【感想・ネタバレ】心が挫けそうになった日に(新潮文庫)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

かつて「徹子の部屋」に五木寛之さんがゲストで出られた時、戦争の話になって涙ぐむ黒柳さんに五木さんが「貴女はまだ流す涙があるからいい」と話した言葉がずっと頭に残っていました。
この本を読んで、五木さんの壮絶な忘れられない体験と共に生きてきた人生を思いました。
話を聞いた高校生たちにも、今はピンと来なくても、この先にああいうことだったのかと分かる時がいつかきて、聞いておいてよかったと思えるのではないかと。
貴重な講演を再録してもらえて、共有できたことに感謝です。

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

世界史も仏教も哲学も、盛り沢山だけど教科書には載っていないものが腑に落ちまくり。
特に引揚者だからこその真実が随所にあり、一気に時代にひきこまれる。

大戴礼記についての実父から教わった件は必読。

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2021年03月14日

Posted by ブクログ

現代日本は識詞率が低いと書かれているのを読んで、はっと我に帰った。詩を詠むのは古臭い、分からない、難しいという意識が先行して詠まないが、五木さんの御本を読んで、詩の面白さがどこにあるのか、詩を通して異文化を知ることの魅力を感じることができた。
詩を詠んだから何かが起こるわけではない。しかし識詞率が低いことで知らない詞の世界を知ることはできない。知らないことを知ることの面白さ、そのことの大切さを実感した。
自分を異端児と捉えて日本人を見詰める五木さんの考え方から日本人はいかにのんびりしていて呑気なのか改めて気付かされた。難民の話が途中で出てくるが、情勢が目まぐるしく変わる今、難民の話を対岸の火事のように思っているようでは日本も世も末だなと感じてしまった、、、。
何事にも新たな視点で考えること、知ることが大事だと気がついた。

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2021年03月30日

Posted by ブクログ

生きる力は日常の営みの中にある?
そのささやかな触れ合いが、エピソードが自分を励ます。結局人との触れ合いなのかな。

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2021年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 五木寛之「心が挫けそうになった日」、2021.2発行。視線を低くして生きる、それでも人間を信頼する、転がる石として生きる、の3つの章立てです。「70歳年下の君たちへ」を改題したもので、若者に対する著者の存念が吐露されています。私にとって一番心にグサッと響いたのは、敗戦時に囚人部隊を第一陣とする酸鼻を極めたソ連軍の暴行略奪の話です。戦争に負けたことがなかった日本人にとって、呆然自失の出来事でしょう。今の日本、災害、病気の災難は避けがたいものがありますが、干戈を交ゆることのない70数年、有難いと思います。

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2021年08月23日

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