【感想・ネタバレ】知りすぎた男のレビュー

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Posted by ブクログ

政界や外交問題に関わる難事件を「知りすぎているがゆえに何も知らない男」が解決に導くが……というあらすじ。
「知りすぎるゆえ知らない」という逆説テイストはチェスタトンお得意の分野で安心のクオリティ。ただし、同作家のブラウン神父や奇商クラブなどとは一味違ったストーリー展開になるのが今回の一番のポイントで、そこが面白いですね。
聖書や文学からの引用など、分かりにくい所には注釈もついてて読みやすかったのも良かった。

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2020年05月24日

Posted by ブクログ

犯罪の真相が明らかになり犯人が分かっても、政治や外交が絡むことから、探偵役フィッシャーの付ける結末は苦いものとなり、カタルシスには至らない。最初のころはなかなか人物像が浮かんでこないフィッシャーであるが、連作を通じて次第に、その置かれた社会的位置から来る制約であったり、彼なりの行動原理が分かってくる。その意味でも、最終話は感動的でさえある。

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2020年05月17日

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