちたのね。自分なんて自分のなかにはないんだと。外界との関係性にじふというものは定義される。
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コミュニケーション能力は資産の域に入ってきたと思うのですが、好奇心もそうですね。好奇心の有無が生死を分けるようになってきたな。
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ジェーン・スーさんに、興味があるものの
まだいまいち人の雰囲気がわからない。
読んでみたのは2作品目なんだけど対談しているのにどんな人なのかいまいちわからない。キレ者って感じはするけどジャンルは謎。
もう少しジェーン・スーさん研究もしてみよう。
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ジェーン・スーさんが対談形式でお話ししたものをまとめた書籍。
対談から時間がたっているので「この時はこうだったんだな」という読み方もできてその時代の流れの速さにビビるw
多分この書籍を1番楽しめるのは彼女と同世代の人なのではないだろうか。
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Audible にて。
光浦靖子さんや、「逃げ恥」の原作者さんなどとの対談。
タイトルに惹かれたが、男性との対談もあるのですべてがオバさん談義ではなかった。
光浦さんの「冤罪お局」という言葉が面白くて、わかりみが深い。