【感想・ネタバレ】新作らくごの舞台裏のレビュー

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Posted by ブクログ

2021年2月8日に天満天神繁昌亭で小佐田定雄先生の落語会が催されると聞き、あの桂雀三郎師匠の「G&G」が生で聴けると知ってさっそくチケット購入!その予習の為に本書を拝読いたしました。恥ずかしながら「G&G」が小佐田先生の作とは存じ上げず、数年前の彦八まつりで雀三郎師匠を捕まえて「『G&G』の中で「宇宙戦艦ヤマト」の替え歌を歌ってくださってありがとうございます。ヤマトのファンとしてお礼申し上げた方んです!」とお伝えして、師匠をきょとんとさせてしまったのも、いい思い出です。

さて、小佐田先生といえば、言わずと知れた上方落語を陰で支える落語作家の大先生。しかし私は「落語作家」という人たちは創作落語・新作落語を作るのが仕事、お思っていたのですが、今回この本を読んで、東京の落語を上方に移し替えることもなさっているということを、初めて知りました。「タイトルだけが残っている話を復活させる」というかい枝師匠の落語会のことは、ツイッターで流れてくる情報で存じ上げておりました。

そういうわけで、「あの話も小佐田先生の作やったんや!」という驚きがいくつか。そして、大河ドラマ『いだてん』ファンの人にはうれしいというか、垂涎のエピソードも載っていますので、興味ある方は探してみてください。

実はわたくし「自分でも落語を書いてみたい」という野望を持っているので、たいへん学ぶところが多い本でもありました。上方落語の聞き方がまた一つアップグレードしたような、ますます落語が好きなになる、そんなご本でございました。

小佐田先生の会、楽しみでございまする~。

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2021年02月06日

Posted by ブクログ

枝雀、米朝のブレインとして数々の新作落語を創作してきた奇才 小佐田定雄が自作落語を語るシリーズ4冊目。上方の落語家や落語イベントを紹介しつつ、自作落語のあらすじ、創作秘話、エピソードなどを綴る。すっかり古典落語だと思い込んでいた噺が実は小佐田定雄の作品だと知って驚くことしばしば。

東京だと新作落語は落語家自身が創るのが一般的で、落語作家という職業は成立していないように見えるが、どうも自分が作ったネタには妙な想い入れが残るのか、スッキリした噺にならないことが多い(圓丈とか)。人が作った噺であれば、演者が思い切って直せるので、洗練され、円熟しやすいようだ。

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2021年01月23日

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