【感想・ネタバレ】オクトーバー・リストのレビュー

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【あらすじ】
本書は最終章で始まる。(中略)真相が明かされるのはラスト2章!前人未踏の超絶技巧サスペンス。

なるほど、真相がこうならばこれは最終章から始めないといかんよね。第2章で「ああ、ガブリエルの正体ってこういう……」と納得しつつ大丈夫1章を読むと「ああ、あのシーンは全部仕組まれたことだったのか……」と納得。解説で阿津川辰海氏が言っていたように徐々にズームアウトしていき、物語全体が見えるようになっていく手法がすごかった。
イメージとしては『カメラを止めるな!』が近いかな、違うかも……。一気読み必須のサスペンス。

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2024年01月08日

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久しぶりのディーヴァー。よく考えられた作品で、少しも飽きることなく読めました。最後の2章(最初?)で「おぉ。そんな事だったのか」となりますよ。ディーヴァーのあざとさに辟易して暫く読んでなかったが、これくらいの作品なら偶にはいいか。

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2023年03月04日

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オクトーバーリストという重要な顧客リスト。ファンドの社長の高跳び、そして怪しげなチンピラ、娘を誘拐されたガブリエルは、なぜ血まみれなのか。一緒にいるダニエルが支え、逃走する。娘を救い出せるのか、大金の行方は、そしてオクトーバーリストとは何なのか。
時間を遡るかたちで進んでいく真実にうまい!の一言。ニューヨークのベーグル、アッパーウエスト、イーストの雰囲気、地下鉄は57ストリート。街を歩きながら、周りを見渡し、その様子を伺うシーンが素敵にニューヨーク。
最後の3時間が秀逸。裏を描くその裏を描くといったところか。

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2022年05月06日

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逆行するストーリー、読んでて疲れる、記憶が定着せずんっ?となる
最後の複数段階回収は見事、読み返さなくても理解出来た(が読み返したくなる)

面白かったし感心したが、なんかモヤっとした感じが残るのはなんだろう、良い人がいない・応援したくなる人がいない感じかな

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2022年03月13日

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娘のサラを誘拐されたガブリエラ。
犯人からは身代金50万ドルと共に勤め先の投資会社の上司が残した”オクトーバーリスト”なる謎めいた書類を要求される。
知人のダニエルとアンドルーが犯人との交渉に向かい、ダニエルの仕事上のパートナー、サムとホテルでその交渉結果を待っていたところ、結果を携え扉を開けて入ってきたと思ったのはダニエルではなく犯人だった。。。

から始まる完全なる時間逆行物語。

フラッシュバックを巧みに取り入れるものや、衝撃的な結末から始まり”過去に遡る”作品には時として出会うのだが、ここまでストイックに過去方向にしか時間が流れていかない物語は初めて。

いかんせん構成上の企みの縛りがきつすぎて、巻末こそディーヴァーらしさが現れるが、9割方は結末(始まりにして真相)までの余興感が否めない。
それでも、細かなつなぎで途中放棄の念を覚えさせられることなく最後までたどり着けたし、何といってもこの試み自体が感嘆に値する。

本筋の感想ではないが、恥ずかしながら、「マクガフィン」なる演出上の用語を初めて知った。
ことばを知るのも読書の楽しみのひとつ。

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2022年02月26日

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<感想はネタバレしてますので、読む予定の方は注意してください>

いろいろ変わった本は読んできたが、これもその一冊。時間さかのぼりミステリで、36章ある小説で最初が36章。それからどんどんさかのぼって最後が第1章である。その後に「著者まえがき」が来て目次(最後に目次が来る本なんてまずないのでは)、そして阿津川辰海の序文が、これも5節からカウンドダウンで書かれてる。最初に結末が明かされるミステリというのもどうかと思いながら読む。

話の中心はガブリエラ・マッケンジーの6歳の娘のサラがジョセフという男に誘拐され、彼女の知人のダニエル・リアドンとその友人のアンドルー・ファラデーが、タイムズ・スクエアの倉庫で拉致されている娘の救出に向かっていくという話だ。

途中、からんできた刑事を殺して、警察に追われたり、子どもが誘拐されたことで必死になっている主人公が事件を起こしながら進行していく。

ところが2章まで来て、話は一転する。マッケンジーは女性警官で、おとり捜査で、ターゲットは同行の男で、誘拐事件自体がでっちあげ。犯人は仲間である。むしろ同行して助けてくれてる男がワルなのだ。おとり捜査というより詐欺ものですね。

さらに1章で、ガブリエラがロシアマフィアの事務所でマフィアのボスと会話している。

彼女の父はマフィアの手助けをしていた元刑事。彼女はそれを引き継いでいた。

ボスは右腕の娘がダニエルと一味に暴行され、その時の写真で娘の父を強請り口座のID、パスを聞きだし口座から金を奪われていた。ガブリエラはマフィアのCEOの恨みをはらすためにおとり捜査を仕組んだことが分かるというもう一つのどんでん返しを入れている。

これだと、1章から読むと、おとり捜査の顛末というだけで新鮮味はないので、最終章から書く意味が出てくるわけだ。なるほど。

娘の指が送られてきて、次(前?)の章ではマネキンの指であることが説明される。交通事故にあう同僚。これも警察の目を引くためのダミーであることが次の章で分かる。派手なベッドシーンが張り込みのヘッドフォンから聞こえてくるが、次の章でそれはアダルトチャンネルの音で、そのスキに主人公たちは逃走するなど、さかのぼりミステリを利用しての小技も多い。そして最後に大技が決まるという仕組みだ。

全体としは素晴らしいのだが、読んでる時はかなり頭を使う。100-7を繰り返すような小説で、読み心地はあまりよくない。

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2021年09月22日

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リンカーン・ライムシリーズを続けて読み終えた後、更にシリーズ続編を読もうと思っていたにもかかわらず気になっていた本書に手をつけました。

なぜシリーズ続編ではなく、本書なのか?

それは下記説明にもある通り、本書は最終章から始まり、ページが進むにつれて章を遡っていく(時間が過去へと巻き戻される)という異質な作品であるからです。

しかも著者はジェフリー・ディーヴァー、そうです、大どんでん返しの魔術師が書いたミステリー作品だからです。

最終章から始まるということは、時間軸としての結論はわかっているんです。

しかし、時間を遡ることで、そこに仕込まれていたプロットが明らかになり、読者を驚愕させる。
(私もまさかの筋書き(台本)に驚かされた著者の思うツボの読者です)

しかし、まだまだ私の力不足。

最初から最後まで時間を遡っていく本書の構成が読みづらい。

ゆえに☆3つと厳しい評価となりました。

ドハマリしてりいるリンカーン・ライムシリーズ程のどんでん返しに次ぐどんでん返しみたいな楽しみ方は出来ませんでしたが、著者の作品は今後も楽しみに読み進めていきます。


説明
ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした
前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー!

本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。

娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。しかし玄関にあらわれたのは誘拐犯だった。その手には銃。それを掲げ、誘拐犯は皮肉に笑った……。

だが読者よご用心。全ては見かけ通りではない。章ごとに物語は時間軸をさかのぼり、あなたの知らなかった「事実」が次々に明かされ、白は黒に、黒は白に反転をくりかえす。謎のオクトーバー・リスト。それを狙う者たち。迷路のようなニューヨークの街で展開される人狩り。世界最強のサプライズの魔術師ディーヴァーが繰り出すサスペンスとサプライズ。そして全ての真相が明かされるのはラスト2章!

『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』などでミステリー・ファンを狂喜させてきたベスト・ミステリー作家の神髄がここにある。

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2022年11月20日

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最終章からさかのぼって第1章で終わるという斬新な試み。
試みは面白かったが、整合性等を把握するためには時間を空けて読みにくく、またディーヴァー作でもあり、さかのぼるからにはある程度のトリックがあると考えながら読むと、結末(始まり)はある程度想定内であり、あまり面白くなかった。ただ、この話にするならこの手法にするしかないかな。

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2022年10月31日

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面白かったが、ちょっと期待し過ぎてしまった。か弱い女性と思った主人公が実は正反対という設定は、「その女アレックス」を思い出した。また、過去に遡っていくという展開は映画「メメント」を思い出した。。。あとがきを、読んだ。というか前書きか。やはりメメントに言及していた。確かに「特異」で技術的にすごい作品かもしれない。でも私には分かりにくく感情移入できなかった。各章の何時、何時間前というのは分かりにくい。写真もわかりにくかった。残念。

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2022年06月04日

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2022.2 うーん 確かに大ドンデン返しなんだけれど、緻密なディーヴァにしては大雑把で、ドキドキ感もない話でした。
ストーリーが逆行するので読むのも苦労するし。翻訳も今ひとつ。

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2022年02月18日

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