【感想・ネタバレ】それまでの明日のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月15日

ヘビースモーカー探偵沢崎にもう会えないなんてこんな寂しい事はありません。13年ぶりの新作を堪能させていただきました。おきまりの作風に読む手が止まらず一気読みでした。探偵沢崎よ永遠なれ!

0

Posted by ブクログ 2023年07月16日

原りょうが亡くなったことを先日知って、そういえばまだ読んでない最後の一冊があったなと本棚の奥から引っ張り出してきた。学生の頃日本のハードボイルドはほとんど読まなかったのだが、それもつまらぬバイオレンスや無駄なアクション、カッコつけるだけのシーンやセリフ、私が読んだのはそんな話ばかりで日本人に期待する...続きを読むのは無理だと考えていたときに彗星の如く現れたのが原りょうだったのだ。
 そしてあまりの遅筆ぶりに最後の一冊を取っておいたのだ。それがこれ。私立探偵の沢崎に依頼してきたのは金融会社の支店長。融資先の料亭の女将の身辺調査を頼まれたのだが、女将は既に亡くなっていた。支店長に会いに行くと、そこに強盗が押入り…。更に依頼人は行方不明に。話はどんどん展開していく。原りょうの面白さは、ヒューマンドラマ的な一面にある。登場人物のやるせない人生に共感してしまうのはその文章力にある。沢崎も50歳を過ぎ、息子のような海津と出会い、謎の依頼人と語りあう。もうそのあたりまで行くとトリックや犯人は誰かなどどうでも良くなって、ただ登場人物たちの人生に共感し涙するのだ。そしてそんな素敵な小説を書いてくれて作者のご冥福を祈るのである。

0

Posted by ブクログ 2020年11月08日

2018年、私立探偵沢崎シリーズが14年のブランクを経てまさかの復活。そして文庫になるのを待っていた一冊。もう嬉しさのあまりの涙モンです。
沢山の登場人物に、複雑に絡み合うプロット、それを繋ぎ止めるのが、我が道を行く沢崎、相変わらずのセリフまわし、一癖も二癖もある警察にヤクザのお仲間(?)たちがワキ...続きを読むを固める。原りょうの描くハードボイルドは健在です。堪能。

0

Posted by ブクログ 2020年10月23日

渡辺探偵事務所の沢崎探偵の活躍を描くシリーズ第5作。新宿署の警部錦織さんや警部補の田島さん、ヤクザの橋爪さん、相良さんといった馴染みの人物も活躍?する。今回は、ある場所に居合わせたばっかりに事件に巻き込まれていく沢崎探偵。依頼人からの仕事は完遂できるのか?巻き込まれた事件の真相は?
本作も最後のペー...続きを読むジまで楽しませてくれる。次回作も気長に待つことになるかもしれないが、待ちます。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年10月06日

2020/9/4 楽天ブックスより届く。
2020/9/28〜10/6

2年ぶりの原作品。沢崎シリーズとなると何年ぶりだろうか。そんなブランクを全く感じさせない、作品世界。いつものように多重に張り巡らされた謎が最後に解決されるカタルシス。1,2つは読んでいたが、そこもか!という感じはやっぱり素晴ら...続きを読むしかった。海津くんという若い魅力的キャラクタ−も登場。次作は間を空けずに書いて欲しいなぁ。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月16日

既刊の長編すべてが、一気読み必至の面白さだった。
いくつかの事件が並行して起きるので、登場人物は膨大。
丁寧過ぎる描写は冗長一歩手前で踏みとどまって、そんなことより次のページへと読み進めずにはいられない。

今作も、やはりそう。
料亭の女将の身辺調査のはずが、強盗事件に巻き込まれ、ヤクザと警察の両方...続きを読むから目を付けられる。
強盗事件で知り合った青年の人懐こさがうさん臭いと思ったけれど、うさん臭いのはそっちでしたか。

前作で沢崎はアラフィフだったのだから、本来は還暦を過ぎているはずだけど、前作から沢崎たちは年をとらないことになったのだそうだ。
だよね。
じゃないと錦織警部は80歳くらいになってそうだもの。

さて、最終章を読み始めても、タイトルの『それまでの明日』のそれの意味が解らなかったけれど、残り10行ほどでそれの意味が明確になる。
年をとらない沢崎も、時代の中には存在しているわけだ。
既に『それからの昨日』の執筆を始めているそうなので、出版を気長に待つ。
私が生きてるうちに完成してね。お願い。

0

Posted by ブクログ 2023年02月15日

正直に言うとシリーズを読んできたからの加点はあるし、実際シリーズを読んできた人への本だと思う。
そして沢崎シリーズをもう一度読み直したいと思った。

0

Posted by ブクログ 2023年12月17日

著者あとがきによれば、すでに続編『それからの昨日』が構想されていたという。なんてことだ!原さん、あんたはまだ死んじゃダメだ!
思いっきり個人的主観が入っているが、日本人なら、チャンドラーよりこっちから読んだほうがいいかも。名作。

0

Posted by ブクログ 2023年06月13日

後輩が読んでもやもやしたときいて購入。
初めて読む著者。どうやらシリーズ物で14年ぶりの新作とのこと。
ハードボイルド小説というものをおそらく初めて読んだ。
なるほどと思いつつ最後の震災落ちがダメ押しで理解を阻めてきた。

0

Posted by ブクログ 2023年01月26日

ハードボイルドって読むの久しぶりだな〜と思いながら読んでで、最後後日談までそんな別になくてもいいのにな〜と思いながら読んでで...
最後のオチのつけ方は正直気ぃ悪い。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月03日

2022.11.2

うーん。作中の雰囲気とか、登場人物の描写はすごく好きなんだけど、ストーリーはよく分からなかった。というか、厳密に言うと分かるんだけど、分かりづらいというか、分かったところでなんなのだ、という。

ご自身で遅筆と仰られているが、この作品は13年かかったそうで。次作は何年後になるの...続きを読むか。。

ちなみに今回、ブックフェスで原尞直筆サイン本をゲットできました。感想はアレだけど、大切にします。

0

Posted by ブクログ 2021年10月18日

原寮の作品に駄作なしと書いたことがあるけど不安になってきた。
初期発生の事件が曖昧な処理だし終盤の終わらせ方も全然ハードボイルドじゃない。

0

Posted by ブクログ 2021年03月15日

本当に久しぶりの原りょうの新作。初期の作品に比べて軽くなった印象の文体で、うまくミスリードしていく展開は流石だが、終盤の謎解きに唐突感があって、残念ながら納得感は薄い。及第点以上の作品だと思うが、この著者だけに、よりハイレベルなものを求めてしまう。

0

Posted by ブクログ 2020年10月11日

’19年版「このミス」1位作品。

THE・ハードボイルド。
ハードボイルドは結構好きだけど、これってミステリーになるのかな?という単純な疑問が残った。

完全にハードボイルド小説だと認識して(ミステリー小説とは思わないで)読んだ方が楽しめそう。

0

Posted by ブクログ 2020年09月27日

シリーズ14年ぶりの新作だが、探偵沢崎は何らお変わりなく。今作も過去作同様に入り組んだプロットだが、事の顛末に至っては従来のどんでん返しが封印され、ミステリーの山場としては少々盛り上がりを欠く仕上がり。原先生が御歳を重ねたことによる作風の変化は必然的だが、人生と家族という先立つテーマを前に沢崎シリー...続きを読むズという枠組みは些か窮屈なのだろうか。古き良きハードボイルドがこの年のミステリー二冠に輝いたのは喜ばしいが、今作で新規のファンを獲得出来たのか疑問は残る。姉妹作「それからの昨日」が無事刊行されるのを願うばかり。

0

Posted by ブクログ 2020年09月13日

私立探偵・沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、料亭の女将の身辺調査をしてほしいという。が、女将は既に亡くなっており、顔立ちの似た妹が跡を継いでいた。調査対象は女将か、それとも妹か? さらに当の依頼人が忽然と姿を消し、沢崎はいつしか金融絡みの事件の渦中に。「伝説の男」の復活に読書界が...続きを読む沸いたシリーズ長篇第5作。

文庫化に伴い再読。あまり印象は変わらず。

0

「小説」ランキング