感情タグBEST3
近頃の錬金術というと(ハガレンからの~)ちょっと違った方向に行ってますけど、ここで描かれるのは中世からの本来のもの(たぶん)。
主人公が賢者の石を探す先々で出会う物語のオムニバスのようです。服装が中世イタリア風なの好み。
グラナダ陥落を絡めた表題作のもの哀しさが読後に残りました。
シリーズその1
キプロス王家の血を引きながら、悪魔の子として十字架にかけられた後、錬金術師に救出されて弟子となったロレンツォ。そして賢者の石を探す旅を続けています。
「暁と黄昏の女神」→大学の友人フェデリコと双子の対照的な妹。彼の家では代々女が家を継ぐ決まり。財産問題と亡霊……。
「柘榴の迷宮」→グラナダ王国を手に入れて、とある書物をゲットしたいロレンツォでしたが……。陰謀策略うずまいていました。
「琥珀の廃園」→師匠ローザの手紙をもらい急ぐロレンツォ。しかし館は焼失し、そこにいたのは訳ありの子供。賢者の石とローザは何処?