【感想・ネタバレ】金の角持つ子どもたちのレビュー

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Posted by ブクログ

よかったです。
中学受験の経験もなく、当時、受験する友達の事を、頑張ってるな〜ぐらいの軽い気持ちで見てましたが、あんなに努力しているとは!
出てくる人達、みんな熱いかった。

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2024年05月15日

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何度も何度もウルウルきました。中学受験に挑む俊介の頑張りに、それを応援する家族の温かさに、加地先生の子供たちを想う気持ちに。
必死に頑張った事は絶対に糧になる!

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

だいぶ泣いてしまった。
自宅で読んでいて良かった。

純粋に頑張る子供たちに、大人達も何かを教えられるような感覚。
中学受験とは、塾に通うということの意味、
スポーツを学ぶこととはとても華やかだけど逆に、小さい頃から勉強を極めていく事の大変さや葛藤などがリアルに描かれている。
合格でも不合格でも、人生を変えるくらい頑張った日々がある事が何より大切なんだと教えられる。
俊介が言った、勉強で人生を変えたいんだ。
なんか心に響いた。

俊介の大学受験や、塾のその後、先生の弟の社会復帰など続編が読みたい。

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごくよかったです

子を持つ親ですが
たくさんのことを教えてもらいました

藤岡陽子さん好きだー


長いネタバレ感想です


中学受験を題材にした作品

三章からなっていて
それぞれ違う人物の視点で進みます


最初は母親の視点から。
理解のない夫や、毒親の元で育ち
自分の将来をあきらめてきた背景など
苦しくなる物語が続きそうな予感でしたが
子どもの頑張り、母親の頑張りが
環境を変えていきます


ちょっとずつ変わっていく母親に
いつからでも頑張れるんだと
パワーをもらえる話でした。

子どもの言葉には力がありますね
義母とのやりとりは最高!
勇気をもらいました!


次は息子の視点。

この息子がとてもひたむきで。。
子どもが頑張ってる姿って、泣けます

こんなに頑張ってるのに
なかなか成果が出なかったり、
家族に負担をかけているプレッシャー、
俊介が抱えていたものを知ると
胸が苦しくて涙がとまりませんでした。。

なのに周りは受験に対して
後向きなことを言ってきたりする。
本書にもあったけど
スポーツを頑張ってる子のことは応援するのに
それが受験になると揶揄するようなことを言ってきたりするのはなんででしょうね。

やらされてるって勝手に大人が思うからでしょうか?
こんなに頑張ってるのに、、、
普通に応援してあげてほしい。


最後は先生の視点
加地先生がいいんだよなー

ここはホントにいろんなことを教えてもらいました。


例えば
私は勉強ができなくても
やりたいことをやっていられればいい
と思っていたけど

『勉強が苦手ならさせなくてもいい。
ずいぶん後になってからだが、
自分は両親のその考え方が
間違いだったのだと気づいた。
勉強が苦手な子どもでも、
学力は上げてやらなければいけないのだ。』

『なにも学ばずに大人になったら
どんな未来が待っているのか。
そんなこと、年を重ねた者であれば
誰もが知っていることなのに、
自分が楽になりたくて、
面倒な現実から目を背けてしまった。』

という言葉がグサッと来ました。

子どもたちに武器を持たせてあげるために
私も子どもを促していかないといけないんだなと反省。
まだ子どもが小さいうちに本書に出会えてよかったです。


子どもたちに
『なんで勉強をしなければいけないか』


今ならキチンと答えられそうです(^^)


いつでも読み返せるように
手元におきたい一冊でした

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

なんとなく展開がわかるのに、物語に引き込まれていきました。藤岡先生の作品はこれで3冊目ですが、オチを大事にしているというより、過程を大事にして丁寧に書いているイメージです。読むと汚れた心が綺麗になります。

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2024年03月29日

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すごくいい本。登場人物ひとりひとりの想いに胸が熱くなる。
俊介くん、かっこいいな。と思いました。
私もこの本の登場人物たちのように自分の人生にしっかり向き合いたい。と思いました。
私は、母親なので菜月さんに感情移入していました。かっこよく素敵なお母さんだと思います。

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2024年03月28日

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めちゃくちゃよかった。
読みながら、何度も何度も涙が出て止まらなかった。
中学受験…残念ながら私にもまた私の子供たちも経験がありません。
周りのお子さんの中学受験についてのお話を聞いていても
「大変そうやなぁ。」「そこまでしなくても…。」とひとごとなので深く思っていませんでした。

けれどこの話を読みながら、
中学受験のわずか12歳の子どもたちのパワーに圧倒され、これからどんどん大きくなり
荒波の中を生きていく、子どもたちに大きな武器を持たせたいという塾の先生である加地先生の
いう意味がよくわかりました。


このお話の中心にいるのが俊介くんという
一生懸命サッカーを頑張っていた少年が
トレセンのメンバーに入れなかったことをきっかけに中学受験に切り替えて、難関校の
東栄を目指して本当に一生懸命奮闘する。
まずこの子の一生懸命さやなぜそこまで頑張ろうとしているのかを知り涙し
母親のまっすぐで大きな大きな愛に涙し
塾の先生である加地先生の考えかたや
塾生への愛に涙し…
本当に本当に子どもたちの受験に対する頑張りや
周りの大人たちのフォローに共感し
私も、しっかり生きなければとあらためて
思いました。

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2024年03月27日

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藤岡陽子さんの最新刊りらの花咲くで心惹かれて2冊目。
一緒に走り切っていい汗をかいたような、そんな読後感。良いシーンが多すぎて、感想を述べきれないです。生きる活力が湧いてくる一冊でした。
受験生、母親、塾講師の3部構成で、私は特に最後が好き。
受験だけじゃなくて、踏み出せなかった何かに向き合う人にはみんな金の角が生えるんだろうな。

踏み出す、心の火を灯す、門を叩く、戸を開く…の他に、金の角という新しい見方をしれて嬉しい。

表紙も好きだし、解説がとても読者目線で面白い。

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2024年03月26日

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私、私立の中学校の教員してます。自分の子どもも私立の中学に通ってます。でも、どこか小学生の塾通いには否定的でした。だからこそ、いろんな視点が変わりました。人に武器を与えられる仕事…。教育って熱いです。

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2024年03月22日

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中学受験をテーマにした小説。

小1から夢中でやってきたサッカーでの挫折をきっかけに、小6で最難関の中学校を目指すことを自らの意志で決意。父親の強い反対を押し切り、受験専門の塾へ。時には、身近な人からの中学受験に対する批判に押し潰されそうになりながらも、寝食忘れるほど、ひたむきに努力する姿が、サポートする周りの人を変えていく。。
父親、母親、仲間、塾の講師etc. 関わっている人達それぞれの目線で語られているので、多様な読み方が出来る。今回私自身は、指導者目線で読んだ。

中学受験には、他の受験とは違う感動のドラマがある。

中学受験を目指す親子だけでなく、先行き不透明な現状に閉塞感を感じ、生きる目的、働くor学ぶ意味を見失っている大人にも薦めたい感動の一冊!

#中学受験 #信頼関係

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こんな頑張る子供いるの?俊介の受験したい理由が分かった時、涙が出そうになった。
大人側の視点の物語もあって、今から頑張っても遅くないと思えるとても暖かい物語。中学受験の過酷さに、周りも心配して辞めたら?とか言っちゃう気持ちわかる…分かるけど、ここは応援すべきなんだな。

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

中学受験について、受験生本人の目線、受験生の親目線、受験生を教える塾講師の三視点から書かれている物語
私は第三章が特に好きでした
田舎でのほほんと生きてきた私はこんな世界があるのかと驚きました
自分の目標に向かって、ひたむきに頑張る俊介に心を打たれます
努力する、というのはこういうことなんだろうなあ
ひたすらに眩しくて美しい、真っ直ぐな物語でした
今、しんどくて心が折れそうな人におすすめします

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

「金の角が生えてくる」、素敵な表現だと思った。息子が中学受験を終えたばかりなだけに、この内容には共感と感動で泣けた。親目線、子供目線、塾講師目線、、、と3視点から描かれていて良い。中学受験の意義を考えさせられる、心に残る素晴らしい作品だと思う。

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2024年03月02日

Posted by ブクログ

金の角持つ子どもたち、
というタイトルに、
一体どんなストーリーなのかと想像が膨らむ。

ファンタジー?(違いました)

以前読んだ「リラの花咲くけものみち」もとても良かったけど、今回も涙なしには読めないお話だった。
中学受験は自分には身近なトピックではなかったものの、塾に通う子どもとその家族、
だち、そして塾講師とのエピソードは
どれもがじんわりとわたしの心に沁み、
各章を読み終えるたび、あたたかな、優しい気持ちになれた。

小学生が、いろいろなものを犠牲にして
ここまで勉強をがんばる意味ってなんだろう?と
この本を読む前の自分は思っていた。
でも目標を掲げ、そこに向かって一心に進む姿を見たら
そんなふうには思えなくなった。
そしてまた、そんな子どもたちに関わる大人たち(非正規雇用の教師)という立場にいる先生の現実も知り、
悲しい気持ちになった。

がんばる子どもたちだけでなく、
その講師の家族にもスポットを当て、
知識を持つことがその人にとっての武器になる、
生きていく上での強みになる、という
作者からのメッセージは心に刺さった。

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2024年02月22日

Posted by ブクログ

中学受験に関する本、「勇者たちの中学受験」「翼の翼」を読んでちょっと怖くなったところにこの「金の角持つ子供たち」を読みました。

結局「いい受験」になるかどうかは、受験が子供本人の意志なのか、親の誘導なのかによるのかなと思ったり。

お母さんの視点、受験する俊介くんの視点、塾の先生の視点、それぞれの章で視点が変わったのが新鮮で、どの章でもグッとくる場面がありましたが最後の先生の視点の章は、涙を抑えきれませんでした。

俊介くん・倫太郎くんの中学時代の話、お母さんのその後、妹美音ちゃんのその後、加地先生の弟さんのその後など、続編を読みたいと思える小説でした。

またいい作家さんに出会ってしまった!

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

胸が熱くなる、本当に素適な作品だった。
子どものひたむきさや悔しさをバネに頑張る力、あきらめず努力し続けることは決して無駄にはならないということを、中学受験というテーマの中で見事なまでに描ききっておられて、物語後半は涙が何度も込み上げ、読み終わってしまうのが惜しいほどだった。

物語自体、文章が平易でわかりやすくイメージが浮かびやすいため、今4年生の子供にもぜひ読んでみてもらいたいなと思ってた。

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2024年01月30日

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とっても、良かった。
登場する人物たちの複雑な背景を描いた上で、一人一人がまっすぐに人生を歩もうとする姿に勇気をもらえました。
小学生の純粋さがとても綺麗に描かれていて、何度も目が熱くなった。
産まれてくる子供にも、いつか読ませてあげたい一冊。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

藤岡陽子さんの作品は数冊読んでいてどれも大好きですが、今回の作品もめちゃくちゃ良かった!!とにかく感動。カフェで読んでたので、涙を堪えるのが本当に大変だった…。家で読んでたら号泣してだと思う。中学受験に向けて頑張る1人の男の子と、その家庭、そして塾講師の物語。第1章では母親視点、第2章では本人視点、第3章では塾講師視点で描かれています。メインとなる中学受験話だけでなく、それぞれの過去や秘密なども交えて、だいぶ奥行きのある構成。読む人へのエールにもなる作品というか、明日からも頑張ろうと思える一冊。読んで良かった!

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

中学受験に向き合う子供たちの熱い姿が、なんとなく毎日を過ごしている自分の心にささりました。

子供の夢は大きくて羨ましい、と思ってしまいがちだけれど、そうではなく純粋な気持ちがそんな素敵な姿にしてるんだなぁ。。
純粋な子供たちを見守る大人の優しい言葉に、勇気づけられもして、あったかいお話でした。

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2023年12月28日

購入済み

母親の視点から

中学受験に向けて塾通いを始めた子供がいます。
同じ母親として、物語の母親の温かさにジーンとなりますし、塾講師の苦労や優しさもすごく感動します。そして、これから大変な中学受験への希望も持てる内容で、読んでよかったです。

#泣ける #切ない

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

中学受験を舞台にした小説。

実際に受験を経験した人には刺さるのでは。
小説内にも出てくるように、受験には(年齢が低いほど)賛否あるけど、当人たちの努力は価値あるもの。自分も経験者だけど、自分自身過小評価していた当時を再評価できた(してもらえた)気がして嬉しくなった。

また、大人の学び直しについても描かれており、何となくやる気を貰えた。

教育の在り方について幅広く考えさせられる1冊でした。

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

中学受験に対する考えが変わった。
安易な方へ逃げてばかりいた私は、久しぶりに受験の夢を見た!勿論、楽しいものでは?

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
フォローしている方の評価が高かったので、読んでみることに。

主人公の俊介は、耳が聞こえない妹のために良い中学の科学部に入りたいなんて人間が出来すぎている!感動するくらい良い子だ。

受験にまつわる良いこと、悪いこともひっくるめて色々考えさせられる。

あらすじ
小6の俊介はサッカーで日本代表になることを夢見て、頑張っていたが、選抜メンバーに選ばれなかったことでサッカーを辞めることを両親に伝える。両親は引き止めるが、俊介の意思は固く、別に中学受験で最高峰を目指したいと訴える。

父親は、妹が聾唖で来年に小学校に上がることや、塾の費用が捻出できないことから渋るが、母親は自分が働きに出て、塾に行かせてやりたいと申し出て、塾へ通い、中学受験することにする。

俊介は入塾試験の結果は悪かったものの、塾に入ることができた。成績が低いC組から始まり、夏合宿も頑張って、B組、A組と成績を急速伸ばしていく。俊介は妹の耳が聞こえるようなロボットを作るために、最難関の中学の科学部に入りたかったのだ。

俊介は最後まで頑張るも合格を逃す。高校受験でリベンジを果たす。

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

終始涙がこぼれる小説でした。

中学受験が私の人生に大きな影響をもたらしていると日頃から思っていたので、
刺さる部分が多くて一気に読み終えてしまった。
あの時両親は何を思っていたんだろう
私に絶対受かると言ってくれたあの先生は何を思っていたんだろう
当時に思いを馳せてしまう。
転職前の心境にも重なるところがあったなあ。

感想を言葉にするのがどうにも難しい。
とにかくすごくすごく感動する、
何かに諦めそうなときに読み直したい、
素晴らしい本でした。

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2024年03月05日

Posted by ブクログ

どうしても親目線で見てしまう。
中学受験。ウチの子達はしなさそう。
だけど、いつか子供たちに勉強する意義を
問われた時にヒントになるかもしれない。

何かを達成するために努力する、
そのやり方を学んでいるんだね。
社会にでていろんな壁にぶち当たっても
それを乗り越えるメンタルの強さも。

この本では少年と塾講師の交流が描かれた。
講師は子供達が社会で戦う為の武器を持たせたいと
言った。私は子供にどんな武器を持たせて
あげられるだろう。
真剣に考えよう。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

今まで出会ったことのないジャンル。
スポ根系とも違うけど
恋愛小説やミステリー小説とは全然違う。

箱根駅伝見てる気分になる小説だった。
とてもよかった。

美談じゃない受験のリアルも知りたくなる内容。
ラストもすごくよかった。

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2024年01月29日

Posted by ブクログ

勉強も運動も不得意だったので、サッカーでプロを目指したいという位には運動が得意で、勉強もかなり出来るこの男の子はまぶしい。自分が同級生だったらまぶしくて直視できなかったであろうと思います。
そもそも塾なんて行きたくないし、私立中学校なんてお金がないと行けないしで、全くもってそういうルートに乗って来なかった子供だったので、読んで反発覚えたりして。なんて思いながら読みましたが、これが予想を裏切る青春小説でした。
遅くまで塾に通う子供たちがかわいそうとしか思ってきませんでしたが、もしかしたらそうじゃないのか?と思わせてくれる小説でした。

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2024年01月10日

Posted by ブクログ

小学校6年生で心に秘密を抱えながら目標を持って、喘ぎながらもがきながら、がむしゃらに努力する俊介。我が子を応援するお母さんと全力でサポートする塾の加地先生。先天性難聴の妹・美音が健気に努力する姿に涙が出てしまった。

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

結局は受験に向き、不向きな子がいてこの主人公のように明確な目的があったり、努力ができる才能のある子は受験もうまくいくだろうし、公立に行ったとしても自分を見失うことなく頑張れる人間になるのだと思う。そんなお子さんが羨ましい。

 今まで読んできた受験の本は親主導が多く、母親が熱心になるあまり子供を潰してしまう。父親が出しゃばろうものなら、さらに悲惨だったり。この本の両親は子供から距離を置いて接しているようにみえました。(親は塾代捻出に専念)それが返ってよかったのかな。

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2023年11月29日

Posted by ブクログ

すらすらと読みやすく、心に残る印象的なセリフも多くあり、内容も面白かったです。
ただ自分が中学受験経験者なので、いくつか違和感があった所を記載します。

まず小6からの入塾。小5.6で転塾する子供はおりますが、それまでサッカーだけに打ち込んできた子が小6で入塾してトップクラスへというのは、現実的ではありません。
そして俊介の父親が北瑛を第一志望に変えたいと言いに来た時の塾側の対応。
どうやら二校は受験日が別日のようなので、塾側は二校併願を薦めるはずです。もちろん前受けや滑り止め校の提案も。
そもそも1校のみ受験という子供が何人か登場していましたが、これはあまりにもリスクが高いので、塾側が慌てて阻止するはずです。

印象的だったシーンは、試験前の加地先生と美乃里のやりとり。
【おまえが大人になったら、その能力を多くの人にわけてあげてほしい】という美乃里へのメッセージは、12歳の少女にはまだピンと来なくても、大人になってから必ず自分の心の支えになる、力強いメッセージだと思います。
加地先生、情熱があって本当にいい先生だと思いました。

そして加地先生の元カノの母校というのが受験の決め手になったという美乃里は、もしかして加地先生の事がずっと好きだったのだろうか?と想像も膨らみましたが、美乃里の合否やその後の展開は描かれていなかったのが残念でした。
登場人物のバックグラウンドや、合否発表後の家族とのシーンももう少し見たかったです。

登場人物はみんないい人(いい子)だし、受験の話も表面的で綺麗に終わらせている印象です。
中学受験は端から見れば頑張る子供たちの姿がキラキラして見えるものかもしれませんが、当事者にとっては苦しくて壮絶な闘いです。
もっと奥深くにあるエグい部分も掘り出してもらえたら、全体的にもう少し現実的で見応えがあるのかなと思いました。

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

頑張る子供を応援する母親。
兄妹愛。
信念を持って子供たちに接する塾講師。
受験という共通目標を持つ友達関係。
皆素晴らしい描写でした。

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2023年12月16日

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