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最終巻。単行本第三巻の後半部分だから、5巻と同様に如何に旅を終わらせるかと言う点について自問しながら旅をする。イタリアからモナコを経由してスペインに入りポルトガルまで行き、ヨーロッパの果てまで来て旅の終わりを確認する。その後はパリに出て、ロンドンに移動する。文庫本に入っている対談で沢木さんはあまり美術品などの感想を記していないと書いてあり、唯一あった風景がこの巻に出て来た。美術品の解説より人との触れ合いの方が面白いよな。パリでの出会いも素敵だったし、最果ての地での宿泊地の見つけ方も良かった。運がいいんだろう。しかし全巻通じてあっという間に読めた。今は出来ない旅になってしまっている。あとでやろうと思っても出来なくなる事もあるんだな。行こうと思った時に行かないと。旅がしたくなった。
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Cの国から始まりTの国を渡り、そして再びCの国に舞い戻る。だからこんなに良い出会いが巡っていたわけだ。
イタリアの美しい街並み、アートが想像力を掻き立て、パスタを食べたくなる、人々の悪意のないいい加減さ。凄く行きたくなった。
沢木さんは色んなものを引き寄せている。
コミュニケーション能力も高くて誰からも愛され、それでいて人間臭さもあり、なんと魅力的な人間なのでしょうか。
彼の文章は自分も共に旅をしているかのような、彼が観ている景色が思わず浮かんでくるような、それでいて一癖あって面白くて中毒性がある文章。
旅はまだまだ終わらない。
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ワレ到着セズ
私も人生こうありたいと思った、簡潔で好きなフレーズ。
井上陽水との対談が面白かった。
バランスを欠いている人は何かで補おうとしているというくだり。
私もバランスの欠いた人に惹かれるが、その欠けている部分を補うものが、その人の魅力になるのだろう。
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一通り読み終わった。
特別面白い文章というわけではないが、ついつい読み進めてしまう。
長く旅行をすることで見えてくる良い面悪い面が非常に興味深かった。
世界を駆け巡りたくなるシリーズでした。
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香港からロンドンまでの道のりは長かった。その土地土地の情景や匂いや音、そこに住む人々とのふれあい。このことを通して実に多くのことを知れたと思うが、
「わかっていることは、わからないということだけ」
この言葉の意味は重い。
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遂に最終巻
イタリアはローマ、フィレンツェ
そしてお隣りモナコではマカオのリターンマッチ
所持金総額500$を切っているのに、カジノに出陣しようとするのには驚いた
マルセイユ、バルセロナ、バレンシア、リスボン、サグレス、マドリード、パリ、ロンドン
マドリードではバルをはしご
旅を始めて酒場で楽しむのは初めて
最後は、そういうオチなんだ?
全巻通して一番前向きに見えたのは、香港とマカオのカジノだったかなあ〜
所持金1900$で一年以上の旅は凄い!
時代は違うとはいえ、なかなか出来ません
若いうちの苦労?は、大きな財産になりますね
公開中の沢木耕太郎さん原作の映画『春に散る』も観てみたい
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ついにヨーロッパに入り、旅もラストスパート。イタリアスペインポルトガルからのパリロンドン。ポルトガルの岬サグレスで旅を終える決意をした著者は、一気にロンドンまで進むが、ラストにもちゃんとオチあり。ロンドン中央郵便局から送るはずの、「我、到着せり」は、公衆電話からの「我、到着せず」となる。
そこで終わるが、サクッと帰国したのかな?
帰国する時どんな気持ちなのかな?
帰国してまず何を食べたかな?
まだまだこちらは気になるところもあるけれど、いつかポルトガルのサグレスにも行ってみたい。
あとパリで牡蠣と白ワインもやってみたい。
しかしラストが物価の高いヨーロッパになるこのルートは、なかなかお金の管理が難しいですな。
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ヨーロッパはやっぱり退屈。ただ度の終着点がロンドンではなく何となく行ったユーラシアの端であるポルトガルの小さな田舎町であるサグレス。そこで好意により止めてもらった民泊で見た朝焼けに衝撃を受けて度の終わりを決意するシーンは最高だった。いつか絶対いく
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南ヨーロッパ・ロンドンの旅。いよいよ終わる、そんな感覚と終わりたくないという感覚。旅に出ると感じる相反する二つの感情が、一気に湧き上がってくる最終巻。同じように読者も、終わってしまうことへの寂しさと安堵感を共にしていったことだろう。これを読んだ大学生の当時は、ヨーロッパはつまらんなという感想だった。何度か出てくる、スリルやドラマが起こらないからだ。イタリアでも、スペインでも、要すればある一定の生活レベルが存在しているために、旅人に対しての特別な意識がないからである。NY編とかもつまらないんだろうな、なんせサプライズが起きにくいのだから。そして、旅に出ようと決めた瞬間だった。親友と森戸海岸にバイクで行って、俺世界旅行してこようと思う。と言った。いいね、俺も行くわと。結局アジアを一緒に旅した。
旅の終わりに出会った人たちや体験してきたことを総まとめにするように、物語をとじていく。最初にやった大小を思い出しつつ、結局やらなかったモナコのカジノの話など、色々あったことを改めて思い出すことになる。
この小説の色褪せないところは、異国の地のドキドキ感とトラブルを楽しみながらすすむ感じは、変わらないからだ。いつの頃からか、守るものがあったり、仕事があったりで、海外に行くのは面倒だし、危険だしやめておこうなんて思うようになったらおしまいだ。Be a Traveller。自分が変わらない限り。今でこそ、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、サウジアラビア、ドバイ、モロッコ、アメリカ、中国などなど、とにかくいろんな国に行ったけれど、沢木耕太郎さんのもつ文章と味わい深い旅の香り、そこで勇気をもらって旅に出ることができたことに感謝しかない。
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文庫版の「深夜特急」の最終巻となる第6集。ヨーロッパ内を移動する旅。ギリシャから船でイタリアのプリンディッシに移動し、そこからは陸路での移動。ローマ、フィレンツエ、モナコ、マルセイユ、バルセロナ、バレンシア、マドリッド、リスボン、パリ、ロンドン等、私自身も行ったことがある場所が多くなってくる。これまでの旅のような大きなトラブルはヨーロッパでは起きず、順調に旅は続いていく。
第6集では、どこで旅を切り上げるかが沢木耕太郎にとって大きなテーマとなっていく。香港から始まった旅、一応、目的地はロンドンと決めているが、ロンドンに行き、旅を切り上げる決心がなかなかつかない。ポルトガルでいったん旅を切り上げる決心をして、パリ経由でロンドンに行くが、結局、もう少し旅を続けることにしたところで、「深夜特急」は完結する。
「深夜特急」を読み返すのは、何度目になるか分からない。5-6回は全体を読んでいると思う。私は、1度読んだ本を読み返すタイプの人間ではない。5-6回読んだ本は「深夜特急」だけだし、読み返すこと自体が珍しい。
この本を、最初に読んだのは、おおよそ30年以上前。こんな旅の仕方があるのだ、ということに驚きながら、また、各地で沢木耕太郎が巻き込まれる出来事や、あるいは、各地の様子等が面白くて、息もつかずに読んだことを記憶している。2度目以降は、筋は頭の中に入っているので、描かれている旅自体に新鮮な驚きはない。それでも、読み返すのは、私自身が、ここに描かれているようなこと、「このようなことをしてみたい」と思っており、自分自身をこの物語に投影しているからだろう。
でも、「このようなこと」ってどんなことだろう?ひとつは、日常から離れて、自由気ままに旅をすることだ。それは、「男はつらいよ」の寅さん的な生き方に憧れる気持ちに近い。もう一つは、自分自身の想像の及ばない世界を経験してみたい、ということだ。あらゆる意味で「遠くに行く」旅をしてみたい、ということだ。「深夜特急」の中で、沢木耕太郎は、旅を続けていくにつれ、旅に飽きてしまう部分が出てくる。そのことを、作品中に書いているが、そのようなこと自体も、「遠くに行く」「想像もつかない経験」のひとつになり得ると思うので、読み返しても面白く読んでいるのだろうと思う。
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良かった。その国々の様子も、作者の心境の変化もいい感じに主観と客観が織り混じっていておもしろかったし、文体も自然で読みやすかった。旅行行きたい。
旅行記の最高傑作
現代と状況は違うものの、そんなギャップは全く感じられない。
文章も頭の中にスラスラ入っていき旅行記としては最高傑作だと思う。
何度でも読み返したい秀作である。
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読書はいつだって旅の世界へ連れて行ってくれる
飛行機に乗れなくても
お金がなくても
コロナ禍において最高の小説だった
今回も巻末の対談と、エッセイがすごく良かった
最後の沢木耕太郎さんからの
若い旅人へのエールも
欠けているからこそいい
不完全でアンバランスで
何か欠けているからこそ
そこを埋めるための何かが生まれる
そこに個性も現れて
魅力が宿るのかもしれない
旅も、人も
大切なことは、目的地へ「行く」ことではなく
その過程で自分が何を感じるか
何を見るか
誰と触れ合うか
旅に終わりはない
いつやめてもいいし
いつはじめてもいい
いつでも、自分がしたいと思い動けば
なんだってできるし
どこへだって行ける
旅は終わらない
いつまでも
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インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗合バスで2万キロを行く。26歳の沢木耕太郎による大旅行記。多くの若者たちが熱狂したひとり旅の面白さを堪能できる。他の本は意外とつまらない沢木唯一の傑作。そして何よりインドに行くまでの前半のアジア圏の旅が非常にエキサイティング。その勢いで最後まで一気に読むことになる
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全6巻通して、面白かった。旅に出たくなった。
締めくくりも、旅に終わりはないという感じで、心地よい読後感だった。
巻末に単行本あとがきと、韓国語版あとがきがあり、後者にて
「私にとって初めての外国は韓国でした。二十五歳のとき、飛行機が海を越え、半島の上空に差しかかった瞬間の感動は忘れられません。ーーこの地から、西に向かってどこまでも歩いていけば、ヨーロッパに達することができるのだ!」p273
私も25歳での韓国旅行が初海外だったので、親近感と、飛行機の窓から見えた景色を思い出し、あのワクワクを思い出し、嬉しくなった。
ヨーロッパまで歩いて行こうとまでは思わないが、日本がちっぽけな島国で、広大な世界のほんの一部に過ぎないことを思い知らされる。
「知らなければ知らないでいいんだよね。自分が知らないということを知っているから、必要なら一から調べようとするだろう。でも、中途半端に知っていると、それにとらわれてとんでもない結論を引き出しかねないんだな」
「どんなにその国に永くいても、自分にはよくわからないと思っている人の方が、結局は誤らない」p122
「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」
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「分かっていることは、分からないということ。」
インドのデリーからロンドンまで乗合バスで駆け抜けた旅の終わり。
世界はどこまで行っても分からないことばかりだった。
一緒に旅したような達成感といくばくかの喪失感を味わっています。
いやいや、旅の終わりは旅の始まり?
最後に打った電報がイカしてますね。
日本に住んでいるとオブラートに包まれているけど、人間が生きる上で必要な根源的な営みや欲求がむき出しのまま晒されていた。
それをむき出しのまま体感したかったのだと思う。
特に香港、インド、シルクロードがエキサイティングでしたね
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旅の始まりの香港・マカオの活き活きとして熱気に溢れた描写に比べて、旅の終わりを迎えるポルトガル、スペイン、イギリスでの穏やかで抑えた文章が印象に残りました。
それは、若者が幾多の経験を積んで歳を重ねて落ち着いていく様にも似ているような気がします。
はじめは「旅は人生に似ている」と言われることに否定的だった著者が、旅の終わりが近づくにつれてその思いに変化が出てくるのにも何か繋がる気がしました。
話は変わりますけど、6巻のあとがきでの著者と井上陽水氏の対談がまた面白かった。仲の良い、互いに独特な感性を持つお二人ならではの会話が楽しくて、だから二人のファンになったんだよなと、妙に納得してしまいました。
また、何年かしたらもう一度読んでみようと思います。
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6巻に渡る、バスをひたすら乗り継ぎ移動する旅にもついに終止符が…と思いながら読んでいたけれど、あっという間に読み切ってしまいました。
ただの「旅」ではなく、自分の生き方と向き合う沢木さんの姿がとても印象に残りました。色んな国の人達の様子が伝わってくる素敵な本でした。
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このシリーズは私にとって、心躍る冒険の旅を味わえる作品でした。
ページ数が減る度に感じる寂しさ、そして近代的なヨーロッパの街並みを思い描かせる最終巻のストーリーは魅力的でした。特に私は序盤のアジア編が個人的に好きでした。
筆者が旅の中で様々な国々を巡り、心躍る体験をしなければ心が満たされなくなってしまった様子が伝わってきました。
我々もこのような旅が実現できれば、後の人生にも大きな影響を与えることでしょう。
全編通して70年代の時代背景が感じられ、それがとても面白さを引き立てていました。当時のインターネットのない時代に、このシリーズがどれだけ多くの旅人を生み出したのかが容易に想像できました。
ラストも予想外の結末で、旅はまだまだ続いていくのかと思わせられました。私にとってもこのシリーズは非常に好きな本であり、ランキング上位に入る作品です。
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初めて日本以外の海外を意識した瞬間というのは人によって大きく違うだろう。一般論的に言えば、海外を旅する、というのがその瞬間の王道であると思う。しかしながら、直接旅をしなかったとしても間接的に海外、ひいては世界を意識するというのは可能でもある。
私自身にとって海外を意識したのは、大沢たかおが主演する本書のドラマ版であった。というのも、高校1年生のとき、必修の地理の授業で教師が授業時間を使ってこのドラマの映像を流してくれたからである。とはいえ、全体のストーリーなどは忘れてしまっていて、強烈に印象に残っているのは冒頭の香港の猥雑なシーンくらいなのではあるが(ただし、それは大学生になって初めての海外旅行で香港を訪れ、深夜特急にも出てくるチョンキンマンションに滞在した、という影響も大きいかもしれない)。
高校1年生のときから、四半世紀の年齢を重ねた今、ロバートキャパの一連のノンフィクション等で著者の作品を読んではいるものの、その原点たる本書を読んでいなかったということで、5月の連休を利用して一気に読んだ次第。
広い意味では旅行記という括りになるだろうが、実際にユーラシア横断の旅をしてから、かなりの年月を経て本書が執筆されたという経緯もあるのだろうが、単なる事実や時系列の積み重ねには堕しないストーリーテリングの才に満ち溢れている。そして本書を読むことで強い旅情を誘われるのは、やはり本書の持つ高いエネルギーの力に他ならない。
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年末年始で一気読み。
終わってしまった。。旅は終わってないみたいだけど。
こんな自由な生き方があっていいんだと、自分自身の頭の硬さをほぐしてもらったような、1,200ページの素晴らしい体験でした。アイスランド行ってみたい。
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6巻を読み終えて、風景も心理描写もまるで自分の体験かのように感じ、好きな作品であると再確認させられました。
書きたいことはたくさんありますが、まとめると人も街も「生きている」からこそ、何が起こるか予測のできないものであり、面白く、魅力を感じるものなのだろうと。つまりそれは、この旅の中で筆者が強く惹きつけられたカジノであり、またここまでのゴールの見えなかった旅自体であるのだろうと感じました。
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少しずつ読み進めていた『深夜特急』、ついに完結。
狂騒の香港や、衝撃のインドの巻も良かったけれど、街の美しさに素直に感動している最終巻の穏やかさも意外に好みだった。
旅も終盤を迎え、一周回って「外国ってわからない」「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」という境地に達する著者。
みんながその認識でいれば、戦争なんて起こらないのに、と今の情勢に思いを巡らせずにはいられない。
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「中途半端に知っていると、それにとらわれてとんでもない結論を出しかねない」
「わかっているのは、わからないということだけ」
バンコクの駐在人夫婦の話。
イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、パリ、ローマ。
ポルトガルめっちゃ行きたくなった。
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ついに完結…!
後半にかけては多少のマンネリ化もありつつ新しい巻に入るたびにワクワクさせてもらっていた。苦手なシリーズものでここまでひょいひょい進めたのはハリーポッター以来かも笑
ローマに入ると心なしかトーンアップしていた。雰囲気が、かな?とにかくフィルターが地中海の青からバラ色くらいの暖色に色変わりしていて、ローマから離れがたいのが何となく理解できた。フィレンツェでは街の佇まいとミケランジェロに軽く翻弄される筆者が何故だか羨ましかった。その土地の空気に心ゆくまで浸れることへの憧れか。
イタリアからフランスへと直行するのかと思いきやスペインを経由するのが筆者らしい。自分が訪れたマドリードはホームレスや物乞いで溢れかえっていたけどこの時は活気があったみたいで、またもや羨んじゃった。
しかし筆者の高揚感が徐々に薄れてきており(中継地点の描写が乏しくなりつつある)、終わりがそこまで迫っていると嫌でも実感せざるを得なかった。ついでに自分の感想もいつもよりコンパクト、じゃなくて、薄っぺらい笑
「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」
旅の締めくくりは些か拍子抜けしたけど、途中漏らした↑を考えると自然な流れなのかも。行ったつもりが良くないと言うけれど、分かったつもりだって充分おっかない。
自分自身全く旅慣れていないけど、いちばん心に留めておかなきゃいけない心得なのかも。自分の中に「分からない」の余地を残しておく事で余計な痛い目を見なくて済むし、旅ももっと楽しくなる。本当に分かった日が、本当の旅の終わりなのだ。
Posted by ブクログ
知人から紹介された女性のおかげでローマを満喫することができたと思う。心の中のわずかなわだかまりも消え、ミケランジェロに心を奪われ、よってあっさりとイタリアを離れるのだ。
私にとって、この「深夜特急」のクライマックスはスペインからポルトガルへの旅だと感じた。私自身が旅をしているように入り込んでいたと思う。そして旅の終わりの結末は…。
旅の終わりとは
どこかの巻にに旅の終わり方が難しいと書いてあったが、そのとおりだと思う。
ロンドンにはついたものの、いつどうやって帰国の途に着いたのかがわからない。終わり方が気になる旅なんてなかなかないので、そういう意味で新鮮な気持ちにさせられた。わかったようでわからない。旅とは何か、旅に暮らすとはどんなことなのか、とりとめもなくそんなことを考えさせられた。
Posted by ブクログ
最終巻。ローマから地中海沿岸部を通ってマドリード、リスボンへ。ユーラシア大陸の果てを味わい、パリ、ロンドンへ。長旅のため気持ちの上で終わりを決めかねる。1年2ヶ月に渡るひとり旅。ただゴールを目指すのではなく、その土地その土地の空気、街、人を体感する。終了の仕方が今ひとつだったのが残念だったが、感覚が鈍らない若いうちの旅の経験は貴重だ。2022.2.25