【感想・ネタバレ】さざなみのよるのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

河出書房新社の社長がおすすめしていて手に取った本。人の死がテーマの本は、血を分けた子どもとか強いつながりとか「死んで何かを遺す」ことが強調される印象を受け、感動しつつもどこか焦るような気持ちにもなっていました。
この本は、頑張って遺そうとしなくても勝手に毎日積み重なってるから大丈夫ですよ、と言われたような気持ちになれてとてもよかった。

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2023年06月10日

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心温まる作品とはまさにこのこと。
この世から消えてしまっても、ナスミの言葉を思い出しながら前を向く登場人物たちが印象的で、最後までしっかりと感情移入して読めた。

自分の芯があって、みんなを明るい方向に導くナスミの存在に憧れのような感情を抱いた。

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2023年05月14日

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ネタバレ

ナスミさんとナスミさんに関わった人たちの話。ナスミさんが亡くなったあとの皆の気持ちや気づきに感動したり温かい気持ちになった。いろんな人の視点で話が進むのが楽しかった。毎日大切に生きていこうと思える本だった。また読みたい。

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2023年08月31日

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変な意味ではなく、死ぬのもいいもんだと思える本。
そう思えるように、人との関係を大切にしていこうと思える本。
さすが脚本家だけあり、抜群のテンポ。

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2023年02月17日

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ドラマ「富士ファミリー」の前日譚+α
ナスミが癌で亡くなる前後を、様々な登場人物の視点で描かれている

全部で14話
ナスミ、鷹子、月美、日出男、笑子、ナスミの中学時代の同級生清二、昔ナスミを誘拐しかけた佐山啓太、ナスミの元同僚の加藤由香里、清二の妻の利恵、日出男の再婚相手の愛子、ナスミが好きなマンガの作者の樹王光林、ナスミの元同僚で友人の好江、日出男と愛子の娘の光


1話でナスミが「ぽちゃん」と言うところが木皿泉っぽい

2話の鷹子がマンガの読み聞かせは、状況と内容のギャップ、そしてドラマでの薬師丸ひろ子の姿を思い浮かべてしまい、何とも不思議な気持ちになる
悲しいシーンだけど、どこか間が抜けていて愉快でもあり、でもやはり悲しみを感じる

3話の月美
全ての人の幸せを願う呪文
嫌いな相手まで幸せになるのは納得できないというのはわからないでもない
私も昔ならそう思ってただろうけど、今は他人は他人で自分の幸せとは無関係と割り切れるようになったかも

4話の日出男は
人を「ガ」だの「キ」だのと文字に例える様が木皿泉っぽい

大切な人が亡くなった時に泣けないというのは確かにそうかもしれない
祖父母を亡くしたとき、知らせを聞いたときには泣けなかったけど
納棺か火葬のときには泣けた
もしそのタイミングでも泣けなかったとしたら、いつ泣けるのかと聞かれれば、何かの拍子に思い出したときだろうか?

それはそうと、ナスミは日出男に新しい人と家族を作ってもらいたかったんだな
そして日出男もだからこそ小国の家のまま愛子と家族になったと
ドラマだけだと不思議な立場に思えたけど、裏事情を知るとなるほどと思える

5話の笑子は片桐はいりを思い浮かべるとどうしてもコメディになってしまうけど
文章だけでイメージするとそれなりにシリアスに思えてくる
笑子がナスミの名付け親で、それは三姉妹の母親である和枝の思惑もあっての事
ナスミの将来を心配した和枝との約束
その象徴としてのダイヤ
それを自分の目として家族を見守るようにしたいという想い
やってる事は結構シュールなんだけど、よいエピソードに感じる

笑子ばあちゃんとナスミにこんな関係があったんだなぁと感慨深い
だからこそ、ドラマでは幽霊として現れたナスミを笑子ばあちゃんが殊更恐れていたのが不可解
他に何か事情でもあったんだろうか?

6話の清二
自分にとって何が大切なものかは、自分ではなかなか認識しにくいものなのかもしれない
自覚しているものと、他者から見たものも違いますしね

7話の佐山啓太
読み出しはちょっとゾッとした
でも、手紙を読んだ鷹子が、人の関わりや運命を感じて心が軽くなるのはよい

8話の加藤由香里もなかなかよい
ナスミが由香里に託した事
笑子ばあちゃんに頼んだ事も含めて、何と家族想いなんだろうね

あと、お金にかえられないこと
今自分がしている仕事って、お金に変えられるような事しかしてないなぁと思う

9話の利恵
6話の清二と対になっている
ナスミの2度の家出について
1度目は母が居る昔に戻りたかった
けれども、家族総出の「おはぎ」で自分の大事なものや居場所を認識して思いとどまり
2度目は「誰かにとっての戻れる場所になりたい」という想いで実行する変化は好き
そして、利恵は色々と事情を知っていたというネタバラシや
妊娠の報告や見送りというのもいいと思う

10話の愛子の話が一番驚いた
日出男の話でも小国の家に住む事になった経緯について納得したけど、愛子の事情を知って増々納得
愛子はナズミになりたかった
だから日出男と結婚したってこと?
日出男共々、小国の家で暮らすのはナスミとの繋がりが欲しかったってこと?
ドラマだけだとこんな裏事情はまったく予想外だった
軽薄な日出男と自由気ままに生きる愛子というイメージが、二人の間にナスミの影が存在するとなると見え方が変わってくる

11話の樹王光林
そりゃぁマンガ家も結末まで考えてない人はいるでしょうねぇ
特に昔の連載作家なんて行き当たりばったりで、矛盾だらけのストーリーだったりしますからねぇ
マンガを地図になればいいという考えは好き
マンガに限らず、人は拠り所や指針となるものって必要なんだと思う

12話の好江
歯の事情の回収と、加藤由香里とのわだかまりの解消
人の縁って不思議なものですよねぇ

13話の光
この話は一番泣けた
家族の秘密
子供にとって親戚の関係性を知らなかたらそうなるでしょうねぇと思う
「もしナスミが生きていたら光は生まれていない」という事から恐怖を感じた光
そんな経験からの
「私、生まれてきて、よかったの?」
「しゅくふくだよ、いのちがやどったからしゅくふくしてくれてるんだよ」
で、抱きしめられるところは泣けた
ナスミが繋いだ縁ですよね……

14話の展開もこれもまたかなり意外だった



ナスミの言葉で
「よいことも悪いことも受けとめて、最善をつくすッ!」
というのは
セクシーボイスアンドロボの
「気の進まない仕事でも、押し付けられたことでも、自分のやり方でやり通す。それが、自分らしく生きるってこと。」
を思い浮かべた
どんな状況であれ、自分なりの最善を尽くす生き方をできればいいんですけどねぇ……

まぁそんなナスミも、富士ファミリー本編では成仏してなくて、幽霊として出てくるんだけどね
全力をつくしてなかったんですかねぇ

あと、木皿泉と小泉今日子という組み合わせだと、どうしても「すいか」の馬場ちゃんを思い浮かべてしまう
あっちのキャラも若干似ているところあるよね


全体を通しての感想として
死という重めなテーマを扱っていながら重さを感じない
むしろ、どこか抜け感があり、前向きにとらえられるような気もしてくる

ナスミは43歳で今の自分と同い年なわけだけれども
もし次の人間ドックで何か見つかって、実は末期癌だと判明したら自分はどうするだろう?
もう治る見込みがないんだったら、仕事を辞めて実家に帰るかもね
自分が亡くなるときって、こんなに安らかに人生を振り返られるだろうか?と思った
そしてこんなに生きている人たちに影響を与えてないだろうしなぁとも思う
ま、それでもいいなと思えるくらいに、この本を読んで死を受け入れられた気がする


本屋大賞にノミネートされるほど有名になった小説だけど
ドラマの富士ファミリーを観た人ってどのくらいいるんだろう?
まぁ、この本だけでも良い話ではあるんだけど
富士ファミリーを観るとまた印象が変わると思う

もう一回、富士ファミリーを観直したい
確か録画してDVDに焼いたやつがあったはずなので、今度観てみる
この本を読んだ後だから、また見方が違ってくるでしょうねぇ

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2022年09月22日

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誰かが、私にもどりたいって思ってくれるような、そんな人になりたい!

「と」っていう字ぐらい、大きな口あけて笑いながら生きていきたい!

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2024年03月28日

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すごかった
とにかく引き込まれるようにして読みました

ナスミの話から、過去や未来と行き交って、その時その時に同じ時間を過ごした人たちの思いが重なっていきます

亡くなった人は、本当にいなくなっちゃったわけじゃなくて、少しずつ生きてる私たちにくっついてるんだなって

私にもそういう人がいるからわかる
いなくなっちゃったけど、ちゃんといるんだよね

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2023年10月19日

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主人公と思しき人が今にも死にそうな状態から始まる。とてもやるせなくて、これからどうなっていくのだろうと不安いっぱいの滑り出し。
でも読み終わってみれば、死は誰にでも平等にやってくるのだからそれはそれで真摯に受け止め、どう生きるか、だよなぁと思える。
いろんな人と関わりながら、優しくしたりされたり。
ナスミに品の良さみたいなものは感じないけど、まぁいいお話だった。

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2023年10月08日

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亡くなった人たちで、この世はできてるんだ、と良い言葉だなと思う。
未来に生きる人に、良い形でつなげていきたい。

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2023年08月21日

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読後、なんだか分からないが、どことなく元気になる。明日もまたがんばろうかなという気分になれる、そんな木皿作品に共通する読後感。本棚の片隅に置いておきたいと思える良書。

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2023年08月16日

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最初に書いておくと、作者が書きたかったことはわかるし、読後感は良いし、こういう作品を必要とする読者は一定数いると思う。
だからまあ、『本屋大賞』向きと言えるよね。

ただ、これはもう本当に個人的な問題なのだけど、人の「死」を感動の機転にする、または感動の核とするような話が嫌い。

それと、『昨日のカレー、明日のパン』の時も思ったけれど、あだ名のつけ方に品がないと思う。
あからさまに下品な言葉を使うわけではないけれど、対等な人というのではない、記号化した人格に対してのあだ名というのが、相手の人に対して失礼と感じてしまうので。
看護をしてくれている人に対して「ヨ」とか「お」とか「ケッ」ってあだ名を付ける神経。
自分のいないところでそういう呼び方されているのって、私だったら嫌だなあ。

そういう本筋ではないところにひっかかって、最初の方は20~30ページごとに本を置いて「しんどいなあ」と思っていた。
最後まで読むと、ナスミのすべてを笑って受け入れる姿勢が、いろんな人を支えてきたんだなあとしみじみしたりもして、まあ、読んで損のない小説ではないでしょうか。

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2023年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テレビドラマの脚本家でもある木皿泉さん。
私は木皿ドラマの大ファンであるが、
小説を読んだのは初めてだった。

木皿さんの文章はおもしろおかしい雰囲気なのに、
とにかくどの章も泣けた。電車の中で読むのはまずいと
途中から持ち歩くのをやめた。
泣かされている感じではなく、いつも心の奥が
じんわりあったかくなって、それで涙がじわ〜っと出てくる。
本当に素敵な物語。
若くして病死したナスミと、関わってきた人たちの物語。

自分が死んだあと、こんなふうに思い出してもらえたら
いいなぁと思う。誰にとっても、思い出したらじんわり
胸の奥があったかくなるような人でいられたら
どんなによいだろうか。
悲しさではなく共に生きた喜びで泣いてもらえるような
生き方がしたい。ナスミみたいに。

ナスミの生き方は
「よいことも悪いことも受け止めて、最善を尽くすッ!」である。
こんなふうに書いてしまうとなんだか薄っぺらくなってしまうが、
この本を読めばそんなものではないとわかる。
楽しそうにしている姿の内側にある恐れや抱えていた孤独、
それらを受け止めて笑い飛ばすナスミの強さ、
まわりの人々に影響を及ぼす心の優しさ。
いきいきと生きたナスミの儚く力強い魅力が伝わってくるのである。

クスッと笑えてじんわりあたたまる。
小さな星が散りばめられているような物語。
たくさんの人に読んでほしい。

おんばざらだるまきりくそわか
(この意味を知りたかったらネットで検索したりせずに
この本を読むことをおすすめする)

私も唱えてみようっと!

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

主人公のナスミさんが関わったすべての人たちのその後を書いたものです。
いいかげんそうにみえていたナスミさんが実は自分より人のことが好きで、いっぱい色んな事をかんがえていたんだと亡くなった後、気づくそんなステキな物語でした。

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2023年04月21日

Posted by ブクログ

500冊目!なのに放置しすぎていた…。
自分の死と向き合うとき、こんなに穏やかでいられるだろうか。若い頃はいつ死んでもいいと思ってたし後悔も特になかったけれど、結婚して子を持った今、絶対に死にたくなんかないと心から思う。
大切なものができるほど生に執着してしまう人生のシステムどうにかしてほしい。
ういう意味で主人公は達観しすぎていて今思えばどうなのかと思うけど、主人公の死後も長く書かれていて残された者の人生もなぞれてそれは良かった。
2年前に読んだのに内容をわりと覚えてるので良い本だったと思うし、木皿さん初めて読んだけどとっても読みやすくてこれからお付き合いしていこうと思っていたことさえ忘れていた。
読書しよう、、、。

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2023年04月04日

Posted by ブクログ

主人公の輪郭がはっきりせず癌で闘病とか小説にありがちなテーマだと思いながら読み進めていくと、子供の頃の話になった辺りから俄然面白くなってきた。ストーリー展開の発想に意外性があって驚く。

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2023年02月09日

Posted by ブクログ

小説なのだけれど、詩を読んでいるようだった。フレーズがポンポン頭に飛び込んでくるような小気味良さ。シリアスさと気楽さのバランスもよい。心あたたまる、とても良い作品でした。

心理描写がリアル。
切羽詰まってるときでも、「明日の仕入れ止めないと。。」とか冷静な自分がいたりとか、真剣に集中して話し合ってるときに「適当に入った割にこの喫茶店のコーヒーバカみたいにうまいな。」とか。
人間ってほんとこういうとこあるよな、と。

あと、キャラづけがうまいなと。
加藤をカトーと呼ぶ(表記されている)のが、うまい。ごちゃごちゃ説明しなくても、ナスミのカラッとしたそれでいて器の大きいとこが表れてる。


木皿さん作品、初読みでしたが、他の作品も気になり始めました。

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

一万円選書本

第一章で主人公が死んだ。
本は、その主人公が生前関わった人たちの死後の世界を描いてくれている。

初読みの作家さんだったこともあり、多少身構えて読んだが、読みやすく感情移入しやすかった。

人は生きている間に色々な出来事を通して、色々な人と関わって、多かれ少なかれ、良いことも悪いことも全部含めて、相手に関わった証を与えていくんだなと。
子どもという、目に見える形を残さなくても、自分が生きた証は日常を通して相手に伝わって残されていくんだなと。ナスミみたいに上司を殴っていなくても(この先殴るかもしれないけど)、私が好きな本とか映画とか、誰かに伝えて、それが相手の心を動かして、相手の行動変容を促すことになったら、それは私が生きた証になるのかな。

答えは出ないし、現実の人達はそんなに優しくないことの方が多いけど、めげずに関わっていこう。

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2023年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2022/11/12
感想が難しい。まとまらない。
人が死ぬ話はそれだけでちょっとしんどいんや。
誰かが死んでも誰かの心には生きている。
ラナもコロも谷さんも生きてる。
谷さんのこと話せる人がいなくなって寂しいな。

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2022年11月12日

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読み終わったあとに「さざなみのよる」とは何だったのだろう?と思った
本作の主役はナスミ
ナスミが病気になり、病室で死を待つところから話は始まり
ナスミが亡くなった後、その死を聞いた家族や周囲の人たちとナスミとのそれぞれの思い出が鮮やかに語られる
ナスミのエピソードがたくさん集まるにつれ、ナスミがみんなに愛され、みんなを愛していた人だったのだなというのがよく分かる。
それは大きな波ではないけれど、さざなみのように、周りに色々な影響をあたえ、周りの人へ波及していったんだなと、読み終わり、タイトルに戻り、ナスミと周りの人とのかかわりを考えた時に思った。
ナスミを直接知らない子たちにもナスミの影響は届いている。
人は亡くなってもその思い出が語られるうちにはやはり死ぬことはないんだなと思う。

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2023年01月07日

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泣ける、人が亡くなる本はたくさんあるけど、本著のような視点からの本は初めて読んで新鮮だった。
主人公のあっさりさっぱりな考え方、好きだった。

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2022年10月07日

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生きていれば誰かに影響を与えていること。
いなくなってしまった悲しみを背負いながら、
それがあたりまえになるまで歩き続けなくちゃいけない。まだ、生きているのだから。と思いました。

ナスミさんが亡くなった後もナスミさんは、それぞれの人の中にいて、それぞれが思う形に変わりながら一緒に生きてゆけるのだと思えば、寂しいけれども生きることが怖くないのかなとも思った本でした。

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2022年09月13日

Posted by ブクログ

マーケットストア「富士ファミリー」を営む
小国家三姉妹の次女ナスミ
43歳で癌になり亡くなる
ナスミの死後の家族、友人をナスミの思い出と共に描く

淡々と描かれるなかにホロッとさせられる
ナスミの生きた証が今を生きる人々に
様々な影響を与え生きる力に変えていく

ナスミの日出夫は「キ」
ナスミは「ガ
のエピソードが泣きそうになった
人を1文字に表す独特な表現が
ナスミの素敵な人柄だと思った

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

ナスミがガンで死んだ。ナスミとのエピソードを、家族が、他人が思い出していく。短編集のようだけど、気づいたら時間が流れてる設定がまたいい。

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2024年01月11日

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主人公であるナスミが死ぬところから物語が始まる。
最初は何の情報もない主人公の人物像だが、登場人物それぞれの視点からナスミから受けた影響などが描かれて、徐々にそれがはっきりとしてくる。

その人について死んで初めてわかることがある。
生きてる間に何を残せるか、そんなことを考えさせられる作品だった。

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2023年10月23日

Posted by ブクログ

一人の女性の死と、彼女の人生と交わった周囲の人たちのお話。私のこの人生も、無数の誰かの人生が縒り合わさるようにして紡がれたものだ。そういうことを胸に留めておきたいなと思った本だった。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

いいかげんそうに見えてたけど、死んでからその人の本当のことが分かるってあるからもしれない。
ポツリポツリで読んだけれど、それがまた余計にジワジワきました。

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

この世は誰かの死後の世界…
ナスミの人間像が語る人によって違って見える程に色んなことを考えている人物だったのだと、思った。

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2023年04月17日

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よく、死んでも心の中で生き続けている、といった表現が使われるが、これはまさに、死者が生きてるいる者に与えている影響は想像以上であるということを表現する話。当然、一人の人がいなくなるというのは悲しいことだが、そこから新たな考えが得られたり、新たな幸せが生まれたりする。死はマイナスの面だけではないということを感じさせてくれた。

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

“人生の道しるべ”

死ぬということは、自分にだけでなく、
周りにとってどういう意味を持つのか。
そのことを教えてくれた。

いきなり強烈な言葉を使ったけど、
この本は、その言葉が持つ残酷で悲しい意味とは全くかけはなれたものだった。

『今はね、私が戻れる場所でありたいの。誰かが、私に戻りたいって思ってくれるような、そんな人になりたいの。』

ナスミのような人に出会ってみたい。
今の自分にどんな言葉をかけてくれるのかな。

そう思うと同時に、彼女のように生きていたいと思った。
戻りたいと思ってもらえるような人に。

人生に悩んだ時、
彼女の存在が私の道しるべになってくれるだろう。

またひとつ、幸せのコンパスが増えた。。

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての作家さんの作品。
「なすみ」さんという人が亡くなる設定で
物語が始まりますが、
なすみさん本人からの物語ではなく
関わった人たち自身の物語の短編集
という感じでした。
その断片をつなげて、それぞれの「なすみ」さん像を
作っていけるのが良いと思います。
「どこに向かっていくのかわからない」話が
苦手なので、前半は少し退屈でした。
が、なすみさんの豪快な人柄を通して
小さいことにクヨクヨ悩まず
楽しく生きていきたいなと思えました。

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2023年02月18日

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