【感想・ネタバレ】世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)のレビュー

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世界観にすごく引き込まれた。心がなければ戦いも憎しみも欲望もない。でも逆のものがないということでもあるというところに心を打たれた。とても苦しい思いをして心を無くしたいと思うこともあるけれど時には幸せだったこと楽しかった思い出も沢山ある。両方を抱えて人間は生きていかなければならない。いい思いだけをして生きていける人間はあまりいない。何かしら苦労や苦難を持っているものなんだと思う。悪いことは重なるけれどいつかは終ることなのよ。永遠に続くことじゃないわ。というセリフに救われた。今この時にこの本に出会えてよかったと思う。

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2024年05月23日

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ネタバレ

終盤、私が徐々に世界の終わりに溶けていく描写が恐ろしくもありある種の清々しさを孕んでいたと感じた。僕と影が「南のたまり」のジャンクションで、袂を分けたことは意外な部分だったが、読んでから時間が経つにつれて、村上先生の仰る通りこれ以外のフィナーレは想像が難しいと感じるようになった。

個人的には「羊をめぐる冒険」があまりにも秀逸であったため、上回るまでは行かなかったが、神秘的で美しい傑作であると感じた。

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2024年04月29日

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再読。

ここまで美しさを感じる著作に触れたことはない、そう思わせる程秀逸な作品。二層構造が重なり合う文学、アニメ、映画は様々あるが、これが一番良い。

まごう事なき神作品。

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2024年04月14日

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ネタバレ

◯生
第一回路=ハードボイルド・ワンダーランドの私
第二回路=影
第三回論=世界の終わりの僕

◯死

第一回路の私は失われ、第三回路に融合した?


『ねじまき鳥クロニクル』の井戸(=id)しかり、『ノルウェイの森』の直子しかり、分裂症的世界観よく描かれる
人生は深い悲しみに満ちていて、別れや人の死を受け入れる為に、別の自分を創り出し、固い感情の殻にこもることを、この時の村上春樹は肯定していたのだと思う。(=デタッチメント)
そしてそれが救いになる読者がいる
一方で、『街とその不確かな壁』では、影を逃した後の僕も、壁の外へ出る

『ねじまき鳥クロニクル』以降は、外の世界と向き合うことが描かれてきたが、『世界の終わり〜』と『街と〜』の2作品が存在することによって、どちらの向き合い方も肯定されたように思う。


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2024年03月31日

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例えば他の小説だったら、”やみくろ”の意味することとか、やみくろの本当の意味とか、何の比喩なのかとか考えてしまうんだろうけど、村上春樹の小説だと”やみくろ”を”やみくろ”として認識してしまう自分がいる。やっぱりそれって村上春樹の文章がそうさせてるんだろうか。これが俗に言う村上ワールドなのか…?(沼に足を踏み入れてしまったかも)

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2024年03月01日

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「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」、ふたつの物語の世界がどのように繋がっているのか、ということを気にしながら読むとすごく楽しい。本編自体は「ハードボイルド・ワンダーランド」から始まっているのに、タイトルは「世界の終り」からなんだなあ…などという、一見どうでもよさそうなことを考えながら読むと、もっと楽しい。

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2024年02月20日

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なんでこんなに面白いんだい。
彼女の脱ぎ捨てられた衣服は、彼女自身よりも彼女だった、みたいなところすごく好き。

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2024年02月10日

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世界の終りのクライマックスがとても好き。
突拍子もないフィクションの世界設定を、読み進めるうちに自然に受け入れられるようになっていくのが不思議。よくこんな話思いつくよなぁ。

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2024年01月22日

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よく喩えなどで用いられる「世界の終わり」の一例を見ることができた。この言葉のふわっとした部分の解像度が少し上がった。

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2023年12月03日

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「失われた心を取り戻す」

村上春樹作品の善性を感じ取れる素晴らしい読書体験だった。いつになるかは分からないけれども、いつかまた必ず読み返すことになる気がしてならない。
村上春樹を勧めるほど野暮なことはないが、敢えて今すぐ読むことを推奨。
きっと忘れられない作品になるはず。

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2023年10月05日

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ネタバレ

面白かった…最後、世界の終わりの彼が不確かな壁のときと同じ選択をしているのか…
そして不確かな壁では、その後の話が展開する。

ユングの個人的無意識と集合的無意識が何かしら関係しているように思えてならない。
計算士の研究過程で老博士が核と呼んでいるものは、個人的無意識のことなのだろうか。
そうだとしたら主人公の持つ核の世界は本当に素晴らしい、そんなことが可能なんだろうか、と思うけど私は現実に生きる人間でそんな風に核の中が理路整然としていそうな人間を知っている。

80年代、これからコンピュータを使えば無限の可能性が広がっているという期待の先にすでにその限界を見据えた人間計算機を生み出すという先見性。
今では人工的な脳を再現するという方向に変わりつつはあるけど、やはり全て規則正しくあるというコンピュータの限界を村上春樹は感じていたのだろうか。
世界の終わりに描かれる機械的な生活とそのコンピュータの限界とが重なるようにも思える。

不確かな壁と交互に読み直したくなる作品。
きっとこれは2作品でひとつなんだ。

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2023年06月09日

購入済み

電子化万歳

この作品を電子書籍で読めるとは……。
上下巻を旅行に持ち歩いたり、喫茶店で静かにページをめくったり、寝る前のベッドでずっと読んでしまったり、いろんな思いではあれど電子化が素直に嬉しい

#切ない #深い

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2023年01月01日

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なんとなく想像していたラストがあったが、いい意味で裏切られた。
読み進めるほど、独特の世界観に惹き込まれる。
スピード感がありテンポよく読みやすかった。

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2024年05月13日

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「意味もないし、どこにも辿りつかない。誰も必要としないし、どこかに辿りつきたいとも思わない。目的のない行為、進歩のない努力、どこにも辿りつかない歩行、素晴らしいとは思わんかね。誰も傷つかないし、誰も傷つけない。誰も追い越さないし、誰にも追い抜かれない。勝利もなく、敗北もない。」この部分が読めただけで、この本を買ってよかったと思った。救われた気がした。

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2024年05月11日

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ネタバレ

「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの物語が交互に進んでいく作品。
どちらも独特の世界観があり、全く別の物語だが、中盤あたりから作品同士の繋がりが見えてくる。

この作品は以前読んだ「ノルウェイの森」よりも難解だったが、読む手は止まらなかった。村上春樹特有の純文学に近いじめっとした雰囲気は変わらないが、考察記事などを読まないと気づけない点も多いので、じっくり1作品を読み込みたい人におすすめな作品でした。

「世界の終わり」の世界は、心がない永遠の生を手にできる世界であり、主人公は最後までその不完全で完全な街を受け入れることは出来なかった。死にたくないと思う一方、心なしで永遠に生きることも拒むところは、人間の『心』というものの重要性を再確認させてくれた。

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2024年01月11日

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村上春樹はお酒を飲んだり日に当たったり、そういう日常の所作の一つ一つに感情を付与した描写をする。そのおかげで本を読んでいない間、つまり自分の人生を生きている間も、本の余韻を自分の隣に感じながら日常の所作に対して何かしら漠然とした感情を持っていることを認識できる。ちょっと人生が豊かになる、いい小説だった。

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2023年12月09日

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新刊を読んでこちらを読んだが、結末とかは新刊の方が好き。
ぷつんと終わってしまって解読できたか不確か。
多重人格者なのか、はたまたパラドックス的な物語なのか。
平穏な世界に憧れるが、それは心を失なった世界ということなのか…

太った女の子が相変わらず魅力的。
こんなハードボイルドでキュートなキャラクターいいな。

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2023年12月04日

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街とその不確かな壁と繋がってると聞いて読んでみたら、思いの外長くて時間かかったけどやっぱりおもしろかったな。
「世界の終り」と「ハードボイルドワンダーランド」という2つの話が交互に進んでいく本。
なんでこんなに訳の分からんことばっかり出てくるストーリーなのに面白くてどんどん読めちゃうんだろう。

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2023年11月15日

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まだ手をつけてなかった村上作品。新作『街とその不確かな壁』と関連していると知り、思い立って手にしたら、久々の村上ワールドに魅了されました。村上春樹を読む時、なぜかウィスキーを欲してしまうのは、私だけではないと思います。アルコールと性の描写が唯一無二です。

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2023年11月08日

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●地下からの脱出は非常によい。
●壁からの脱出はなんだかちょっと拍子抜け。しかし世界観は大変よい。まるで頭の中に思い浮かぶようだ。個人的には中世ヨーロッパあたりの街のイメージなんだよな。
●今回は二つの世界のリンクの話だったけど、飽きないね、ほんとに飽きない。文庫本上下巻あって中弛みがないのはさすが
●しいていえば、後半の文章の修飾がちょっとくどいように感じたかな。前半の方がノリが良かった。
●やっぱり女の子の描写が実に克明なのが面白い。そして誰もが主人公に好意を持つという相変わらずの無双展開。まあ、こうでないと面白くはないんだよね。

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2023年10月09日

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ネタバレ

現実世界の私の物語と、深層心理の僕の物語が交互に展開されていく。
老博士が、脳の思考回路の切り替えについて説明しているところは難しすぎて深く理解はできなかったが、やみくろなどを避けながら果敢に地下を冒険していく様子や、私の最期のときの過ごし方や気持ちの動き方、印象深い登場人物たち、僕の壁の中での生活、心を持ち続けたいという気持ちが印象的だった。

隅々まで理解できなくても最後まで面白く読み終えられた。
だがしかし、よくこんな難しく巧妙に練られていて面白い物語が思いつくのか。

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2023年09月16日

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読み終わった瞬間、えーーー!と思ってしまった。
結末がはっきりしない、想像を裏切る結末だった。
でもそれが村上春樹らしいなと感じた。

最初2つの物語のつながりが全くみえず、上を読み終えても"頭骨"しか共通点が見つけられなかった。

この2つのつながりがだんだん見えてくるとワクワクしてどんどん読み進めてしまったが、その後の展開が気になる終わり方だった。。笑

読み手の想像力に任せているのかもしれないが、自分はそこまで想像することができないのでモヤモヤしてしまった。

ほんとーーーに村上春樹の世界観と表現は唯一無二すぎて読んでて感動した。
でも自分はハッピーエンドが好きなのかも、と思った一冊でした!

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2023年08月17日

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ネタバレ

ラストは意外だったけれど
このラストの展開で今までの行動が
府に落ちました。

自分だったら心をなくしても
その世界にとどまるかな…

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2023年07月17日

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ネタバレ

初の村上春樹さん作品!\⁠(⁠^⁠o⁠^⁠)⁠/
有名だけどすごく難読だと聞き、ぼくの貧弱な読解力ではその魅力を味わえないのではと敬遠してきました…笑

物語は2つの話が同時進行で展開されます。

●ハードボイルドワンダーランド(現実世界)
脳に細工をされた主人公が、博士やその娘、所属先やその対抗組織らに巻き込まれる話

●世界の終り(精神世界)
壁に囲まれた一角獣の住む不思議な町で影と切り離された私の話

読んでいて感じた率直な印象は、
①圧倒的な比喩のシャワー
1つひとつの表現が全て独特な比喩となっておりかなり面食らいました!明らかに今まで読んできた作家さんたちとは一線を画した文体で衝撃です。これは好き嫌いが分かれるのも頷けますわ。ぼくが生まれるずっと前の本なので、ピンとこない表現もありましたが、そんなもんですよね(^_^;)笑

②哲学書のような凄み
●「疲れを心の中に入れちゃだめよ。…疲れは体を支配するかもしれないけれど、心は自分のものにしておきなさいってね」

→現代の社会問題にも通じるところがあるのかなと思います。
職場で月100時間残業したことありましたけど、すごくやりがいを感じて、多少眠気はあっても嫌な感情は一切なかったんですよね。体は疲弊しても心は常に豊かでいたいものですᕙ⁠(⁠ •⁠‿⁠•⁠ )⁠ᕗ

●「人間は誰でも何かひとつくらいは一流になれる素質があるの。それをうまく引き出すことができないだけの話。引き出し方のわからない人間が寄ってたかってそれをつぶしてしまうから、多くの人々は一流になれないのよ。そしてそのまま擦り減ってしまうの」

→日本の足並み揃える文化への批判かなと感じました。近年は日本の政治や法律のしがらみもあって、優秀な人材がドンドン海外に出て行っているというニュース記事を読むと悲しくなります(T_T)

●「たとえ記憶が失われたとしても、心はそのあるがままの方向に進んでいくものなんだ。心というものはそれ自体が行動原理を持っている。それがすなわち自己さ。自分の力を信じるんだ。」

→自分のこれまで積み重ねてきた人生の軌跡が、心にはしっかり染みついてるんですよね。そして「習慣」は心を動かす指針だと思います。習慣で無意識に行動しちゃうことってありますよね〜笑

●「認識ひとつで世界は変化するものなのです。世界はたしかにここにこうして実在しておる。しかし現象的なレベルで見れば、世界とは無限の可能性のひとつにすぎんです。細かく言えばあんたが足を右に出すか左に出すかで世界は変ってしまう。」

→小さな選択、行動がずっと先の未来を変える、最近の自己啓発でもそんな感じのことよく書いてある気がします(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧

●「人間は時間を拡大して不死に至るのではなく、時間を分解して不死に至るのだということですよ。」

→これはなかなか衝撃的な理論でした(⁠+⁠_⁠+⁠)
時間を延ばすのではなく、時間を細かく刻んでゴール(死)へ到達しないから不死というのは斬新な発想だなと感じます!
何となく漫画「呪術廻戦」の五条悟の能力「無下限呪術」を思い出したのはぼくだけでしょうか?笑
”時間”って人間に唯一平等に与えられてるものなんですよね。でも人によって体感時間って違いますよね。長いようで短い限られた時間、ただ漫然とダラダラ過ごすのではなく、その一瞬一瞬の刹那さえも大切にする。そういう意識を持ちたいなと思います^⁠_⁠^

●「世界には涙を流すことのできない哀しみというのが存在するのだ。それは誰に向っても説明することができないし、たとえ説明できたとしても、誰にも理解してもらうことのできない種類のものなのだ。その哀しみはどのような形に変えることもできず、風のない夜の雪のようにただ静かに心に積っていくだけのものなのだ。…深い哀しみというのは涙という形をとることさえできないものなのだ。」

→なかなか深いなと感じました。そして言い回しがカッコ良い。言葉にできない哀しさって分かる気がします…


物語自体もすごく引き込まれました。
最初、精神世界じゃなくて現実世界の遥か過去の話だと勘違いして読んでいたので、後半になるにつれて2つの話が交わってくる様は読んでいてとても楽しかったです!

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2023年06月24日

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世界観がすごくて村上ワールドで、全く別の時間軸のストーリーが交互に出てきて、そこを理解するまで時間がかかった。ハードボイルドワンダーランドも世界の終わりも非日常的な世界なので、日常を忘れて気分を変えるにはぴったりの作品です。

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2024年05月10日

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現実の世界で計算士として働く男性が事件に巻き込まれる。並行して、壁にかこまれた不思議な世界にたどり着いた男性が夢読みとして働く。この2つが交互に描かれながら互いの関係が徐々に述べられていく。村上春樹特有の表現描写はどれもが独創的でありながら格好よくファンが多い理由がわかった。上下巻で非情に長かったが、最後まで結末は想像できなかった。

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2023年11月22日

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ネタバレ

「街とその不確かな壁」の世界観に酷似しているけど実際の関係性はあるのだろうか(並行世界?)
どんよりとした雰囲気が少し苦手ではあったものの、1Q84や海辺のカフカのように、二つの物語が交差していく話の進め方はとても面白い

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2023年11月17日

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村上春樹初の書き下ろし長編作品。二つの物語が交互に進んでいくスタイルは、読んでいて飽きず面白い。内容は著者らしい風貌(むしろこちらの方が若いのだが)で、相変わらず盛り上がりも盛り下がりもない、ある一定のトーンで語られている。これが村上春樹氏における書く力なのかというとそうとは限らず、『海辺のカフカ』では後半氏には珍しい比較的盛り上がる勢いが見られる。『騎士団長殺し』は常に不気味さがあり、盛り上がりがあった訳でないが、今作は『世界の終わり』『ハードボイルド・ワンダーランド』の二つの物語同様に憂愁であるにせよ、その内に秘められたものにはチリチリとした温もりのような光が散りばめられている。長編ではあるが、40章と細かく分けられているので、短編集を読んでいるような感覚に近い。
ドキドキワクワク一体何が起きるんだ!?というものではなく、何かが我々の知らないところで起きては荒らしていき、知らないうちに終わりのカウントが始まってしまったようだ──というニュアンスである。
再読したいとまではいかなくとも、一度読めば心に残り続けるだろう。生活した跡や雪や静寂が。それこそがこの内容そのもののようにも思える。
我々は存在していたのだと。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

後半で2つの世界について理解できたので、もう一回前半を読みに戻ったらまた違った良さがわかるんだろうな。
文章とか、現実世界の主人公の行動とか描写とか、すごく面白いんだけど、私とは違う人種すぎて、うまく感情移入できなかった。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

頭蓋骨、夢、ユング、記憶の在処、といった似通ったお題に対して、全く違った作品。
はなはだしいほどリアルな京極「狂骨の夢」
バーチャルファンタジーな村上「世界の終わり」
一人の記憶が二人に共存する狂骨。
一人の意識が二つの世界を想像する世界の終わり。
最終的に幻覚的現象にも理論的な考察を示す小説と、あくまで、非現実的な要素を読み手に考察させる小説。
私は、世界の終わりの世界は、ハードボイルドワンダーランドの計算士の男の脳内の核に出来上がった一つの意識世界として読んだ。
引き剥がされた影は、その世界からの逃避を計画する。男は影との別離を決意してその世界にとどまる。影の逃避は、ハードボイルドの世界の男との意識の統一化と思ったのだけれど、それは、わからない。

「やれやれ」って、下巻で7回出てきたと思う。目についちゃうんですよ。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

ファンタジーと現実パートが収束した
やっぱり現実パートが好きで
ファンタジー世界の話は自分に合わないと思った、てか入り込めない。てめえの乏しい想像力のせいなのか、はたまた好みの問題で開き直って良いのか。

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2023年08月23日

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