作品一覧 2020/07/10更新 寝台鳩舎 試し読み フォロー スパングル [新装版] 完結 試し読み フォロー 羽ばたき Ein Marchen 完結 試し読み フォロー ミカセ [新装版] 完結 試し読み フォロー ゆきしろ、ばらべに―少年傑作集― 完結 試し読み フォロー 緑郎丸 完結 試し読み フォロー ロマンティカ 完結 試し読み フォロー 1~7件目 / 7件<<<1・・・・・・・・・>>> 鳩山郁子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 羽ばたき Ein Marchen 鳩山郁子 / 堀辰雄 鳩山郁子の本は8割がた読んでいる。 毎回ため息をつくほど好きなのに、どこか走り去りゆく作者の背にタッチできないような、隔靴搔痒を感じていた。 が、今回は確実に、少しだけ触れた。 もちろん読後、その感触だけ残していつものように作者は逃げていったのだが、触れた瞬間の喜びと、走り去られるに違いない喪失感の...続きを読む予感とが、同時に感じられたこの読書体験だけは、憶えておきたい。 内容についてはもう、わざわざ書かない。 何度でも読み返すだろうから。 原作小説の展開のあとに、18ページほど、鳩山郁子なりの解釈が描かれているのだが、 ここだけで萩尾望都「残酷な神が支配する」の達成に、届かんとしていると思う。 鳩山郁子も、誰かの背を追っているのではないか。 今回は確実に堀辰雄の背に触れた、いや堀辰雄を背後から抱き留めた、と感じているのではないだろうか。 Posted by ブクログ 羽ばたき Ein Marchen 鳩山郁子 / 堀辰雄 鳩山郁子のファンなので冷静に善し悪しを論じるのは難しい。 鳩山さんの作品は、言語化しづらい空気とか気配とか光の煌めきをそのまま漫画にしているというか…ただただキラキラした空間に圧倒されてる内に読み終えてしまう感じがします。 今回は原作つきとの事でしたがしっかり鳩山郁子ワールドを堪能できたと思いま...続きを読むす。 解説まで含めて一個の作品。 みかこん 寝台鳩舎 鳩山郁子 少年ダヴィーが寝台列車の中でたどり着いた寝台車両には、たくさんの傷付いた少年たちが居た。彼らはその脚に着けた信書管を託そうとする。 かつて戦地の通信手段として遣われていた、軍鳩をモチーフにした物語。 鳩山郁子さんの作品独特の玻璃のような果敢なさに加え、この作品には力強く痛ましい雰囲気も。どうか無数に...続きを読む散った迷える鳩たちが、彼らの家に帰れますように。 Posted by ブクログ ゆきしろ、ばらべに―少年傑作集― 鳩山郁子 耽美で少しレトロ。とても繊細。そんな短編集。 グリム童話を原作とした表題作「ゆきしろ、ばらべに」は森の奥で『お父さん』と住まう少年たち、ゆきしろとばらべにのお話。二人が冬のある日、道に迷った熊さんを家に入れてあげるのですが、この熊さんがなんとなくエロい。 「ニオラの黒い騎士」寄宿学校に存在するら...続きを読むしい『騎士会』についての考察。 「ルケッタ」修道院の裏手にある菜畑で葉を摘む少年と、彼が出会った白い十字架を探す少年の話。 「すみれとピッケルハウベ」病に倒れ、部屋で伏せる祖父の枕元に、すみれの実と薬包紙で作った『すみれ爆弾』を置く少年。無邪気なのか違うのか。ピッケルハウベが意味深で、ゾッとした。 「白い金平糖の島」金平糖を作る島に住む少年の話。青い空に金平糖がきらきらする。読むと迷宮に入り込むような感覚になる不思議な話。そして何度も読み返したくなる話。 「少年ロンド」デビュー以前の初期作品。 Posted by ブクログ ゆきしろ、ばらべに―少年傑作集― 鳩山郁子 読み終えるのがもったいない~となる本でした。(鳩山さんの作品はいつもだけど)どの作品も美しいです。そしてなんか切なくなるな。 表題の「ゆきしろ、ばらべに」。少女を少年に置換するだけでもこんなに印象が変わってドキドキするのに、+αの仕掛けがたまらなく良い! 他の童話でも描いて欲しいです。 Posted by ブクログ 鳩山郁子のレビューをもっと見る