惚れっぽくて貞操観念がなく、クラスで浮いているギャル・櫨沙愛子(はせ さなこ)。
ある日、女子生徒とトラブルになって逃げ込んだ先には、超マジメで規則にこだわる生徒会長・高敷結糸(たかしき ゆいと)がいた。
追いかけてきた女子から庇ってくれた結糸にどうにかして近づきたい沙愛子は、即告白するも断られ、恋人ではなく”友達”ならばと考える。
そうして沙愛子は、結糸の言う友達になるための規則を守ろうと頑張ることになり…。
…という、自由奔放で不純異性交遊をためらわないギャルが、マジメな生徒会長くんと友達になるために頑張るお話です。
初めは、友達のなり方がわからず偏った人付き合いしか知らないせいで、極端な行動をとってしまったり思ったことをそのまま口に出してしまったりして、なかなかうまくいきません。
しかし、友達になりたい一心でこれまでにしたことのないコミュニケーションの取り方をやってみる沙愛子の姿は、応援したくなるとともに、なぜだか人を惹きつけてやまない魅力があります。
誰かと一緒にいたい、繋がりたいと思ったら…。
そしてそれが同性だったら…? 異性だったら…?
好きな人と繋がる方法は、恋人だけじゃない。
恋人になることだけが、仲良くなる方法じゃない。
正反対な二人は、はたして友達になれるのか…!?
感情タグBEST3
良かった
生徒会のみんなのことを、こんなに好きになるとは…!
ずっと仲良しなみんなを見ていたい気持ちもあるけれど、しっかり纏めてくれていた。
今後も続くだろう関係・広がっていくだろうそれぞれの人生が想像できるようなエンド、全3巻の中ににつめこまれていることに感動しました。
ほっと幸せになる作品。登場キャラクターみんなの表情が柔らかくなっているのが良かった!
Posted by ブクログ
良かった…!はじめは表紙二人のラブコメなのかなぁと思って読んだのですが恋愛要素はかなり薄めで、でもそれがちょうど良かった。2人や生徒会のみんなの心理描写が丁寧で、学生を経験したことがある人なら分かるポイントが散りばめられていたように思う。刺さったセリフは以下。
「ダサくてもイタくても本心で動いていたい、でも学校っていうのはそれをすればほぼ間違いなく傷付く場所。それでも私は自分を好きでいたい」「こんなんでも話聞いてアホだな〜って笑って貰えたら僕はその方が嬉しいです」「たまたま言葉や行動の選択が上手くいってなかっただけで、本当はずっと前を向いていた橘さんのことを僕は死ぬまで尊敬する」「あたしゆい君が泣いてる時、一番に涙を拭う友達になる!」
「学校」という場所で「友達」になるって凄く大変だけど素敵なことなんだと改めて思えた良いお話でした。