【感想・ネタバレ】起業家精神のルーツ CHUTZPAH イスラエル流“やり抜く力”の源を探るのレビュー

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Posted by ブクログ

久しぶりのユダヤアンド紙の本で、じっくり時間を取った一冊。いつも何か刺激を与えてくれるユダヤ関連本だが、こちらも間違いなく刺激的。具体的に何かを教えてくれるHOWTO本ではないので概念的に本質を自分でつかみ取らないと、単に読んだだけ、イスラエル、ユダヤの状況がぼんやりと判るだけの本になりかねない。
最先端のスタートアップ企業が目白押しのイスラエルは、その国の成り立ち、強いては彼らが歩んできた歴史が育んだ、生き残るための考え方、癖、性格により生まれたオリジナルなシステムがなせる技だというお話し。ノーベル賞受賞者数だったり、世界的企業だったり、人口的には僅かなユダヤ人が多く成功している理由がそうであるように、彼らの歴史的宿命がやはり根幹にはあるようだ。そしてそのエッセンスのいくつかが、「フッパ」「バラガン」「シッフル」「イヒエ ベセデル」などのヘブライ語で表現される言葉でこの本のポイントを示してくれている。同時に、それはアイデアの源泉にもなりうるもの。作者はそんなことは意図していないとは思うが、そう言う点で役立つ本になりそうな気がする。

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

日本の教育がどれだけ海外と差があるかをまざまざと感じる本だった。

特に、自主性や即興性が日本の教育には足らない。

イスラエルの日常は戦争や暴動と隣り合わせで、常に困難な状況でも平常心で、日常生活を過ごさなければならない。

そのカオスがあるからこそ、大人も子供を頭を使って、生きるための行動をする。困難やギリギリの生活だからこそ自然と頭を使う。

若いうちに兵役を経験することでその自主性や即興性に磨きがかかり、さらに同じ窯の飯を共にした仲間との強固なネットワークができる。それが将来の起業へとつながり、「起業大国」と呼ばれるイスラエルの基礎となっている。

子供の頃に、あえて危険な場所や道具で遊ばせているのも、子供の自主性を鍛えるため。日本であれば親が割って入って止めるであろう。

今この本を読んで、CHUTZPAH の精神を学べてよかったです。自分は独立してカオスに首を突っ込んだことで成長できたと感じ、この本に書かれている内容にも非常に共感できました。

今も戦争や暴動が起きていて危険な国ですが、一度は足を踏み入れて、現地の人と話したり仕事をしてみたいです。

おすすめできる本です。

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2021年05月12日

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