感情タグBEST3
プロ野球ファンあるある
プロ野球ファンとしては(どこのチームのファンであっても)、う~ん、なるほどな~、とか、
こんなことあるよね、とか、共感できる内容です。
ストーリーも、野球選手のプライベートあり、ビール売り子のおねえさんのプライベートあり、
売り子のお姉さんと球場へ来るファンとの交流あり、で見逃せません。
このあと、ルリコとムラタさんがどうなっていくのか、というドキドキ感(?)もあります。
Posted by ブクログ
本作は野球場に集う人々を中心に据えて描く作品だけど、シーズン前キャンプのように球団そのものが沖縄に来ている場合は例外のようで
ルリコ達売り子がキャンプを見に沖縄に来れば、普段は接触のない者達の組み合わせが見れたりするし、思わぬ出会いも有ったりする
ルリコと村田が球場でもないのに出会ってしまったのはそういう背景だね
二人が室内練習を見学する様子はほぼ描かれず。けれど球場外で遭遇できたというその一点が何よりも貴重な出来事だったと示しているようだ
今巻は前巻にて新設されたチアリーディングチームにフォーカスするようなエピソードが多かったね
単純な賑やかしとして踊れば良いわけではない。アイドルじゃないから自分達が目立てば良いわけでもない
チームもそして球場に来た人も応援するような笑顔を浮かべられなければ存在意義はない。福王の指導は厳しいけれど、実際に彼女らが球場に立った時に向けられる視線はより厳しいから彼女らが自身の力で乗り越えなければならない壁も高く厳しいものとなる
105話から始まるエピソードもそういった側面を備えたもの
チームは3連勝中で、球団史上初の開幕4連勝も懸かっていた。なのにあっと言う間に勝ち目の薄い状況…
一度盛り上がったからこそ、予想外の急転直下に球場の空気は冷える
これがデビュー戦となるサンズガールズだって厳しい空気
ここでアスカがデニスの隠れた奮闘を知り、更には彼に励まされて顔を上げる描写は良いね
チアリーディングは選手や球場を盛り上げるけど、彼女らだって選手の頑張りに盛り上げられている
それでもサンズガールズに厳しい空気…。これを真の意味で変えるのが千里の父親だったのは良かったなぁ…
当初は娘がチアリーディングを始める事に反対していた。けど、気持ちに負けて娘を預けた彼だからこそサンズガールズを真剣に応援している。そこに有る気持ちはファン代表の気持ちだから球場全体に伝播する
そうしてサンズガールズが応援の気持ちを纏め上げる流れは最高の一言
…まあ、それだけで勝てないのが勝負の厳しさと言えるのだろうけど
それでもデニスはサンズガールズに感謝した。それは何よりの成果と言えるのだろうね