【感想・ネタバレ】羽ばたき Ein Marchenのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

鳩山郁子の本は8割がた読んでいる。
毎回ため息をつくほど好きなのに、どこか走り去りゆく作者の背にタッチできないような、隔靴搔痒を感じていた。
が、今回は確実に、少しだけ触れた。
もちろん読後、その感触だけ残していつものように作者は逃げていったのだが、触れた瞬間の喜びと、走り去られるに違いない喪失感の予感とが、同時に感じられたこの読書体験だけは、憶えておきたい。

内容についてはもう、わざわざ書かない。
何度でも読み返すだろうから。

原作小説の展開のあとに、18ページほど、鳩山郁子なりの解釈が描かれているのだが、
ここだけで萩尾望都「残酷な神が支配する」の達成に、届かんとしていると思う。
鳩山郁子も、誰かの背を追っているのではないか。
今回は確実に堀辰雄の背に触れた、いや堀辰雄を背後から抱き留めた、と感じているのではないだろうか。

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2020年08月02日

購入済み

鳩山郁子のファンなので冷静に善し悪しを論じるのは難しい。
鳩山さんの作品は、言語化しづらい空気とか気配とか光の煌めきをそのまま漫画にしているというか…ただただキラキラした空間に圧倒されてる内に読み終えてしまう感じがします。
今回は原作つきとの事でしたがしっかり鳩山郁子ワールドを堪能できたと思います。
解説まで含めて一個の作品。

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2020年07月18日

Posted by ブクログ

堀辰雄の『羽ばたき Ein Märchen』をコミカライズしたもの。
原作小説と文筆家・長山靖生氏による解説を同時収録。

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2021年06月23日

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