【感想・ネタバレ】信長の原理 下のレビュー

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Posted by ブクログ

原理を理解した信長がそれに溺れて本能寺の変が起こるというのが面白い。仕事が出来て権力があるだけでは、それぞれが子会社社長な武士の社会では、トップに立ち続けられないということなんだろうなぁ。
光秀がコトを起こさざるを得なかった織田家中の状況説明が、丁寧で非常に説得力があった。

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2023年12月03日

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前巻に引き続き一気読みしました。
とても面白かったです。この話はフィクションですが、本当に信長が二八の法則を突き詰め過ぎて本能寺の変が起きたんじゃないかと思えるのは作者さんの能力の賜物でしょうか。
光秀の定理と本作の光秀は同キャラなのか前編では?でしたが別物ですね。
またこの手の本を出してくれたら必ず読みます!

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2023年11月06日

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初歴史小説でした、面白かったです。信長と家臣たちとの関係、それぞれの気持ちが絡み合い、天下統一に向かっていく。信長だけでなく裏切る家臣や成り上がる武将の駆け引きが面白くて引きこまられました。スピード感もありあっという間。

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2022年06月04日

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面白いです
純粋な歴史小説としても読み応えがあり
信長やその家臣たちの心の動きが鮮明である

なにより光秀が謀反を起こすに至った経緯をロジカルに表現している
なるほど
そういうことなら、あり得る
と思える

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2022年03月23日

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下巻を読んで中身の深さを知った。当たり前と言えば当たり前。
「働き蟻の原理」に基づいた作品。信長はこの原理を徹底的に考え抜く人物になっている。また信長の有力家臣団のそれぞれの原理が描かれていた。その違いが見所。
特に明智は大きく取り上げられ、第二の主人公。最後の本能寺へと止まらない、止めることができない流れが面白く、自身のページをめくる手も止まらなかった。笑

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2021年11月14日

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原理に気づいた秀吉と、最後に原理に流された光秀を上手く描いており舌を巻く。
ビジネスにおいてもこの原理は当てはまるしその様に動いている。

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2021年07月01日

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各武将の心中にスポットを当てることによってか、もの凄い臨場感。「働き蟻の法則」も見事に史実に当てはめているのにも感服。歴史小説=フィクションながらも、この本に書いてあることが歴史の真実と思ってしまうほどのもの。思わず「光秀の定理」の最終章を読み返すと同時に、垣根涼介の他の歴史小説も絶対読まねばと改めて思いました。

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2021年05月09日

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~2021.04.03
誰もを信じることができない人の不幸。

これまでの信長とは違う内面からのいやらしさ、強さ、そして、脆さを感じる本。

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2021年04月04日

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めちゃめちゃ面白かった。なぜ本能寺の変に至ったか、諸説の中で一番納得できる。遠い時代の戦国武将が、まるで同じ時代を生きている人のように感じられる。作者はサラリーマン経験者かな?アイデアと筆力に脱帽。

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2021年02月14日

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上下巻にわかれている本作ですが、全体の感想を上に書いてしまいました笑 こちらにもこれだけは書いておきます。これ凄い作品です

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2021年02月07日

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実に面白い。帯に帝人の鈴木社長が「1日で読み切った」と書かれているが587ページを1日とは相当な達人だ。
自分は噛み締めながら読んだが1日1−2時間で全部読むのに1週間かかった。しかし長くても飽きることなく集中して読めたのは本書の内容が充実しているからだ。
「光秀の定理」の後に読んだがこちらで全て氷解するという感じだ。信長がこの「原理」に気が付いたのかどうかは置いておくとして、信長がなんの勝算もなく少ない兵隊で戦ったはずはないと思った。光秀も然りである。
あれほど光秀を使いこなしていた信長が部下の忠告を聞かずになり、唯我独尊状態となって組織が綻びる。まさに現代の組織論に通じる。
「人間といえども、しょせん流転する万物のひとつ。その一点においては、牛馬や蟻と変わりませぬ。」と以前の腹心の部下が信長の最後の折に話しかける。そして信長は自害する。
「麒麟がくる」を同時に観ていたので、テレビでは軽く触れられていたことも本書でその背景がよく分かった。特に本願寺についてはテレビではさらりと流されていたが..。
読み終わって、信長の小説なのに光秀の物語だったなぁ、と思ってしまった。

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2021年01月16日

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何度も挫折しそうになりながらもようやく読破。なんで挫折しそうになったかというとシンプルに自分の知識量の無さ故…当時の方々は様々な名前を持っていて漢字も読みづらいし誰が誰だかよく分かんなくてついていけなくなる瞬間が何度かあった。
途中から物語の大枠だけ捉えられるように、あまり気にしないことにした(笑)
でも織田信長だけでなく、それぞれの登場人物の心の移り変わりなども事細かに描いていて、読んでいる時は感情的に心が揺れ動き、あとがきを読んでいろいろと納得。
好きだなと思った人は松永久秀。彼と織田との関係が好きだった。もちろん主人公は織田信長なので、自然と信長に肩入れをしていた私…ラストはグッときて静かに鳥肌が立ちました…

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2024年03月10日

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読み応えがあった。
上巻は少し中弛みを感じたが、下巻の原理に向かって一人一人が向かって行く描写が面白かった。

結局光秀も信長も貫いてカッコいい。
個人的に秀吉と家康は変わらずいまいち。

歴史小説は今のところ4冊だそうなので、他の
2冊も読みたい!
『室町無賴』『涅槃』

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2023年11月28日

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ネタバレ

天下統一で絶対的な地位を確立しながらも、組織が大きくなることによる弊害も、、織田家臣 羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、羽柴勝家、滝川一益の熾烈な出世争い。裏切者は誰か。そして『本能寺の変』まで。現代の経営者、サラリーマンが抱える悩み、問題がまさに戦国時代でも!歴史は繰り返す、、、。

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2023年10月07日

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本能寺で信長が光秀に討たれるまでが下巻。働き蟻の原理は信長は以下の六人の武将にも適用されると考える。佐久間信盛、柴田勝家、丹羽長政、滝川一益、羽柴秀吉、明智光秀、落ちていくのは誰か。
結論としては佐久間信盛が落ち明智光秀が裏切る。他にも荒木村重や松永久秀が裏切るが、何故裏切ったかの考察として現代風にすると効率化を進めすぎる社長(信長)に着いていけなくなったというのが面白いが身に沁みる。キチンと出世している分ブラック企業では無いが、常に全力疾走させられるのはキツい。
最後の方は信長自身が働き蟻から外れて来たように感じた。だからこそ働き蟻であった光秀に裏切られたのではないか。それこそがタイトルにある「信長の原理」だったのだと思う。

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2023年09月09日

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終盤、信長の何かに急き立てられるような心理と、光秀の追い詰められ具合に手に汗握ります
謀反に至るまでの心境、後に引けなくなってしまった現実との擦り合わせもぴたりと嵌っていてドキドキしました
面白かったです

でも、上巻程の勢いは無かったかな
戦況と結果の羅列も多くて、中弛み感はありました

終盤は楽しかったです
前作、光秀の定理が気になりすぎる……

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2022年12月25日

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初めての歴史小説。馴染みのない言葉だらけで電子辞書片手に読みましたが、面白く一気に読んでしまいましが、会話文少なめなのが少し読みずらかった
今作のキーワード「働きアリの法則」と史実を違和感なく融合させていて、またこの法則にこだわったが故の結末、ぜひ読んで見てほしいです!

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2022年11月03日

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なぜ信長は自分を裏切った松永久秀を許したのか。
作中では、松永は信長に似ていると信長自身が考えていたと描かれている。世の根本を疑い、自前の見方を持っていると。そして、それを突き詰めることができている人物は多くない。信玄や謙信でさえも、できていない。

しかし、人はその姿勢を貫き続けることはできないと、久秀は信長に最期の反旗を翻した。人はこの世の摂理に反してはならないのだと。無限の膨張を志す組織はやがて疲弊し色褪せ、崩れ落ちていく。

信長は過去の実績に関わらず、使えない家臣達を次々に放逐するようになった。どこかで「働き蟻」の原理を乗り越え、世の摂理すら支配しようとしていたのではないか。

そして信長は、本能寺の変で天道とでも云うべきものの逆襲を受けることになる。それでも最期は自分の遺骸に火をつけさせ、骨を日の下に晒すのを拒んだ。
おれ一人だけは、死んでも神仏にひれ伏すことはない。(p395 ) と。

現代的な道具立てで戦国の世をとらえ直した良書だと思った。

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2022年08月03日

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支配地域が拡大するにつれ、優秀な者を家臣として取り込む一方これまで優秀なはずだった佐久間や林などが使えなくなっていく状況を目の当たりにする。この排除される恐怖に支配された家臣の中では松永や荒木などこの枠組みを抜け出そうと謀反を起こすものが出てくる。そして最後に残った柴田、丹羽、羽柴、滝川、明智、徳川の中から働かない"1"を滅ぼそうと信長は動き出す、、、

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2022年04月01日

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史実はサラリと描き、その時の心情を中心に描かれていて非常に面白かった。
いかに正論であってもパワハラ上司はやはりダメと言うことか

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2022年03月13日

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2・6・2の法則と信長。
この組み合わせがフィクションであるのに、実際にそうであったかのような錯覚を覚える。

信長以外の人物も生き生きとしており、特に松永久秀などは歴史上不可解な裏切りを繰り返していたが、実はこういう考えのもとに動いていたのでは、と納得をしてしまうほど。

光秀の定理に続き、信長・光秀の関係を中心に他の武将の掘り下げも秀逸。原理を理解することに必死な信長に対し、理屈はわからずとも事象を理解し活用する秀吉。原理の見えざる力に翻弄される光秀。

あらためて光秀の定理を読み返してみて、補完しあう2作品のようにも感じる。松永久秀については全く同じシーンもあり、別の作品ではあるが根底でつながっているとも思え面白い。

本能寺の変に至る、光秀の家老たちのやり取りは少し無理くりな感じもするが、原理にあらがえない何かがあり一気に流れていく様子はぞくぞくとするものがある。

次作は秀吉かと思いきや宇喜田尚家とのこと。どういう展開になるのか楽しみだ。

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2021年11月16日

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昇進により無能化したかつてのヒーローをリストラしていく信長...。その事実に不安を覚える光秀...。本能寺の変は起こるべくして起きた! 垣根流解釈の構造的理解を世に問う時代小説...。
『光秀の定理』も読んでみたいなぁ。

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2021年05月21日

Posted by ブクログ

“光秀の定理”ではモンティ・ホール問題をテーマにし、本作では働き蟻の法則を用いて、織田信長と明智光秀をこれまでにない視点で描いた小説連作と言える。

信長を生涯に渡って悩ませた「人を効率的に遣う手法」、そこにあるどうしようもない規則性。何より面白いのは、信長は神も仏も信じないのに、そういうのを抜きにしてこの世界は何らかの法則に支配されている、という気付きだ。そこに現代では様々な名前が付けられているが、なるほど戦国の時代にしてみれば不思議極まりない事象だろう。

歴史に連続性を感じられる良書。

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2021年04月20日

Posted by ブクログ

信長が行き着いた天の理に、時代を超えた世の宿命を感じます。最期に、自らが滅ぶことが必定だと悟る。盛者必衰の理。
やっぱり信長はあまり好きになれないなーと思っていたけど、最期の潔さと、死に様までこだわる執着心はさすが。胸を打たれました。

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2021年03月13日

Posted by ブクログ

率直に面白かったと思うが、
歴史小説として、下巻では最後の本能寺の変に至るストーリーが、若干安易と感じた分、上巻に比較して星一つ落としたが、現代ビジネスにも通ずる組織論としてもなるほどと書かれており、興味深く読めた。上下巻通じて、信長を取り巻く人物の目線、心情を主体的に良く表せられ、また、光秀の定理の姉妹作品と思いきや、まったく別の作品となっているところは、新鮮に読めたと思う。

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2021年02月26日

Posted by ブクログ

下巻もよかった。比叡山焼き討ちのエピソードが短い回想で終わりほとんど描写されなかったことには面食らったが。
思うに著者は、信長の残虐さや癇性といった俗っぽい「内面」や、明智の裏切りの動機といったこれまた俗っぽい「歴史ミステリー」にはあまり関心がない。信長の内面は通り一遍のよくある形で処理しているし、明智の動機も手酷く叱責されたからというよくある形でまとめている。
筆者が描き出したかったのは、まさしく信長という人物の行動の「原理」、彼の思考のシステムだったのだと思う。シンプルにみると「原理」という言葉は「働き蜂の法則」を指し示しているように見える。少し穿った見方をすると、信長自身を滅ぼした、働き蜂の法則をも越えようとする能力主義の徹底こそ信長を突き動かした「原理」なのではないかと思われる。その「原理」と所与の「法則」との戦い、この世を支配する自然の理に戦いを挑んだ人間として信長を見るとき、所詮人も虫けらと同じという松永久秀の悟りに信長の波乱の人生が集約されてゆく。

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2021年02月03日

Posted by ブクログ

今までの信長の小説とはまた違う角度から信長について考えることができました。当時信長がこんな風に考えていたのかと思ったし、それがリアルで読んでいてそばに信長がいるような気にもなりました。魔王と呼ばれ、何を考えているのか分からない人物像で描かれることが多いですが、この小説のような信長も好きになりました!

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2020年12月06日

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ネタバレ

こういうロジックを書かせると小説家の上手さが
際立つね(光秀が信長を討たざるを得ない理屈)
本書は殆ど全ての現代人が信長の行動を合理的に
説明したいと言う欲求に素直に従い、生きる者が
もつすべての行動原理を軸に新解釈を示した作品
人物のイメージ・エピソードは最新の研究成果を
盛り込みつつも従来的なテンプレをベースにする
ことでロジックの斬新さが際立つ(´・ω・`)

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2022年02月06日

Posted by ブクログ

「光秀の定理」を読んだときには、[確率論、モンティホール問題]を取り込んだ斬新な切り口だと思ったが、本書はその新鮮さが失われて、[働き蟻の法則]にこだわりすぎて、やや食傷気味になった。光秀が、信長に反旗を翻す過程もちょっと無理筋でこじつけすぎるような気がする。最近は時代ものが多いが、垣根ファンとしては、「ヒートアイランド」や「君たちに明日はない」シリーズのような現代作品が読みたいのだが。

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2021年07月19日

Posted by ブクログ

その長所も短所も含めて、信長という人物がよく描かれていて、こういう人だったのかも・・・と感じさせられた。
また光秀が心理的に追い詰められて行く様子がよく感じられた。

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2021年01月09日

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