感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
映画が良かったので原作も読んでみたくなって本書を手に取った。
映像がない分、想像が自由に広がる。本は自分のペースで進めることができるから、自分の琴線に触れた部分で立ち止まり、それらをつなげていくと自分の心境に重なっていった。メッセージの切り取り方はひとそれぞれだろうが、自分が切り取ったメッセージは「人と比べず、自分のペースで細く長く続けていく」こと。
「その間に、自分でも気づかないうちに、一滴一滴、コップに水が溜まっていたのだ。コップがいっぱいになるまでは、なんの変化も起こらない。やがていっぱいになって、表面張力で盛り上がった水面に、ある日ある時、均衡をやぶる一滴が落ちる。そのとたん、一気に水がコップの縁を流れ落ちたのだ。」
この一節にとても励まされた。
それは「その人の時を待っている」。
Posted by ブクログ
お茶を通して、自分と向き合う。
20、30代の女性、、周りと比べて焦る気持ちもわかる。
恋愛だけじゃない。
だからって仕事だけでもないって教えてくれる本。
四季の素晴らしさを先生が言葉ではなく態度、行動で教えてくださって、私もお茶を学びたくなりました。また読みたいので手元に残したい。
Posted by ブクログ
美しい景色や洗練されたものに触れ続けていると、いきなり感受性が豊かになり美しいものに敏感になる時がくる。
感受性を貯めるという価値観が新しくて好きだった
一期一会
映画を見て無性に読んでみたくなりました。その日のクーポンガチャで文学作品15%offが出たのは是非買って読みなさいと言うことなんだと解釈して迷わず購入しました。くどくど語らず、生徒さんが気づくのをじっと待つ武田先生の姿勢がすばらしいですね。見習いたいです。
Posted by ブクログ
お茶のお稽古を続けることによって、筆者が何をどんな風に得られたかが綴られているエッセイ。
【印象に残った言葉】
「気づくこと。一生、自分の成長に気づき続けること。
「学び」とは、そうやって、自分を育てることなのだ。」
「結局、私が「お茶」だと思っていたものは、私の目に見えるほんの一部にすぎず、全体像は、まだほとんどつかめていない。私は、やはり今も、何も知らないのだ・・・・・・。
しかし、その一方で、こうも思う。お茶は、無数の面からなる多面体だ。」
Posted by ブクログ
なんだかよく分からないけれど、泣けました。
もう一度、次は朗読したいです。
一度だけ、茶道体験をしたことがありますが、
お茶とは、決まりがごとが多く謎めいた世界だと感じていました。
見た目は綺麗だけれどとてつもなく甘いお菓子と、想像以上に苦みのあるお抹茶を、1人ずつくるくると回しながら、とても大切そうにいただく。そんなところに、内の人しか分かりえない何かがあるのだろうと想像していました。
しかしこのエッセイは、そんなふうに肩肘張らずに読めました。
「お茶」は、自分の外のものや内なるものについて、日々の移ろいを静かに見つめるひとときをくれる。そんな風に解釈しました。