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Posted by ブクログ
ノイマンの魅力と狂気を紹介したもの。今の時代からこの時代の彼を悪魔と評価するのはフェアではないが、それでもかなりこの時代の中でも突出して狂気じみていたようだ。
天才の魅力的なエピソードも沢山紹介されている。その彼がいかに生まれ故郷のハンガリーがソ連の属国のようになったとはいえ、また、フックスの裏切りに恐怖したとはいえ、ソ連に対する憎悪は大きすぎないか。
Posted by ブクログ
タイトルになぜ「哲学」が入っているのか分からず、伝記では?と思っていたら、最後の最後、あとがきを読んで、そういうことか、と思いました。
天才の中の天才、ジョン・フォン・ノイマンの生涯を概括した本で、多岐に渡る活躍を一通り流しているので、個人的に良書だと思いました。
ここの業績の細かい箇所は、専門家の人が読んだら物足りないのでしょう。しかし、コンピュータの基礎を作った人物くらいの知識から、こんなことまでかかわっていたのか、ということと、「人当たりがよく柔和な天才科学者」というところが、世俗的な意味で成功した要因もあるんだなと感じました。孤高の天才、奇人変人という名の天才の伝記も面白いけど、こういうタイプの天才は珍しく、そこがオリジナリティを感じた本でした。