【感想・ネタバレ】紙の月のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

何時横領が露見してしまうのか、終始ハラハラだった。何回も読むの辞めたいと思った!(いい意味で。)梨花の横領に対しての罪悪感や危機感などと言った感情の欠如が余計そうさせていたと思う。それに対して、不意に訪れる焦燥がこっちまで伝わってくる程えぐい。あとタイ行ってみたくなった。総じて最高。

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙の綺麗な絵に惹かれて買ったが、中身は表紙からは想像できないようなシリアスな話でびっくりした。
会社のお金を横領したという事件は度々聞くが、このような裏があったのだと思った。梨花はいつからおかしくなったんだろう。梨花と光大の関係は初めからママ活みたいだなと思っていたが、親子でもないのに服や家を買い与え家賃も払ってあげる関係はグロテスクだった。
女が買い物をしてストレス発散をする気持ちは十分にわかる。だが何事にも加減というものがあり、梨花はその加減もわからなくなり、感覚も麻痺しもう手がつけられない状況にあった。買い物依存症かな?と思ったけど、それより深刻だと思った。

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2024年03月24日

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ちょっとしたことで一歩を踏み外し、そこからだんだん深みにはまっていき取り返しのきかないところまできてしまう、そんなことが誰にでもある、そういうことか
私には感想を書くのに難しかった。

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2024年01月17日

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どこで、どこで間違ってしまったんだろう。
ひとつ曲がり角を間違えるとそこからまた違う道が続くし、見たことのない景色が広がる。
それは誰にもわからない。
 
人生は落とし穴だらけ、そしてあみだくじのようなもので、一本道を違えると思ってもみないところへ着いてしまう。
今、自分が立っているこの場所は正しかったのか間違いだったのか分からない。
もしかしたら自分もあの彼女のような処へ行っていたのかもしれない。

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2023年12月26日

Posted by ブクログ

始まりは軽い気持ちで、大したことないと思っていたことでも一度やってしまうと、またいいか、もう少しいいかと繰り返してしまって、だんだんとそれが当たり前になる。

買い物依存、お金の話だったけど、他の依存症も同じなんだろうな。
自分にも全く当てはまらないわけではない。

自分のやっていることが分からなって行く様が怖いと思った。


角田光代さんの作品を続けて読んでいるけど、女性の暗さ、心理描写を書くのがすごく上手で引き込まれる。

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2023年11月12日

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お金、見栄、夫婦関係、、いろんな要素が女の人生を左右することを凄くリアルに感じる作品!梨花は犯罪者になったけど、そうまでならなくても似た感覚で浪費する母親たちも描かれていて、いろいろ考えさせられた。TVでは見たことあったけど、本もすごく楽しめました!

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

対岸の彼女がおもしろくて、2冊目の角田光代。
なんで今まで読んでなかったんだろうと思える大御所の作家さん。今知ることができて良かった。

この小説も良かった。
1人1人の描写がとにかくリアル。自分はこんなことに絶対ならないと思っているけど、一歩踏み外したら同じことになるかもしれないと怖くなった。

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2024年04月08日

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主人公が犯罪を犯すまでのちょっとしたきっかけや心の動き、というか心のか叫びが聞こえてきそうなくらいに表現が伝わりやすく描かれています。
ただ、同著者の八日目の蝉(この作品を読んだあとしばらく他の本を読んでも気持ちが切り替えれなかった)と比べてしまうと感情移入まではしなかったかな。

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2024年03月30日

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痺れた。
“一億円もの横領”と聞くと、その犯人は新聞やテレビを隔てた向こう側に思えるけれど、そうではない。

丁寧に描かれた物語がずっしりと質量を持って胸に届いた。
主人公の梨花は少しずつ、ほんの小さなことの積み重ねで道を狂わしていく。その胸に抱く葛藤がこちらにも伝播してくるようだった。

自分はそうはならない、とは言い切れない。
梨花の中の何かが自分の中にもあるのだと、ひやりとした。

☆4.2

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

角田光代さんはうまいな~。本当にそう思いました。
実際のところ、私はそんなに角田光代ファンではなく、積極的に角田作品を読むわけでもないし、読んでも、特に小説だと「この作品好き、また読もう」とはならないのですが、「うまいな~」と思わされる作家さんです。
本書は、意図せず同僚から貸してもらったのですが、「八日目の蝉」を読んだときを思い出すように、物語に惹き込まれました。読んでいて楽しいわけでもなく、すごく悲しいとか絶望感があるとか、それこそ感動する、というような大きな感情の動きは起こらないのに、読むのをやめられない。淡々とした語り口なのに、まぁ惹き込まれる。

梅澤夫妻の嚙み合わない感じとか、経験したはずもないのに、妙にわかるというか、これは修復の難しいタイプの夫婦関係だとか、そもそも価値観が違いすぎるんじゃないか、とか思いながら、ふと梅澤梨花は本当に普通のどこにでもいる主婦だったんだと思いつく。そんな人がどうしてあんなに大きな事件を起こし、身を転落させることになるのか、それが淡々と無理なく書かれているため、こんなことは誰にでも、まさに自分にも起こりうることなんじゃないかと思い当たって、いやいやまさかそんな、と頭を振ることになる。普通に見えた梅澤梨花だけどきっと理性で行動できないようなどこかひとつネジが緩んでいたところがあるんだ、または、育った環境に問題があったんだ、そうじゃないと普通の人はこんなことにはならないと必死で思おうとする。そこで、はたと考える。「普通の人」って何よ、どんな人よ、と。
ひとつのポイントは「お金」か。一歩踏み外してしまうとどこまでも痛みを感じなくなるのは「お金」のせいか。「お金」を前にした人間の弱さを痛いほど感じる。それは、梨花以外の登場人物からもわかる。これって、そういう時代、つまりバブルで世の中が浮かれていたからあり得ることで、どちらかというとその後の経済が落ち込む時代に成長した私には、梨花や亜紀の散財の仕方がどうもわからない。そういう意味では自分の価値観に安堵する。
しかしながら、お金だけでもない気がする。この梅澤梨花はどうも自分を初めから見失っている。カード会社にいる自分は自分の一部であって、本当の自分ではない、正文の妻である自分は自分の一部にすぎず、本当の自分ではない。理想の自分を見つけようともがいた結果がこの転落だとしたら、やはり、人間の弱さを感じずにはいられない。

本当にドンドン苦しくなるお話でした。男に貢ぐためだけに横領したわけではない。おそらく光太はきっかけにすぎず、夫の単身赴任もきっかけにすぎず、自分がいつでも自分でない気がする梨花には何でもきっかけになったのではないか。最後に梨花はやっと理解する。全てが「自分」なんだと。

自分探しをしている果てに他人のお金を使い込んだ、なんてひとことでいうとなんて陳腐なんだ。でもこの物語は決して陳腐ではない。
自分の軸をしっかり持とう、と思いました。

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2024年03月19日

Posted by ブクログ

旦那と過ごしている時間も、光太と過ごしている時間も、ずっとどこか空っぽ。
梨花にとって本当に価値のあるものはなんだったのだろう。

読後はなぜか落ち込んだ。
解説にあった「ほんとうの梨花、には手が届きそうで届かない」からだろうか。

それにしても旦那がくそ笑

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2024年03月17日

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終盤につれて出てくる人物は、主人公りかを通じて”経済力で人をコントロールしようとする”という点で共通していることが浮き彫りになる。自分とは関係のない世界に生き、一見破天荒な行動を起こす人物の奥にある心理は自分にも共感する部分があり、惹き込まれた。

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

ハラハラして先が気になり、読みやすい文章で一気に読める。私は10年ほど主婦です。いつの間にか梨花の心のモヤモヤは、私のもののように感じてきました。だからって私は横領しないけど。たぶん…

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2024年02月26日

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恐ろしい本だった。
他人事ではなく、共感できる部分が多いからこそ、自分も一歩間違えれば同じ運命を辿る可能性を感じてしまうからこそ、恐ろしい本だった。
もちろんここまで散財したこともないし、借金もしたことはないけれど、それでも主人公の考えが理解できないわけではなく、むしろ気持ちがわかってしまうから恐ろしかった。もはや自戒のつもりで読んでいたのかもしれない。


お金はいとも簡単に人の人生を振り回す。そして気づいたときにはもう戻れないほど深い。だからこそ使い方を間違ってはいけないし、お金に執着しすぎても無頓着すぎてもいけない。

「ヒトと人との関係に何か形になるものが必要だと思ったから」「自分が自分以上の何かになるのに目に見えるものが必要だと思ったから」

お金に振り回されるのは、その日常に「幸せ」を感じられないからだと思う。私たちの幸せはお金で買えるものだけではない。人とのつながりや何気ない日常の中で生まれる「愛」であること。だからこそ、私は大切な人を愛し、それをちゃんと伝えたい。特別なときにはちゃんとお金もかけるけど、そこに価値を与えるためにも、そのお金をかけることをが当たり前にはしない。当たり前にした時点でそこからさらに欲が出てくるから。でも日常で思いやりは忘れない。お金はあくまで付加価値でしかなく、大事なのは心である。と、改めて感じさせられた本だった

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

おもしろくて一気に読めた!銀行のお客様から預かったお金をたまプラーザの化粧品店で使ってしまうシーンにゾッとした。

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

お金の感覚が狂って見事に転落していく様子が描かれている。
自分の財力を超えて湯水のようにお金を使う主人公、安売り品を求めてスーパーを駆け回る主婦、人によってお金の捉え方が全然違うのが分かる。

物語の中で、お金をどんどん使ってしまう人で共通しているのは、他人に良く見られようとして、それがエスカレートしていく点。ケチケチしすぎるのも良くはないが、こういった所が散財のキッカケになりうるというのは、実際多いような気がする。

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2023年12月17日

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夢中になって読み、なんか自分が同じようになりそうに思えて怖くなった。満たされない生活にふと灯された明かりに周りのものが見えなくなってしまったのだろうか。冷静に考えればとてもできそうにないことなのにどんどんと感覚が鈍って深みに落ちてゆく。世の中に起こるこう言った事例はこんな風に進んでゆくのかもしれない
 角田さんの小説は3冊目。どれもかなり面白かった。

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

娘が買ってきて面白かったと。タイに逃亡してからの風景から始まるのがまるで映画のようで上手いなあと思う。生真面目な主人公の夫と2人の暮らしぶりや、感情の機微の表現が共感できたし年下の彼を喜ばせるためにいつのまにか犯罪に手を染めどんどん泥沼化していくところも惹き込まれてしまって後半は読むのが辛かった。同級生などの他の登場人物のエピソードも身につまされた。お金はある方がいいけど魔力があるんだねかなり怖い。

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2023年10月20日

Posted by ブクログ

1億円の横領事件。彼女が犯罪に走った理由とは。
もっと娯楽要素をたっぷり盛り込んだサスペンスフルな作品かと思っていたが、淡々とした描写で進んでいく作品で良い意味で裏切られた。彼女は自分の生活に倦ねていたのか、はたまたスリルを求めていたのか。
罪の意識などなく犯罪に走る様子がリアルだし、実際に横領金額が数字にされると怖くなる。

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2023年10月18日

Posted by ブクログ

2023年6冊目
2日間で一気読み。ページを捲りたいけど苦しくて手が進まないって感覚に近かった。こちらまで犯罪を犯しているような気持ちになるからか、、
小説に出てくる痛い女、わりと味方気味に読んじゃうことが多いタイプの人間けど、わたしにとって梨花はひたすら苦手なタイプの女すぎた。無理だった(語彙力ないけど褒めてる)

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分だったら横領はしないけど、でも実際にもし梅澤梨花と同じ立場にいたのだとしたら1つ1つの選択を間違わないだろうか、理性を保てるのかどうか、どこかでたかが外れたらどうしようとか考えだすと、まともな判断ができるのかどうか自信がない。
光太の態度の変化、
自分から気持ちが離れてしまっているのを感じる瞬間
いつバレてしまうかわからない恐怖、
いっそバレて全て終わらせて救われたい気持ち、
どれも梨花の心理がリアル過ぎる。
感情移入してしまって途中から苦しくて読むのが辛くなってくる。
誰もが悪人になり得るということなのかな。
真面目に生きてきた人が偶然が重なり、何かがきっかけで悪人になる。
いいも悪いもお金は人を狂わせるなぁ…
節約に囚われ過ぎず、たまには贅沢もして、
つまらないこと言って笑って倹しく生きようと思った。

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2023年10月13日

Posted by ブクログ

(言いたいことたくさんあるけど、うまく表現できない。モヤモヤする)

正直タイトルを見た時、意味がわからなかちゃので、
純粋に意味を調べた。おぉ〜納得。

ストーリーが中盤に差し掛かるまでは共感ポイントも多く、
不穏さもあった。
ただ読み進めるうちに、
共感ポイントがだんだん無くなっちゃっておる、
ただただ、心配になっちゃう。

梨花だけでなく、梨花のことを知っている
周辺人物の物語も不穏に思われる。

・梨花の旦那さんの気持ちが気になる。
・人間は本当に弱い、脆い。
   偶然ある一線を超えてしまうともう元に戻れなくなる
・でもやはり高校時代のボランティアのエピソードから、
   梨花は普通じゃないと思う。

・本文引用・
私は私の中の一部なのではなく、何も知らない子供のころから、信じられない不正を平然とくりかえしていたときまで、善も悪も矛盾も理不尽もすべてひっくるめて私という全体なのだと、理解する。そして何もかも放り出して逃げ出し、今また、さらに遠くへ逃げようとしている、逃げおおせることができると信じている私もまた、私自身なのだと。

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2023年09月18日

Posted by ブクログ

いつも思うけれど、角田さんの描写は素晴らしい。
夫婦の何気ない会話の中に潜む違和感。
なぜそう感じたか。その言葉に込められた思いが、気のせいではなくある気持ちを表すものであったことに気づく。
誰しも「あれ、どうしてこの人こんなこと言うんだろう?」と思うことはあるはず。
それは大概きのせいではない。もしも自分だったら、こんなことを言うだろうか、と立ち止まって考えてみたい。

夫婦の会話の中ですれ違いが生まれ、それが積み重なり、取り返しのつかないことになってしまう。角田さんの手にかかれば極めて自然に、ストーリーが組み上がる。
自然だ。
でも、最初のそのすれ違い、その会話がなければ、こうはならなかった。
何とも深いおはなし。
映画になるのもわかりました。

+++

今から10年くらい前でしょうか。
同じフロアという身近なところから7,000万円の横領事件が発覚しました。別の会社の人でしたが、顔は見たことがありました。
本人の心境はどうだったのだろう、と本書を読みながら改めて思いながらよみました。いちど手を染めてしまうと、もう後戻りできない、バレることはわかっていなから、突き進むことしかできない。早く見つけて欲しい、そう思っていたのではないでしょうか。

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

最後までリカが掴めない女だったところが良かった。

自分がないからこそ、何か特別感がほしくてああなってしまったのかと思うと、どんな人でもリカになりうる可能性があるだろう。

一万円に手をつけてどんどん罪悪感もなく多額の金に手をつけていく様。お金を塊だと表現しているところが秀逸。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

映画を先見てたので内容わかりつつ読みながらもやっぱりハラハラして怖かった。
自分を形成する何かが今の自分になったわけではなくて、最終的にどの選択でも今の自分になっただろう的な部分がよかった。
あとやっぱり罪を犯すのはしんどいから、助けてってなるよね。

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

■映画→小説の順で読みました。
映画をみたけど、アラフォーが大学生に恋する?過程がどうしても雑すぎて理解できず、原作を読みました。


ストーリーはスリリングで面白く(面白いと言っていいのか分かりませんが)、原作では主人公の梨花視点からだけでなく、梨花に関わったことのある人たち視点の展開があるのが映画とは違い、読みごたえがありました。


ただ、読み終わっても共感できる点はなく、こんなに価値観の違うつまらない夫なら、さっさと離婚した方が勝ちなんじゃないかと思いました。

銀行で働ける能力もあるし、なにが問題だったのだろう?

欠点をあげるとすれば、自分も他人も本当に大事に扱えてないことかな…。お金は生きていくために必要だけど、労働の対価であって何でも使えば幸せになるわけではない。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

女性としてきっと誰もが共感できる部分がある作品だと思う。
私自身も大人になり、周りも持っているから、自分で働いたお金だしという理由をつけて学生時代のアルバイト代では到底買えなかった化粧品やブランド物を多く買うようになってしまった。
浪費分を生活費で節約するわけでもなくなっているところがある。
自分も気をつけなければ...と教訓になった。

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2024年03月31日

Posted by ブクログ

後半にかけて加速して面白かったがしんどかった〜。
なんでこんなにジクジクと嫌な気持ちになるのか考えていたが、おそらく買い物をした時の満たされる気持ちと後ろめたさを知っているが故、リアルに感じたのだと思う。
少しのご褒美、少しの贅沢、相手への愛情を金額で示すこと。手元のお金が減る焦燥感。
1億円の横領なんて普通に生活してるとまず有り得ないが、自分の浪費がエスカレートした先に、数字を弄って事実を直視しない様なことを絶対にしないと言い切れるのだろうか。背筋が寒い。

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

私と同じ名前の主人公が
徐々に壊れていく戻れなくなっていく

読み進める内に
梨花の存在があまりにも
身近に感じられてしまうのは
複数人の視点が存在しているからだろうか

同じ世界に生きているような気持ちで
読み進めるから不正が大きくなっていくと
ソワソワしてザワザワして
もうやめてって言いたくなる
自然とのめり込んでた

読ませる力の強い作品だと思った。

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2023年11月08日

Posted by ブクログ

半分ぐらいまでは夢中で読み、途中から胸が苦しくなってきてベースダウン。
最後の方は読みたいけれど、苦しくて読めず、何日もかけてちびちび読む始末。
もし自分にもお金があれば、歯止めが効かなくなってしまうのではないか。
読みながら何度も自分に重ねてしまい、もしかしたら誰にでもあり得るかもしれないという恐怖。
私だけは大丈夫、なんて思えない怖さ。
クレジットカード地獄を扱った宮部みゆきさんの書いた「龍は眠る」もお金の怖さを書いた本。
20年以上は前に読んだと思うけど、あの本を読んだ時の息苦しさにも似てる。

夫婦の違和感をそのままにしておかない私なので、そこは共感しかねたけれど、違和感をそのままにしておくから、婚姻関係が続くのかもしれない。

面白かったけど、お金の下りでしんどくなってきたので、星3つ。

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2023年09月18日

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