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2019年の香港の大動乱、事態が推移している時は色々なことが起こりすぎてついていけませんでしたが、なるほどこういうことだったのかと納得できます。絵の強さから暴力的な場面ばかり流されていたような気がしますが、当初は平和的で、警察の度が過ぎた暴力によってデモ自体も過激化していった過程がよくわかりました。
デモに参加した人全員が国外に出るわけもなく、多くの人はこれからも香港で暮らしていくのでしょうが、2019年に根付いたであろうネーションとしての意識は香港に伏流として残り続けるのでしょうか。
Posted by ブクログ
中国共産党の中国大陸と同化する方向へ確実に向きを決めたといえる香港の、その中で民主派と言われる人々が抗った記録である。彼らが敗北していく姿がほぼ時系列に沿って書き連ねられている。
ただ、民主派からの話がほぼ全編にわたり、親中派からのコメントは少ししか出てこない。
おそらく現地の状況がわからない多くの読者にとって両派からの視点を示し、そのうえで民主派に本質的な価値があるのならばそのことを伝えて欲しかったというのが率直な感想である。どうしても民主派のお涙物語になってしまう。
このテーマはまだまだこれからである。その入口を少し覗いたということになる。