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幕末・明治維新に活躍した人物のなかでも人気抜群の二人、坂本龍馬と高杉晋作。生い立ちも志向も行動様式も異なる二人のキャラクターを30年にわたり蒐集した著者の資料を基に比較し、その姿を描く志士群像の正体。
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坂本龍馬と高杉晋作。明治維新の立役者のふたり。龍馬は海援隊で新作は奇兵隊を組織した。龍馬が下級武士の出身で、晋作は高級官僚の出身ながらも、ワクをを超えて、日本中を飛び回り、ネットワークを構築していく姿は凄いと感じました。
黒船を見たことで二人の運命が動き出したこと。龍馬も新政権に対して、決して欲がないわけではないということ。時代が人を作るのだと思います。
「面白きこともなき世に面白く」の晋作の辞世の句は、コロナのこんな世の中だからこそ、考える1句です。
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幕末の英雄である2人の足跡を探る本。数々の歴史小説やドラマなどの影響で彼らの人物像が作られているが、果たして実際はどうだったのかを各種資料や時代背景から追いかけている。
本当のところはわからない、故に歴史物の面白さもあり、見る立場からの見方の違いもいろんな解釈を生む。本書では残された資料に対しても「贋作である可能性」や、後の世に創作されたであろう部分を客観的に分析することに努めている。創作は、祭り上げた人達の都合によって創られたものもある。第二次大戦期の軍部にも利用されている。
それにしても、第二次大戦が終わって価値観がひっくり返ってしまっても彼らの英雄譚が語られ続けるのは、やはり彼らが時代の変革の中で果たした役割は大きかったということだろう。