【感想・ネタバレ】スーサイドガール 10のレビュー

キラキラ女子高生・青木ヶ原星(あおきがはら・キラリ)が叶えたい人生の目標はなんと自殺!?

自殺オフに参加した星は、自殺サイトの管理人の手によって自殺で死ねない体にされてしまう。彼女が自殺をするために与えられた条件は、自殺を誘発する化け物・フォビアを倒し、望まぬ自殺をする人々を救うことだった…! 星は、不思議な首吊りロープを使うことで首吊少女(ハングドガール)に変身し、スーサイドガールとしてフォビアを駆逐していく。自殺という題材を扱うことで、生のキラメキを描き出す新感覚変身少女マンガ!!

私はこの作品の魅力は、キラキラとダークさの緩急によって、読む側をジェットコースターのように揺さぶるような勢いと、それによって強調される「生命賛歌」だと思います。
読んだ後には生きる気力に満ち溢れること間違いなし、そんな一作です!!

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全部買って読んだ上での感想です

 表紙を見て1巻から買ったクチです。いわゆるパケ買いってやつ。
目力のあるキャラクターだしビジュアルもいい。読者の目線を意識したようなコマの使い方や、読者に注目してポイントを重視したような拳の書き方や表情もイイ。個性的な作風で一度みたら「あ、あの漫画家さんだ」と脳に焼き付くようなビジュアルもイイ。
 だけど物足りない。なんで物足りないんだろう、考えてみた。
自殺ってテーマに非常に重たさを感じるのでその時点で大半の読者に受け入れられない。でそのテーマに対してこのパワフルともいえる作風やキャラクター性で補っていくということなんだろうけど、マイナスにプラスを足しただけなのでゼロ、つまり平凡になってしまう。
 漫画のビジュアルにはスゲェパワフルさがあるのにテーマが足を引っ張ってる。このビジュアルなら女子がスポーツする漫画だとかアクションものとか、あるいは正統派ヒーローものでもいい。この作風だったらもっと活かせる題材あるだろうにって。
 もう1つ物足りないなと思ったことがある。それは全編通してキャラクターに共感しづらかった。女の子同士のやり取りってことで百合ものを採用したんだろうけど中年男性層の多いウルトラジャンプの読者層にどれだけ受け入れられるだろうか。別に百合がアカンとは言わないけれど、掲載誌の読者層に受け入れられるだけのエピソードだったかというと共感しづらい。ウルトラジャンプの読者層って子供時代に週刊少年ジャンプ読んでた層と考えると、刷り込みがあるのよね。なんというか主人公の言うことなんでも聞くみたいなサブキャラって、そういう層から言えば「サムい」。もっと張り合いのある関係を築いていくエピソードだったらウルジャンの読者層には共感しやすいし、ストーリーにも乗りやすかったんじゃね?
 バトルシーンは激しさがこもってるのがイイ。まるで藤田和日郎みたいな力強さのある線の書き込みっぷりが良い。反面、短くてアッサリしすぎて何したのかわかんないってシーンが多いのも残念。迫力はあるのにボリュームが足りていなかった。
 色々語りましたが、作風とテーマさえ噛み合えばイイ作品出せるのに!と惜しさを感じる漫画でした。

#アツい #深い #カッコいい

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2024年02月20日

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