【感想・ネタバレ】静かに、ねぇ、静かにのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

凄い目線で世間を見てる人だなと思った。世界に広く発信するツールのはずが、どんどん内向きになる。SNSの嫌なとこが1冊に全部詰まってた。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

初、本谷有希子氏。あっという間に集中して読んだ。
どの短編もガリっと塊でもぎ取られる感触。私、どれかに当てはまってしまってるだろうか?
SNSに振り回されてないつもりだけど、気付いてないだけかな。
そう考えること自体が意識の中に入り込んでる。と怖くなった。
また本谷氏を読みたい。

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2023年12月26日

Posted by ブクログ

様々なモノに依存する人々のお話。もう気持ち悪くてイタくて見てられない……!なのに先が気になってどんどん読み進めてしまう中毒性。いい意味で不気味な一冊でした。誰かの日常を盗み見たかのようなリアルな読後感です。

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2023年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3つの物語、全て不気味だけど先がどうなるのか気になり一気に読んでしまいました!!
①本当の旅
読み進めるうちに、この3人の主人公が40代という事を忘れてしまいました(悪い意味で)。自分たちを過信して、結局はとても狭い世界で生きている人々だと思いました。
②奥さん、犬は大丈夫だよね?
この旅は奥さん目線だけど、夫がどういう気持ちで過ごしていたのかが気になる。
③でぶのハッピーバースデー
私は歯科衛生士なので、歯医者のシーンはきちんと調べて書かれているなぁ〜と感じ、もっと歯医者のシーンを読みたかった。

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めるとちょっとずつ違和感を感じ始めて、その違和感がどんどん取り返しのつかないことになっていく、空恐ろしい話ばかり。

1話目の「本当の旅」
40代に差し掛かった意識高い系イタい3人組の話は、ラストを読んで起こるべくして起こった結末だなと自業自得感があり、登場人物の誰1人にも同情も共感も全くできず。
づっちんがフードコートで食事が出てくるのが遅いとワンオペのおばさんに激ギレし、返金させたお金を募金して、「今となってはフードコートで唐揚げ食べられなかったのも、いいことだった気がしてくるよな。あのおばさんに感謝だよな」などという件は、その人間性にうんざりしてしまった。
いちいちイタくてウザくて、描き方が秀逸。

登場人物たちがちょいちょい用いるヴァイブス、ヴァイブレーションという言葉が、自分たち仲間は人とは違う価値観で生きている、特別なんだという盲目さを象徴していて、愚かに思えてならなかった。

2話目は買い物依存の奥さんの話だったが、なぜ「奥さん、犬は大丈夫だよね」というタイトルなのかがよくわからなかった。

3話目、夫が妻をでぶと呼んでいて、最初に猛烈な違和感があった。妻がそれを許容していることにも。歯並びが交通事故にあったみたいにガタガタな妻を自分よりも可哀想な人間としてみていて、自分も同類の人間だということも自覚しており、最初は意味がわからなかったが、夫が言う「印」とは生まれながらにして自分の努力では変えられない辛い宿命みたいなものを言っているのだろうと理解し、妻の崩れた顔面を動画で発信しようという展開にものすごい憂鬱な気分になった。

読後感は総じてあまりよくはなかったけれど、一気に読めてしまった。

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2022年10月02日

Posted by ブクログ

リアルにありそうな話で、続きが気になってすらすら読める。

リアルにありそうな話だからこそ、ラストがガクッとなる感覚で衝撃でした。

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2022年09月07日

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日常から逸脱していない所がさらに不気味さを際立たせていました。SNSに夢中になるグループの話がゾッとしました。

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2022年08月21日

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SNS三部作(と期待して読むとちょっと違うかも。虚構と現実といった感じ。)

冒頭「本当の旅」のうすら寒〜〜い、痛々しい〜〜感じがもうたまらん。
SNSでは「イケて」て、他の人とは違う、クリエイティビティ溢れる仲間たち、であるところの40前後男女3人組がクアラルンプールへ旅をするお話。40ってとこがリアルに痛すぎてつらい。
SNSを、スマホを通して見る自分たちだけが本物。人生は金じゃない、大切なのはクリエイション。写真に写りこんだ冴えないおばさんも、動画の途中で外国語で文句を言ってきたおじさんも、トリミングしてしまえばなかったことになる。大丈夫、マジでチョーイケてる。

読んでいる間ずっと心がざわざわおしりがモヤモヤ落ち着かない。でも読んじゃう。
この痛さを真正面から真剣に描くあたり、本谷さんの悪口スキルをひしひしと感じる。
そしてとっても後味悪い。最後の最後までやってくれるわねという感じ。恐れ入ります。

3話とも、SNSというよりは何かしらに依存する話かなあ。本当の自分、とは。

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2020年11月27日

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世の中を皮肉ってる角度が好きだなぁ。自分は全くテンション上がってない感の描写(向こうで盛り上がってる3人を"3つの点"と表現するあたり)がとても好き。SNS三部作といいつつ、最初の1作以外はSNS関係ないのはご愛嬌。

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2020年11月24日

Posted by ブクログ

共感というか、あぁという部分が何度も訪れてしまうということは自分にも当てはまる思い出される何かがあるということなのかもしれないなと。
snsというしがらみに自分も自らこうやって踏み入れているということを改めて実感して少し怖くなった
適度な距離に自分は居れているのだろうか

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

SNS三部作!と背表紙に、わざわざ書くのがあんまりわからなかった。

でも、本谷さんの作品の何とも言えない不思議な雰囲気は好き。

「本当の旅」のあの若者感が凄く妙で、本当にいそう。その内面も上手く表されていて、すげえなって単純に思った。

「奥さん、犬は大丈夫だよね?」は、何だろ、これもまたこんな感じの関係ありそうで。
最後がこんな展開になるとは予想としてなくて…。

「でぶのハッピーバースデー」の“印”って考えは、ちょっと分かるな。うん。
何だろ、そこから逃れたいけど逃れられない。
何でも無いはずで、自分だけがそう思ってるだけで。
あと、それを言い訳にしてしまっている自分もいて。

ねぇ。

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

3編からなる短編集。
一発目の「本当の旅」
これはもうホラーとしか言いようがない。
見ていられなくなるような痛々しさ。
私は1番この作品が好きだったな。

解説も作品をなぞらえて、
ウィットに富んでいて面白かった。

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2022年07月25日

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SNSを軸にした短編集、という前情報があったけど、主軸はそこではないかも。本谷作品らしい気味の悪い(褒めてる)世界観のなかで「人との関わりの中でどうやって自己を認識するか」が描かれている。

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2022年05月04日

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SNSに振り回される観光。
ノルマを消化するように観光地を回り、あとで写真を見たときに楽しそうであればいい。
虚しくて、でもリアルで。あるあるで。反面教師に。

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2022年03月30日

Posted by ブクログ

結末は全て曖昧で想像させる
1話目が一番ゾクッとした
SNSのために旅行をしたり、とにかくSNSでしあわせに、たのしそうにみえるために行動をする
この作品ほどに狂気じみたまで依存しているのは珍しいかもしれないけど、今の若者たちととても重なる部分があった

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2022年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいて、見たくないものを見せられている感じが……。

こうなりたくはないけど、なる可能性はある(ーー;)

疲れている時や体調が悪い時に読んでは駄目ですね。

下手なホラー小説より気持ち悪くて、怖かった。

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2021年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「本当の旅」
「奥さん、犬は大丈夫だよね?」
「でぶのハッピーバースデー」
の中編3作の総題が「静かに、ねぇ、静かに」。頭文字をアルファベットにすると「SNS」。
非エキセントリックなもっちん、おまえは子供を作るなと親に言われたもっちん、オロカわいい作風を調整して芥川賞を狙いに行ったもっちん、の、良さも物足りなさも新しい良さも感じられる。
「奥さん、犬は大丈夫だよね?」の視点人物の「見方」が好きだ。

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2021年04月13日

Posted by ブクログ

3編の短編。
「本当の旅」
ここに登場する誰もに、私はイライラさせられっぱなしだ。
「本当の〇〇って、こういうことだよね」
はい?なんだ本当の〇〇って。
嘘もほんともヘチマもあるかい!
みりん風調味料、とか、畑のお肉、なら本当のみりんはこう、肉はこうとわかる。
しかし此奴らは、いい年こいて(40代らしい)結婚とか家のローンは搾取だ、とか、個性を理解できない周りの人間と俺は違う、的な事ばかり言って、周りに合わせようとしない。
それは単なる自意識過剰で自己中心的なだけじゃ!
は ら た つ うぅぅぅぅぅぅ!
結末は、不穏な様子で終わるが、清く正しく生きたいと思う私は決して此奴らの未来を呪うまい。
そばにいたら、未必の故意は心に湧いて出てくるだろうが。間違いなく。

他2編の登場人物たちも決していい人、好かれる人たちではない。
ただひたすら私をイラつかせる、つまり、絶対に現実世界では距離を置きたい人々だ。
ソーシャルもフィジカルもどちらでも。
タイトルの意味は、そういう読者の心を移しているのか。
表題作としては出てこないので、おそらく、「黙れ、黙れ黙れ黙れ」をオブラートに包んだ言葉

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2020年12月31日

Posted by ブクログ

1話目の衝撃が凄過ぎて2、3話目が物足りなく感じましたがどれも共通して独特の気持ち悪さがあって面白かったです。サクサク読めました。

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2020年12月24日

Posted by ブクログ

冒頭の「本当の旅」以外はSNS…?な感じで、あおりの"SNS三部作"っていうのはちょっと適当すぎないか。
「本当の旅」の、画面を通して客観視することでしか現実に向き合えないうそ寒い感じは中々読ませると思うんだけど、主要登場人物がアラフォーだから、痛々しさが勝ってしまってイマイチ引き込まれない。
主人公が赤いTシャツに短パンにサンダルに麦わら帽子で現れて、ONE PI●CEにこんなんいたなって思いました。映えないだろ。 

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2021年01月31日

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