【感想・ネタバレ】幕間のモノローグのレビュー

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Posted by ブクログ

教場の俳優バージョンなのだろうけど、終盤で煙に巻くようなカラクリが露見し、肩すかしをくってしまうかのように終ってしまう。アクターズスクールの生徒さんが登場してくるが唐突な感じで混沌としたストーリーなのだが心ひかれてしまった自分にびっくり。長岡ワールドの虜となってしまったのだろう(笑)

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2022年01月31日

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行間から立ち上る緊迫感。緻密に仕掛けるトリック。南雲の鋭い観察眼と洞察力には舌を巻いた。風間教官とはまた違う魅力でカッコいい。心理学的要素を含むストーリー。

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2021年04月11日

匿名

購入済み

小粒で心地良い連作

南雲さんが、周囲の俳優たちの日常の小さな時間を静かに淡々と解決していくお話。
本当によく人のことを良くみていて、優しい人。

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2023年08月10日

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教場に次ぐシリーズになるのか!アクターズスクールの俳優兼講師、南雲草介が何処からともなく登場して、謎解きとなる物語。博学的な説明は、これはメモしておこうかと思ってしまうことも沢山有りましたよ。

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2021年07月13日

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長岡弘樹の最新作は、風間教場を彷彿とさせる俳優の卵を教える謎多き俳優南雲を主人公に教え子のサイドストーリーの短編8編という内容でした。
さすがの人間模様を赤裸々に映し出す描写が、どの短編でもいかんなく発揮されており、鋭い洞察力で真相を見抜いていく南雲の姿がなかなか面白かったです!

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2021年04月26日

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ネタバレ

 毎回着眼点に唸らされる、長岡弘樹さんの短編ミステリ。今回の探偵役の職業は、ベテラン俳優。長岡作品としてはひねりがない気もしないでもないが、内容はやはり長岡流ミステリであった。

 スクリプターを探偵役に据えた前作『つながりません スクリプター事件File』と、空気感は似ている。どちらも映像業界を描いているのだから、当然といえば当然だが、裏方と役者で立場が違えば、違う風景が見えてくる。俳優もまた、スクリプターとは違う意味で、観察力が必要な職業ではあるだろう。

 前作同様、トラブルが多い現場ばかりで苦笑するが、ミステリ性は薄いだろうか。本作収録の各編に、明確な解決編はない。探偵役たるベテラン俳優・南雲も、告発するというより指摘している。相手同様に、読者も南雲の観察眼には畏怖するものの、南雲本人に相手を指弾しようという意図は毛頭ないように思える。

 南雲が優れた役者であろうことは察せられる。役になりきり、作中にも溶け込む南雲というキャラクターが、各編の印象を薄くしているのは否めない。自分が思うに、南雲という俳優は、主演型ではなくバイプレイヤー型なのだろう。決して出すぎず、作品を引き締める。派手な解決編にならないのは、ある意味当然だった。

 本作の最大の謎は、南雲自身の事情であるとだけ書いておこう。「一拍遅れのプロローグ」と「一拍早いエピローグ」。各編に挟まれたこの小編2編を、なぜこのような配置にしたのか。最後まで読み終えて考えてみると、わかったようなわからないような。南雲は食えない男である。読者に簡単に尻尾を掴ませることはないのだ。

 最後の1編は、役者の道を断念して脚本家になった人物の視点で描かれる。役者の資質とは何だろう。「演技力」などと一言で括られることが多いが、では「演技力」の本質とは何か。本作に描かれたのは、事件というより南雲という俳優の流儀だと思う。

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2021年03月29日

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別の本の最後にある紹介ページで見つけた本で、なんとなしに読んでみたけど、長編だと勝手に思い込んで読んでたのでしっくりこなかった。短編集だと理解して読めば、一編一編は面白かった。連作短編集というには分かりにくい気もしたけど。

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2023年07月08日

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ネタバレ


ベテラン俳優の南雲が、生徒、共演者、スタッフの中で起こる事件を解決する話。
最後全てが繋がるのかとか考えて読んだが、肩透かしを食らった状態だった。でも、読みやすい。

終始メガネに触れられていたが、答えが出せなかったのが悔しい。
多様な役者仲間、監督と役者、役者とマネージャーなどの関係が興味深い。ミザンセヌ

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2022年01月29日

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教場の著者が描く、芸能界を舞台にした連作短篇ミステリー

ベテラン俳優の彼、ある日突然、脳梗塞になり、復帰が危ぶまられていたが、マネージャーとともに無事復帰を果たす。何か違和感を感じつつ、周りは彼に接するが……

芸能界で巻き起こるさまざまな事件やトラブルを、鮮やかに解決、彼にはどうして真実が見えたのか?

経験に裏打ちされた根拠と、刑事の洞察力がタッグを組めば、次々に罪と罰が明るみに……

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2022年01月04日

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芸能界で生きるものたちのさまざまな「業」がひしひしと伝わってくる。

連作短編になっているので、頭を切り替えて読むのにちょっと疲れる感あり。

現実…かと思われるさまざまな事件やトラブルの波に正直戸惑う。
南雲は、いったい何者か⁇と感じさせる。
俳優=心理学者なのか…。

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2021年12月10日

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ネタバレ

アクターズスクールの講師とその生徒たちの連作集。

構成的には「教場」の舞台を変えた焼き直しと思います。
いつものように薀蓄が鼻につく感じがありますが、面白く読みやすかったです。
役者という職業を掘下げた内容を期待していたのですが、全体的には生徒がかかわる事件を扱っていて、軽い感じでした。
その中でも、「汚れ役の歌」「白紙の応援歌」「ヘッドボイスの行方」は習作だと思います。

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2021年10月13日

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俳優養成所を舞台にした8編からなる連作短編集。
ベテラン俳優でもあり、養成所の講師も勤める南雲草介が養成所で出会った若手俳優たちの身近な謎を解決していく。
他の方のレビューにもあるように、完全に「教場」の俳優版。
しかし、南雲に風間のようなカリスマ性もなく、全編通して、中途半端な設定のような気がした
普段の短編がいつも秀逸なだけに、ちょっと残念。

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2021年09月30日

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ネタバレ

ベテラン俳優でアクターズスクールの講師も務める南雲草介と、元警察官という異色の経歴を持つマネージャー・友寄栄支のコンビが謎を解く、8章の連作短編集。


カメラの前でいくつもの顔を演じるには、人間の生々しい感情の動きと、無意識に取る身体の動きを知って演技に活かす能力が必要なのだろう。
マネージャーで元警察官の友寄が推理担当、謎解きの答えをアウトプットするのは表現に長けた南雲が担当というのも面白い。
コンビ誕生のきっかけが脳梗塞で、高性能眼鏡を通して手がかりを得るというのは、ちと無理やりな気もするけれど…

「殺陣の向こう側」「汚れ役の歌」「黒い代役」「白紙の応援歌」が良かった。

『つながりません』と今作を見るに、芸能界を舞台にしたシリーズを模索中かも?

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2021年09月28日

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アクターズスクールの生徒たちに起こる事件やトラブルを講師である現役プロ俳優・南雲草介が独特の手法で解決していく連作集。
南雲の言動は一見奇異に思えるが、実は鋭く核心をついている。しかも生徒に寄り添う気持ちも込められている。
南雲に「教場」の風間教官と重なるものを感じたが、あちらは厳しい規律で統一行動を目指す警察学校が舞台で、こちらは個性で競争するアクターたちの世界となっている。一方は、警察官を目指す者にしか体験できない閉鎖的空間、他方は俳優を目指す者に必要な資質、発声練習、それに業界用語など裏舞台が描かれ、一般人がなかなか知り得ない世界が垣間見られる点で共通したものがある。
しかし、主人公の言動があまりにも奇をてらいすぎて、ついていけない感じがしたのも事実。

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2021年07月03日

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人気シリーズ教場の俳優バージョンという立て付けなんだが、どうもしっくりこない感じ。謎解きを軸にするならやはり舞台もそれに近い設定が必要だということ。オチももう一押しずつ欲しかった。

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2021年05月04日

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【収録作品】沈黙のスピーチ/一拍遅れのプロローグ/殺陣の向こう側/汚れ役の歌/黒い代役/白紙の応援歌/湿った密室/歪んだ凶弾/一拍早いエピローグ/ヘッドボイスの行方 
*業界ものとしては突っ込んだ内幕が書かれているわけでもなく、ミステリとしては比較的素直。南雲の立ち位置も微妙で、「教場」シリーズのようなキレは感じられない。

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2021年04月15日

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これまで警察官、消防士、救急救命士、弁護士、医師などを題材に、仕事の矜持と現場ならではの臨場感をミステリ仕立てで描いてきた作者が、「芸能」の現場で起きる事件やトラブルを描いた作品。

俳優志望者が売れっ子俳優になることの難しさ、大物と言われる人の凄さ、裏方の苦労など日頃知ることのない世界は興味深いが、主人公のベテラン俳優・南雲草介が探偵よろしく謎を解いていくミステリとしてはちょっと弱い。
ひき逃げ、引ったくり、暴行、シャブ中と限られた人間関係の中でこれだけの犯罪が起こるのもリアリティにかけるし、何より解いた謎がショボい。

やっぱり、個人的な趣味かもしれないけど、いつものように警察官や消防官の厳しい世界での仕事への矜持を読みたいな〜。

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2021年03月31日

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プロ俳優・南雲が講師として勤めるアクターズスクール。その卒業生達それぞれに襲いかかる事件やトラブル。役者である前に一人の人間として、目の前に直面する出来事にどう対応していくのか。南雲の推理が冴え渡る。

「教場」で有名な長岡さんの作品ですが、大きく括ってみると、「教場」の役者版のような雰囲気がある印象を受けました。

・影の主役がいる。
・教え子が主人公となって事件に関わる。
・短編ミステリー

といった共通点はあるのですが、異なっている点も多くあります。「教場」では警察学校の内部を舞台にしていますが、この作品は主にアクターズスクールを卒業した教え子たちがそれぞれの現場を舞台にしています。

同期の教え子たちが主人公なのですが、一つの章で終わるのではなく、随所随所に「その後」として再登場します。
その末路が何とも・・・言葉を失うほどの結果だったり、苦さのある結果だったりと複雑な気持ちになりました。
もちろん、伏線のあるコンパクトなミステリーとしても楽しめました。あまり関係ないと思っていた出来事が後に大きなキーワードとなって登場するので、そういった意味では面白かったです。

「教場」では、歪んだ正義を正当化しているケースが多く見受けられましたが、こちらは後ろめたさのある正義を正当化しようとするケースが多く見受けられました。
同じ空気感でしたが、違った陰湿さを味わえた感覚がありました。

この作品で一番要となる人物がプロ俳優の南雲の存在です。どの章にも、時には主役として、時には影の主役として登場します。その推理力は鋭く、ジャブを入れてくるかのように響いてくるので、重厚感のある存在でした。
その南雲も秘密を抱えています。それを知った後に映る南雲は、さすが名俳優と思うくらいの演技力・存在感でした。

ミステリーや人間ドラマだけでなく、役者あるあるも散りばめられていて面白かったです。役者をかじっていた方には、より楽しめるのではと思いました。

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2021年03月07日

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