【感想・ネタバレ】相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだのレビュー

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Posted by ブクログ

障害者福祉に携わる人は、ぜひ読んだ方がいいと思う。特に、最後の対談と後書きは読み応えがある。
犯行を犯した被告が、なぜそういうところに行き着いてしまったか、真相はわからないけれどもかなり近い所まで描いているのではないかと思う。
頑張らないと、しっかり考えないと、簡単に虐待につながる環境に傾いてしまいやすい現場が福祉のあちこちであると思う…。自戒をこめて、たくさんの人に手に取ってもらいたい本だと感じた。

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

植松青年の犯行の原因は「 優生思想でも何でもない 単純な嫉妬ですよ」ってことです。 社会的に何もできないものが 優遇されて のうのうと生きているのに対する やっかみ だって それに引き換え 俺は生活保護 1つ取るのだって大変なのに という。

障害者が守られているように見えるのは おそらく 障害も 病名もない人たちが「死ぬまで 自己責任で競争し続けてください。 負けた場合は 野垂れ死にってことで」という 無理ゲー を この20年以上強いられているからだろう。 本当は苦しいけれど 弱音を吐いた瞬間に落第者とみなされてしまう。 だから「弱者」が「守られて」いるのが許せない 。おそらくそんな気分の同一線上にベビーカーで電車に乗る人を必要に避難する 子連れ ヘイトがあり 駅などで女性だけを狙ってぶつかってくる わざとぶつかる男がいる。

この20年以上 生産性が高く 役に立つ自分を 全方向にプレゼンし続けなければ生きる価値がないという強迫観念に 多くの人が苛まれている。 毎日 毎分 毎秒 。そんな中 「怠けて楽して得しているように見える 」ように見える「誰か」へのささやかの殺意が本人も無意識のまま胸の中でくすぶりながら 肥大し続けている。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

この事件について何冊か読んでいるけれど、やっぱりどうも腑に落ちない気持ち悪さがある。
こうだと決めつけてはいけない気がする。ずっとこの気持ち悪さと向き合って考え続けないといけない。思想が偏って凝り固まっていかないように、いろんな視点を得ることを忘れたくなくて、少しずつ関連本を読む。

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

読みやすく、事件の概要や様々な識者のコメントを知るには良い本だと感じた。やや深掘りががなく、この事件が持つモヤモヤとした感じが増長されているように思う。それが作者の狙いかも知れない。モヤモヤしたものを考えて続けて、よりよく改善し続ける運動を現代は好まない傾向にある。人の命の問題でさえも。

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2021年05月06日

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