感情タグBEST3
良い作品
「時をかける少女」や「富豪刑事」などで有名な筒井康隆が、1972年~で執筆した「七瀬ふたたび」を原作にしたマンガ作品。
作画は「マイナス」「はるか17」「シマシマ」「サイレーン」などの作者である山崎紗也夏。
2001年の作品であり、「マイナス」の連載終了後4年、「はるか17」の連載開始の2年前に描かれたものである。
絵は山崎紗也夏の真骨頂ともいうものであり、美しく近寄りがたい感じの主人公を見事に描いている。
その他の絵もキレイで、絵に関しては文句のつけようがない。
原作が書かれたのがほぼ50年前であり、超能力ブームの待っただ中。
この点が現代の感覚とはやや異なるものがあるが、能力者の孤独さを良く表しており、また派手過ぎない力の使い方でリアル感がある。
一方で、もともと原作が短編集という事もあり、やや話の展開が雑で、あと数巻継ぎ足してでもじっくりストーリーを進めて行った方が作品的には良かったのではないかと思う。
いずれにせよ、マイナスの頃から大幅に進化し、かつ最近の作品ほどコミカライズされ過ぎていないこの絵と、何とも言えない閉塞感と寂寥感の漂う展開が見事にマッチしており、良作と言える。
Posted by ブクログ
昔ともさかりえ主演とかでドラマもやっていたような。
原作は小学生の頃友達の家に遊びに言った時に本棚にあったのを何故かずっと覚えていて、
こないだふと本屋さんで衝動買い。
泣きました。一気に読んで、続けて何回も読みたくなって、ひたすら何度も泣きました。
最後まで、寂しくて、辛くて、冷たくて。
感情移入し過ぎたせいか、昇華できずにあたし自身も辛くなってしまったり。
こういうリアルとはちょっと次元を超えるものとか、近未来とか、異世界とか、
読んでいてどっぷり浸ってしまうのは漫画の方が多いような気がします。
あたしの想像力の問題かもしれないけど。
原作は読んでませんが、読まずにおきたいかなと。
そういや時を駆ける少女もアニメしか見てないな。
次は文章で筒井作品を堪能してみたいかな。