相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ

相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ

1,694円 (税込)

8pt

3.8

「社会の役に立ちたいと思いました」
2016年7月、19人の障害者を殺した植松聖。
全16回の公判の果てに2020年3月、死刑が確定―――。
彼の目から見えていたこの「世界」とは?

残酷な「本音」が「建前」を打ち破り、
「命は大切だ」というような「正論」を口にする者が
「現実を何もわかっていない」と嘲笑される光景があちこちにある。
そんなこの国に溢れる「生産性」「迷惑」「1人で死ね」という言葉。(中略)
彼の悪意はどのように熟成されていったのだろう。
「死刑になりたかった」のではない。「誰でもよかった」のでもない。
彼は衆院議長への手紙で「日本国と世界平和のために」とまで書いている。
――「はじめに」より

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相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月18日

    障害者福祉に携わる人は、ぜひ読んだ方がいいと思う。特に、最後の対談と後書きは読み応えがある。
    犯行を犯した被告が、なぜそういうところに行き着いてしまったか、真相はわからないけれどもかなり近い所まで描いているのではないかと思う。
    頑張らないと、しっかり考えないと、簡単に虐待につながる環境に傾いてしまい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    植松青年の犯行の原因は「 優生思想でも何でもない 単純な嫉妬ですよ」ってことです。 社会的に何もできないものが 優遇されて のうのうと生きているのに対する やっかみ だって それに引き換え 俺は生活保護 1つ取るのだって大変なのに という。

    障害者が守られているように見えるのは おそらく 障害も ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月23日

    この事件について何冊か読んでいるけれど、やっぱりどうも腑に落ちない気持ち悪さがある。
    こうだと決めつけてはいけない気がする。ずっとこの気持ち悪さと向き合って考え続けないといけない。思想が偏って凝り固まっていかないように、いろんな視点を得ることを忘れたくなくて、少しずつ関連本を読む。

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月06日

    読みやすく、事件の概要や様々な識者のコメントを知るには良い本だと感じた。やや深掘りががなく、この事件が持つモヤモヤとした感じが増長されているように思う。それが作者の狙いかも知れない。モヤモヤしたものを考えて続けて、よりよく改善し続ける運動を現代は好まない傾向にある。人の命の問題でさえも。

    0

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