【感想・ネタバレ】時間は逆戻りするのか 宇宙から量子まで、可能性のすべてのレビュー

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Posted by ブクログ

主に宇宙の話。とにかく内容が盛りだくさん。宇宙の捉え方には様々な説があって、それらの最新事情が分かる、そんな本。

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2022年12月10日

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タイムトラベルの可能性をマクロとミクロの観点から探っていく一冊。
人間が稀に遭遇するデジャヴの正体は、脳に保存された未来の記憶が何らかの不具合で事前に具現化されたことから生じるのかなと勝手に想像を巡らせている。

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2022年01月24日

Posted by ブクログ

最新の最新を追うならまたいくらかの進展が見られるものかとも思うが
いくらか触れてきた時間論や宇宙の存在論でも見知らぬままだった新たな概念に触れる機会となった。

時間を概念として捉える学究は思弁的なものに過ぎなくなりそうなものだが、より鳥瞰的に捉えるとそれは存在やそれが依拠する宇宙というフィールドへの探索も兼ねる壮大なものとなるのだろう。

本著においては難解な数式を扱うでもなく、適宜図解もされていて、古代から連綿と続けられてきた時間と存在への探求は現代科学のもとではこのような段階に至っているのだと端緒としては手に取りやすいものとなっている。

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

時間というテーマに対して様々な理論を用いて考察をしている一冊。

難しい言葉が少ないので物理学に明るくない人でも読める、と言いたいところだが、難解な理論を扱っているため理解が及ばないところもあるし、時間への複数の解釈について思考を巡らす必要がある。

私は「TENET」という映画を見て時間遡行について興味が湧いたので読んでみたのだが、予想以上に話が複雑で宇宙という専門家でも意見が分かれる得体の知れないものをどう捉えていくか考えると頭がパンクしそうになる。
しかしながら、本書を読んだことにより名前だけ知っていた量子力学やエントロピーについて触れることができたし、サイクリック宇宙や人間原理など面白そうなトピックをさらに知ることができたので満足している。

知識をもう少し付けてから再度読むのも面白そうだなあと思った。

(捕捉)
確かに本書は簡単な読み物ではないが、著者と編集者の手によって読みやすい本となっていることも記しておく。興味を持って本書を手に取ったなら時間を忘れて読み進めることができるはずだ。

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2021年10月17日

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取っ付きにくく理解出来るだろうか心配でしたが、分かり易く説明されています。興味深く読ませてもらいました。

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2021年04月11日

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物理学って、哲学みたいだなと思った。
時間とは何か、宇宙とは何か、生命とは何か、それを理解するためのエントロピーとは?粒子とは?ブラックホールとは?重量とは?
それを科学と数式で考える学問。そう理解した。

特に量子力学あたりはまじでぶっ飛んでて訳わからないし、この著者の先生はめちゃくちゃ噛み砕いて説明してくれているであろうに、途中「???」となること数え切れなかったけど、それでも読んでて面白かった。

SFって物理学の世界なんだな(サイクリック宇宙とかまじでSFのストーリーそのもの。これが学説の一つとして存在していたのか!)、とか、かの有名な相対性理論とか、アインシュタインやホーキング博士のすごさとか、次元の考え方とか前より少し理解できたことや気付きが多かった。
数式の意味はわからずとも、物理学という学問やその学者たちの考え方はほんの少しわかった気がするし、こんなになんでも科学が明らかにしてくれる世の中でも宇宙のことはまだまだわからないことだらけなんだなと思った。

時間は逆戻りするのか。
この問いに対しては、見方によってはするとも言えるし、しないとも言えると理解した。ミクロで見ると起きているらしいけど、私たちがタイムマシンで過去へ飛ぶ、みたいなわかりやすい理解では起きえていない(ミクロで見るかマクロで見るか、どんな観点で見るかによっても捉え方は変わってくる)。
量子力学的考えでは今後観測を続けていく上で2つの可能性が同時に存在していて、あとはさらに明確な形で観測することで答えが固定するという感じかしら。うーむ。きっと著者の方が書かれているように、考え続けることが大事だ。
私もこの問いの答えを人間がどう導き出すのか、宇宙の成り立ちに想いを馳せながら注視したい。

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2021年02月18日

Posted by ブクログ

初心者向けにイメージを使って書かれているので、数式は出てきても眺めていればよい。時間は一方方向にだけ流れるのか?物理現象はプラスとマイナス、拡大と縮小等に対称的だが、時間だけは一方方向に流れることがなんとなくおさまりが悪いという。時間は逆戻りをしないのか?相対性理論、宇宙論、量子力学、弦理論、などなどの説明を使って、物理学の最新の場所に連れて行ってくれる。量子コンピュータがエントロピーを逆転する現象を見出したという話は驚異だな!

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2020年09月11日

Posted by ブクログ

読んでいて面白いですが、一読で理解できるレベルに私は達していません ^^;
ラマヌジャンのエピソードは私も好きで、出てきて「ぉぉ」と思いました。

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2020年09月01日

Posted by ブクログ

時間に関する最近の研究を短くまとめてあり、勉強になった。
数学的には理論化される多次元・虚数の世界の一端が実世界の観測によって見えてきている。この世とは数学世界の一部分にすぎないのかもしれない。
・生物の遺伝子進化プログラムを量子コンピュータで計算したら、エントロピー増大の法則とは反対に、ある瞬間から一定の秩序が生まれた(Sientific Reports)。乱雑さの扉を開閉するマクスウェルの悪魔が生まれた?ついに時間が反転する現象が見つかったのか?
・量子重力理論は超弦理論とは別にループ量子重力理論がある。後者は時間にも最小単位があり10マイナス44乗である。時間と空間には区別が無く、誰かが観測したときに決まる。
・ホーキングは宇宙の始まりに虚時間を導入することで 時間の始まり=特異点の発生を回避した。虚時間を導入することで exp(-i) で表される振動が数式に入り、無境界宇宙が理論化できた。

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2022年11月17日

Posted by ブクログ

宇宙論の話


■理論的な可能性として

●第11章 誰が宇宙を見たのか
・時間の逆戻りには「2つのシナリオ」が考えられる。
 ・一つは、ミクロの量子世界で起こる
 ・もう一つは、マクロの巨視的スケールで起こる

◯ミクロ
・量子コンピュータの実験でエントロピーの減少が観測された。
・素粒子を個々に見れば時間が逆戻りしているものもあるが、多くの素粒子が集まってマクロの系になると、個々の逆戻りの効果は統計的に無視される。結果として時間は一方向にしか流れない。
・ロヴェッリ「時間は存在しない」という考え。今後、量子重力理論の研究が進むことで、「時間」の概念がミクロの世界から見直される可能性。

◯マクロ
・時間の逆戻りは、宇宙の収縮によって起こる可能性がある。
・サイクリック宇宙での、宇宙の収縮(第8章)
 私たちが未知のものだと思っている「未来」を、私たちはすでに経験していて、現在からその方向へ向かうのは、経験済みの世界に戻っていることにほかならない。
・私たちがそう感じられないのは、私たちの脳は「過去」をベースとしてしかものごとを認識できないため。

◯認識論 認識としての時間
・ループ量子重力理論の提唱者 ロヴェッリの説

「人間の認識は、脳において行われ、それはつねに記憶と連動している。そして記憶とは、中枢神経系におけるシナプスの結合と消滅という物理的なプロセスによって、過去に経験した事象を脳が勝手に、一連の連続的な流れで解釈しようとする錯覚から生まれているのではないか」

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

令和4年のGW後半の中日、天気も良くどこかへ出かけようかと思いましたが部屋の大掃除が途中でもあり、読み終わった本の整理をすることにしました。レビューを書きたい本が50冊以上部屋の片隅にありますが、半分を目標にしたいと思います。従って、付箋をつけた箇所全てを書いていると処理しきれないので、各々10箇所程度に絞ることにしました。

以下は気になったポイントです。

・天体の順番は地球から遠いと思われる方から並べられ、土・木・火・太陽・金・水・月とされてこれが基本的な天体の並びとなった。これを順番に24時間に当てはめていくと1日目の最初の1時間は土曜日となる、1日24時間には7つの天体が全て3回ずつ割り当てられたあと、土・木・火の3つのみ、もう1回割り振られる。すると次の二日目の最初の1時間は火の次の太陽、つまり日曜日となる。もともとは土曜日から1週間が始まっていたのが、なぜ現在は変わってしまったのかはよくわかっていない(p22)

・微分とは、ある瞬間に蛇口から出てくる水の量、積分とは、ある瞬間から次の瞬間までに浴槽に溜まった水の総量、とイメージすると良い(p39)

・生物はエントロピーが支配する宇宙の「時間の矢」に立ち向かい、真逆の方向に独自の「時間の矢」を発射し続けている、今のところわかっている唯一の存在である(p50)

・星が作れる元素は原字番号26の鉄まで、それより大きな元素はここまで元素を作ってくれた星が死んでしまわないとできない。星の死を超新星爆発というが、この時に生じる凄まじいエネルギーによって宇宙に散らばったレゴ(元素)たちが合成され27以降のコバルトが作られていく(p80)

・素粒子が起こす現象として「ものをすり抜ける」「同時に二つの場所に存在できる」などがある(p82)

・生物とは、1)外界と仕切られている:細胞膜、2)代謝を行う:光合成・呼吸・摂食行動、3)自分の複製を作る、生殖・遺伝、に加えて「何らかの目的を持って行動する」ことも挙げられる。自発的に合目的な行動をするかどうかは生命かそうでないかを大きく分ける要素である(p233)

2022年5月4日作成

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

「時間」を切り口に、ニュートン力学、特殊・一般相対性理論、量子力学、超ひも理論、ループ量子重力理論などを、全くの素人にもなんとなくわかった気になるように駆け足かつ平易に解説してくれる。

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2020年11月12日

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