【感想・ネタバレ】鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。(新潮文庫)のレビュー

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面白かった!
親しみやすい語り口で鳥類学者がどんなことをしているか語ってくれる。
くすりと笑えるような部分が多かったけど研究がいかに過酷か描写から伝わってくるし、タイトルの通り筆者は鳥が好きなわけではないと言ってるけどなんだかんだ好きだと思う。
ポップなデザインの表紙とタイトルだから内容はライトめなのかなと思ったけど、初めて知るようなことも沢山出てきて内容もしっかりしている。

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2024年01月30日

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著作にこんなタイトルをつける御仁の語り口が、面白くないわけがない。鳥類の研究を「なんの利益にもならない高尚な学問」と豪語する、ようすのおかしい(褒め言葉)鳥類学者が、面白おかしく自分の研究を語る、そんな本。
主に小笠原諸島諸島の鳥たちについての研究結果やフィールドワークの悲喜交々、かなり実践的な擬似的ブレインストーミングが始まったかと思えば、各章に散りばめられている往年のアニメや名作映画のネタにクスッと笑わせられ、さらには世界的な環境破壊から貧困までに思いを馳せることができる一冊です。

とはいえ、鳥が好きだと思うなよ、という言い方には、やっぱりなみなみならぬ鳥への愛を感じるんだよなぁ。
鳥への好悪にかかわらず、おすすめしたい一冊。

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2023年09月27日

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ネタバレ

とか言いつつ、鳥好きなんでしょ〜と思いながら読みました。
冗談をいれながら(少年漫画のネタは分からなかった汗)鳥類学者あるあるの話に思わず吹き出しながら読みました。
無人島での鳥類観察が想像を絶する過酷さに驚きました。

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2023年08月24日

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この本は、鳥の知識を学べるだけではなく、ユーモアたっぷりな鳥類学者 川上和人さんのお話を聞くことが出来ます。
クスッと笑える話が多く、読み進めていくのが、楽しい本でした。

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2023年08月12日

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NHKの子ども科学電話相談でも、小さい子相手に上手く説明する方だなぁと思ってましたが、書籍でも軽妙にネタをはさみながら話を展開されますね。知的好奇心が満たされる本でした。私は好きでしたが、ネタの頻度は人によってはくどく感じるかも。
「バッタを倒しにアフリカへ」と続けて読んだので、自分の中で研究者=愉快な人たちのイメージが形成されつつある。

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2023年08月09日

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とにかく一々情報が多い面白エッセイ。

かと思いきや、渡り鳥が減って来た調査にインドネシアで森林の減少を見て、ただ森林伐採をやめろと言っても効果はなく、その根底にある貧困などを解決しなければ、こうした自然への影響は解決しないのだ、というすごく深遠な話もあり。

全体として軽妙な語り口ながら、とても深い思索に満ちていて、大学の講義で聞いてみたいなあなんて感じるとても魅力的なエッセイでした。

キョロちゃんの生態の考察や、吸血カラスの話から、強い生き物なら肉ごと食べるから吸血鬼は弱い生き物、というのが目から鱗でした。著者のこの他の作品も読んでみたいですね。

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2023年07月14日

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ちゃんと学術的なのに、往年のアニメやドラマを例えた言い回しが面白おかしく、内容がすっと入ってきました。
章ごとのオチも見事で、この人、本物の天才!

なのに、鳥類学者になった経緯が受動的で意気込みとか気概がないのが身近に感じられて、肩の力を抜いて読むことができます。

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2023年04月30日

購入済み

鳥大好きやん!

鳥類研究者の苦労や楽しみを面白く読ませてもらいました。
色々小ネタが入れ込んであって、これ笑うと歳がバレるネタが満載(笑)
知らないお仕事の裏側と現実、興味深かったです。
恐竜に関するエッセイを先に読んだんですが、そちらも面白かったです。

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2023年03月25日

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ネタバレ

笑った。すごく面白かった。

ベロンベロンに酔っ払って公園のチェーンに足を引っ掛けて顎を強打。同僚に、両耳から血が吹き出したのを見て死んだと思った、と言われた話は面白すぎた。無事でよかった。

フィールドワークのため無人島に行って耳に虫が入って一晩悶えたり、口や鼻に入ってくるコバエを鶏肉と思ってやり過ごそうとする精神、普通だったら、うわぁ最悪・・と思う事も言葉選びとテンポが絶妙で笑ってしまう。一気に読むと後半少し飽きてしまったので毎日少しずつ読む方がきっと楽しめると思う。

鳥の話を読んでいるはずなのに著者の情報がどんどんインプットされていく。訓練でスタローン顔になり、バイクに乗って、カールが好きで、たぶん美女も好き、西之島新島と一日違いの誕生日。鳥への興味が湧く前に著者に魅了されてしまった。チョコボールのキョロちゃんについての考察やラートで転がる話、英語が苦手な話も面白かった。

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2023年03月20日

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軽妙な語り口でスラスラ読める鳥類フィールドワークエッセイ。生物知識ゼロでも楽しく読めるくらいにかみ砕いて、分かりやすく短く区切って書かれているので、隙間時間に数分で読み進められるのがよい。
シャアザクとジオングに例えて、なぜある種の鳥の頭が赤いのかを説明する下りは面白さと成程感が同時にやってきて感動した。
野良猫駆除の下りなど、軽い文章で書きつつも読者に考えさせるように書いていてちゃんと面白さだけじゃない部分も含めてよかった。

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2023年03月12日

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鳥類学者の川上和人先生が、面白おかしくご自身のフィールドワークでの体験や日常生活において考察したことをまとめたエッセイ。噂には聞いていたが、これほどまでとは。たたみかけるようなギャグの応酬、冗談みたいなフィールドワークでの虫との死闘が繰り広げられ、人魚にメガネを献上し、泥酔した挙句死にかける。キョロちゃんにも鳥類学者的思考で迫っており、生物に興味がない読者も意識した本です。『くどい』と感じるか、『面白い』と感じるかは人それぞれの内容です。しかしながら生態系保全のことも多く記述されている点、鳥類以外にも生きものが登場する点でも非常に良い本だと思いました。どうしても著者の軽妙な文体に目がいってしまいますが、本質はそこではない。非常に共感した一文を挙げます。『世界の平和と経済的安定こそが、生態系保全の礎なのだ』。もっと著者の書かれた本を読んでみたいと思いました。

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2022年11月27日

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ネタバレ

バッタを倒しにアフリカへも面白かったけど、これもまた鳥類研究に奮闘する学者の苦労話盛り沢山で面白かった。
何事も何かをとことん極めて追い求めている人の話って面白い。
勝手なイメージだけど、鳥類学者は森の中でじっと静かに双眼鏡構えてる感じかと思いきや断崖絶壁をよじ登り、荒波を泳いで越え、耳の中に虫が入って大パニックになり…と凄い大変なんだなと思った。
川上さんの他の本も読んでみたいな。

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2022年10月31日

U11

タイトルに偽りあり

タイトルが「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」ですが、これウソです

客観的に見たら、めちゃくちゃ鳥が好きだと思われます

犬・猫の本は読んだりしますが、鳥の本はあまり読んだことがありませんでした

この本ではユーモアを交えながら(かなり多い。1ページに数回出てきます)、鳥の生態や研究について伝えてくれる面白い本です

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2021年08月15日

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鳥の種類、生態、分布、歴史について、面白おかしく教えてくれている教科書です。
本書の中に出てくる小気味良い小ネタの挟み方に笑いのセンスを感じました。
川上さんの鳥への愛を感じる本です。

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2024年03月15日

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◯印象に残った話
鳥類最大の特徴
アカポッポとノネコ
鳥の糞と尿
三前趾足

・美しいだけの自然なんてない。
・環境保全は経済も治安も安定した社会においてのみ、安心して推進されるものなのである。

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2024年03月03日

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鳥類学者の著者が、日々の研究の様子やフィールドでの苦労話を面白おかしく紹介した本。
口が悪いというか、奔放な表現も多いが、楽しめた。
サバイバルなフィールド調査では共同研究者の存在が益々重要かもしれない。

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2024年01月29日

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面白かった。
ごりごりの文系だから研究とは縁もゆかりもないけど、ギャグセン高おじさん!みたいな作者の書く文章が、なんというか、色鮮やかですごく良かった。
少し前に野鳥を保護してから鳥の魅力に気づき、今や実家に鳥3羽いるくらい鳥大好きなので、鳥類学興味あり。

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2023年12月07日

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ネタバレ

大学で生物学を専攻していたので、教授やら友人やらの顔が浮かんでくるようだった。
理学系でも生物学の教授(特にフィールドワークする人)って声が大きくて明るくぶっ壊れてる人が多かったけど、うちの大学だけでもなかったんだな、やっぱり……。

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2023年11月23日

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ネタバレ

面白すぎる。電車などで読むときは要注意。

鳥や動物に興味がなくても面白いと思うが、野鳥好きにはもうたまらない。
随所に織り込まれる小ネタ(一部拾いきれないネタもあったかも)に思わず吹き出してしまう。と同時に、自然の本当の姿、人が自然とどう関わっていくべきかについても考えさせられる。

著者が鳥類学者になった経緯からも学ぶものがあった。
自分の意志ももちろん大切だが、与えられた仕事を着実にこなすこと、すると仕事が仕事を生んでいく、ということを改めて教えてもらった。

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2023年09月08日

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軽妙な語り口が椎名誠を思わせる。例え話3つのうち必ず1つ嘘が混ざっていて、子どもが読めば大人になってから「あれはこういう意味だったのか!」と、人生で2度楽しめる名著。メタ視点を強化したい方におすすめ。

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2023年08月21日

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小笠原での調査、外来種の影響、骨などの形態と仕組み、メディアへの対応…なるほど!や鳥類学者というのはこういうことをしてるんだなぁと、と思った直後に、
のび太やジョルノ、死兆星が目に飛び込んでくる…。
アニメやゲームが好きだとより楽しめる、くだけて読みやすい内容が箸休めに良かった。
「対消滅」は五島某氏のトンデモ本が元ネタ…?わりとマニアックなネタもあるのかも。

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2023年04月18日

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著者の語り口に慣れるまではちょっと面倒なのですが、慣れると難しい内容もするする読めることに驚きました。
NHKで特集された西之島の上陸調査のドキュメントを観ていたこともあって、ああ、あの中に川上氏もいたのかと思うと、興奮しました。
学校の授業では聞けない鳥の生態の話や研究の話も面白かったです。

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2023年02月26日

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鳥類学者のフィールドワークや固有種を守るための活動などを読みやすく教えてくれる良い本だと思います!文章はウケを狙いすぎな所が好き嫌い分かれるかも?

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2022年12月22日

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鳥に関する知識がたくさん入っていておもしろい。専門的な知識というよりは、日常生活に絡めて話が進んでいくため、読みやすい。

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2024年05月19日

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鳥類学者の饒舌・変幻自在なエッセー。自身の経験や思い出にとどまらず、アニメや漫画といったサブカルまで取り込んで、予告なしに話は飛躍しながら研究の日々を紹介してくれる。まあ、個人的には話が飛びすぎな気はするけれど、筆者は小笠原諸島・西之島の調査にもかかわっており、特に意外に厳しいフィールドワークの世界はなかなか興味深かった。

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2024年04月27日

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鳥類を、いかにして追いかけて研究をしているか。

コミカルな何か、になってしまっている内容でした。
大変な事もあり、地味な作業であり、な
研究だと思うのですが、要所要所に
分かりやすくというか落ちがあるというか、な
書き方をしているので笑えます。

言われてみれば、対象が鳥だからこそ
ストーカーにはならない、という現実。
観察鑑賞が好きで、文章にまとめ上げられるなら
こういう仕事は向いているかも知れません。

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2024年03月19日

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ネタバレ

タイトルを見た時は鳥類学者だけど鳥をディスるような内容の話なのかなと思ったが、実際はめちゃくちゃ鳥のことが好きじゃないとこんなに内容書けないやんと思った。
調査のために水泳を習ったり耳の中に虫が入っても
鳥の生態を知るために行動するほど鳥への愛がある人だと感じた。
またある鳥を保全するためにその鳥類を食い尽くそうとする生き物を駆除してもまた別の生き物がその鳥を狙うなど一度できてしまった生態系を崩そうとすると副作用のようなものが起きてしまうんだなと
感じた。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

鳥類学について、とても楽しくユーモア溢れ語るので、ついつい引き込まれてしまう。著者の面白キャラが凄かった。
気軽にスラスラ読めてしまう。
面白いだけでなく、研究については真面目にためになる本だった。

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2023年11月30日

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休むことなくギャグが盛り込まれているのでちょっとくどい。
鳥を含め、生物の話、調査が分かりやすくその点は読んでいて楽しかった。
むしろところどころにネタを散りばめられているから面白く読み続けられるような気もする。
多いけど。

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2023年06月03日

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研究エピソードのドタバタかなぁと思ってたら、ちゃんと学術的な話の方が多い。
ただ、年代が近いからか、所々に挟んでくる小ネタがビンゴでハマって、ププッて何度も笑った。
文章がテンポよくって、クラスにいる超頭いいおしゃべり君と話してるよう。

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2023年06月01日

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とにかくダジャレやギャグが盛りだくさん。ツボが合う人は合うし、合わない人は苦しいかも?
とはいえ、生き物に関する知識量はさすが学者さん!読んでいて、へー!!!の連続で、私は終始興味をそそられる内容でした。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

鳥類学者の著者がその知識を余すところなく著した作品。といっても全然難しくなくてむしろ笑える本になってる。

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2022年10月26日

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