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ずばりこの本こそが「読書嫌いのための図書室案内」であると思う。読書嫌いな人はどうにか頑張ってこの本を読んでほしい。読書がだという人はなぜ本を読むのか。そういう人たちは意識していないかもしれないがこの本では本を読むべき理由、読みたくなる理由が書かれている。それいがいにもただの設定かと思われた何気ない一文が「ここに繋がってくるのか!!」となることも見どころの一つだと思う。
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読書嫌いに読書案内ができるの!?
え!?どういうこと〜〜???!
と思って手に取った図書室案内の本。
エッセイのようなものかと思いきや、
ばりばりの小説、しかも少し重め。笑
どのキャラも立っていてすごくすき。
主人公の、共感覚。すごいな〜〜絵をみてみたかった。
そして、読書は普通に好きだけど、
藤生さんの深読みの解説がすごく面白いし、
荒坂くんがだんだんと本を好きになってくれるのが
本好きとしてはとても嬉しい!
藤生さんの、本の知識がすごすぎて尊敬!
内容的にもスッキリまとまっていて面白かった。
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とてもおもしろかった!
学園・青春・ミステリー等の要素、読みやすい文章、起伏のある展開。とても良いバランスでミックスされていて、自然とページが進みました。
これでまとまってると思いつつ、"そこ"が分かった上での続きなりサイドストーリーなりが読んでみたいなという気持ちにもなってたり。
初読みだと思うけどなんか聞いたことあるような、と思ったら、こんぺいとう商店街で気になってた作家さんでした。
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YouTuberのベルさんの紹介から購入してみた。
とっても読み進めやすく、面白い。
読書嫌いの主人公が図書委員になり図書新聞を作る話。感想文を書くことで過去の贖罪をする先輩やら、先生の話…そして教科書にも載ってる物語とかもあってそれも分かりやすかった。
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あなたは何のために本を読むの?
ある理由で本を読むのが嫌いな荒坂は、楽そうと入った図書委員会で図書新聞の再刊を任されてしまう。一緒に仕事をするのは無類の読書好きである藤生。読書感想文を紙面に載せることにし、自分以外の人に感想文を書かせようとした荒坂だが、そう簡単にはいかなくて——。
森鷗外「舞姫」、ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」、安部公房「赤い繭」を絡めながら、感想文をお願いした相手の悩みや秘密を解き明かしていく。荒坂の読書嫌いの理由も途中で明らかになる。読者も一緒に散りばめられた謎を考えながら読むので、「そんなの本の読みすぎ」な推理をしてしまうかもしれない。自分はまんまと引っかかった。真相は考えていたようなドラマティックなものではなかったけど、すべてが伏線で最後に全部がつながるわけがない。まったくもって「そんなの本の読みすぎ」である。
読書嫌いにどのように読書を薦めるか。無理に読ませるのは悪手だろう。荒坂のように理由があるかもしれない。しかし作中で語られたように、読書は他人の人生や思考をトレースできて、それを読むことで自分と同じ考えや異なる考えを知り、将来自分に降りかかるであろう問題への対処法を学ぶことができる。そんなマニュアル的なこと以上に、様々な人生を追体験するのは面白い。そこに気付くのは、読書を楽しんでいる人の話を面白く聴ける体験ではないだろうか。読書感想文というのも面白いと思う。面白い読書感想文は、読書に誘う。荒坂がこの後もたくさん本を読むとは思わない。しかし折に触れて本に手を伸ばし、そして誰かとその本のことを語り合うだろう。それほど幸せな読書体験があるだろうか。
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高校生の軽い青春ものが読みたーいって気分になって読み始めたものの、現実にある作品も出てきて(それを読んでいたらもっと楽しめたかもしれない)ストーリーも誰も傷つかないし、、読後がスーッとします。そして、主人公2人!!!強くて勇ましい!!
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読書が嫌いな荒坂と本の虫とされる藤生の2人が図書新聞の刊行のために、ある3人に読書感想文を依頼するところから始まる青春ミステリ。
たしかに同じ本を読んでいても好みだったり、またその中でも捉え方が違ったりする。その人の経験とか価値観、環境などが垣間見えるから面白いのだと思う。
主人公がなぜ読書嫌いなのか、また藤生はなぜ本が好きなのか。その理由も面白いと感じた。
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私自身、学生時代に図書委員だった経験もあれば、図書新聞の様なものを制作した経験や、本来飲食禁止の図書室にあって唯一例外の司書室でお茶やお菓子を食べたり、あるいは、閉架書庫に入って珍しい書物を見たこともあるので、内容に親近感を持った。
まぁ、高校生の男女が、暫くの間共同作業を行っているという話なので、いつ恋愛模様の話になるかと思っていたが、ついぞ最後までそういう展開にはならなかった。もっとも、この本の後の時間軸で、そういう展開もあるのかもしれないが。
途中、ミステリーを思わせる展開もあり、中々面白かった。
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本は読む人によって解釈が変わるというのは当たり前なことかもしれないが非常にためになった。これからはいろんな人にいろんな本の感想や解釈を聞こうと思う。また、本は予言の書であるというのも新しい視点だった。
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☆お気に入りの文
「――荒坂君は、どうして人は本を読むんだと思いますか?」
唐突な問いかけに僕も足を止める。僕は通行人の邪魔にならないよう、道の端に寄りながら首を横に振った。わからない。
藤生は僕を見詰め、きっぱりとした口調で言った。「この世にある物語は、すべて予言の書になり得るからです」(P84 L16~P85 L3)
「書物の中でも特に物語に没頭するのはなぜだと思いますか?」
「え、面白い、から?」
僕自身はそうは思わないが、世間一般にはそうではないだろうか。しかし藤生は「そういう側面もありますが」と言って全面的に肯定しない。
「私は、幾通りもの経験をシミュレートできるからだと思っています」(p84 L8~12)
☆に対しての感想
普段は、大人しくて無口な藤生が本の話になると人が変わったかのように饒舌になるところが好き。能ある鷹は爪を隠す状態でカッコイイなと感じた。
樋崎先生の受け売りではあるけど、実際に起こり得る可能性があるからこそ、人の中で物語が生まれるんだなと考えた。
1つの物語で、誰かの生き方を経験することが出来る。読書はやっぱり、人生も心も豊かにしてくれる代表的なツールだと感じることが出来た。
だから、私は読書が好きだし、これからも続けていくと思う。
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ミステリタッチの青春もの。交換条件を果たそうとする、にわか図書新聞編集者の二人は、いわば「謎を解く」ことになるが、ミステリに全振りしているわけではないから、推理そのものはかなり緩い。けれど、このお話の雰囲気で、針で突いたほどの隙もない論理の大伽藍など打ち立てられたら、それそれでおかしいだろう。緩いけれど、緩すぎず、この辺りが適切な気がする。主人公の飄々とした空気感と、本好き女子の藤生さんのかわいさだけで元は取れそうな感じだから、後はおまけと思ってもいいかも知れない。
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読書が嫌いな荒坂は読書が嫌いだからという理由で図書新聞の再刊を新しく赴任してきた司書から任されることになる。本好きの藤生が協力してくれることになり、手始めに読書感想文を各方面に依頼していくのだが、青春事件に発展していくことに。。。
読書、読書感想文、読み手の感想の違い、推察考察、青春のような事件 それらを実際に存在する本を通して物語を展開していくのは、作者の青谷先生が普段からそう言う読書の仕方をしているからだろう。
主人公荒坂の秘密も少しづつ散りばめているのも上手い。
最後のオチは少し強引な所があるような気も....
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近所の本屋で何気なく手にした本。帯に小島秀夫さんの「いとも簡単に”読書の真髄”を教えてくれる。なんとも素晴らしい小説だ。」とのコメントに興味を持ったので購入した。
読書に興味のない高校二年生の荒坂浩二さんが、楽な仕事と思って入った図書委員。そこで図書新聞の再刊を任されてしまい、同級生の読書好きの藤生蛍さんとともに紙面づくりに奔走する。読書感想文の執筆を先輩、同級生、先生の三人に依頼していくが、果たして無事に感想文を入手することができのか?というお話。
文芸書を読む楽しみ方にはいろいろな視点があり、その視点が人生をより豊かにしていく原動力になっている。
豊かな人生を送る糧としての読書を体感できる小説だ。
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かなり読みやすさがあるが、中身がないわけではなく文豪の歴史や作品の背景、さらには評論も知ることができる。個人的に万人受けする本といった内容だった。
ただ、主人公の思考は明らかに啓蒙されているくらい深く考える力があり、明らかに読書が嫌いではないんだろうなと思ってしまった。これについては、あまりにもリアルに読書嫌いを描くと、一部の人にとって鼻につく人になってしまうからという配慮なのだろう。
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タイトル通り活字嫌いの私でもさくさく読めた
ライトノベルよりの文章で読みやすく物語の中で読みたいと思える本をいくつか発見できるので読書初心者の方におすすめ
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主人公のひねくれてるけどまっすぐな性格に心打たれた。
藤生に対する態度や何だかんだ言ってちゃんと新聞作るところとか。
謎解きシーンも難しすぎなかったかのよみやすかった。
ちょくちょく難しい表現とかがまじってて本が苦手な人には少ししんどいかも。
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本のことをしゃべるとき以外はおとなしい女の子と読書が苦手な男の子のバディといえば『ビブリア古書堂』を連想する。変化をつけたラストはたしかに予想の延長線上にはなかったけれど、予想通りのほ方が面白い展開になっていたのではないかとも思う。ただの「本の読みすぎ」なのだろう。藤生さんにいまいちグッと来なかったのは、表紙イラストの藤生さんが私のイメージした感じと違っていたからかもしれない。
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荒坂が読書嫌いの平凡な男子生徒、と思いきや絵の才能があって、共感覚持ちなのは主人公補正でずるいw
一応日常の謎系学園ミステリ?
藤生さんの本語りが熱くて荒坂同様面白く聞き入ってしまった。
生物部の柳井君との読書方法の会話が好き。イメージは実写かアニメか。音読するかしないか。
メイン二人は恋愛の予感がしつつ、物語内ではくっつかない、というのもよかった。
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荒坂君、はじめはやる気ない感じの子が、後半から藤生さんを庇ったり等、正義感が強く優しいとこもあり段々好感が持てた。
荒坂君の本嫌いの理由も意外だった。
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読書嫌いの主人公が読書好きの藤生蛍と読書新聞を復刊する過程で起こるミステリー。読書のことになると人格が変わる藤生は“ビブリア古書堂”の栞子さんそのもの。主人公にも終盤で明かされる秘密があり、その伏線がさり気なく多く張られていたことに後で気付かされる展開はよかった。
樋崎先生のミステリーはやや強引ではあるが納得性はあるかな。
作中で、読書は人により全く違う感想となることについて深彫しており、映画やゲームにはない懐の深さと読書の楽しさをあらためて気付かされました。
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学園ビブリオミステリー?
途中、寄り道しすぎて時間がかかったけど無事読み終わった。
図書新聞の再刊を任命された、本が苦手な荒坂と、本好き女子の藤生。初めはコミュニケーションもままならないふたりだったが、紙面に載せる読書感想文を依頼した同級生、先輩、先生から交換条件を持ちかけられ、協力し合うように。
ちょっとした謎解きで先へ先へと読み進められ、取り上げられている「舞姫」や安部公房の「赤い繭」(古本で買ったら赤い繭のところだけに線がめっちゃ引いてあってギョッとした)に対する登場人物たちの解釈もいろいろあって面白かった。
改めて読書っていいなぁと。帯に書いてあるたくさんの書店員さんの言葉をみて思う。
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ひょんなことから学校の図書新聞の発行を任された荒坂浩二と藤生蛍。紙面に載せるための読書感想文を先生、先輩、同級生に依頼するが、引き換えに不可解な条件を示されて…というお話。
読書に全く興味がない荒坂と本の中にしか自分の世界を持てない藤生が互いに互いを刺激し合って進むところはなかなかいい感じ(藤生のキャラの既視感はもうひとつだが)。
一方、読書嫌いの少年少女向けてはいささか理に落ちたようなところもあって、また、読書について語るのとミステリー仕立ての筋の運びや捌き方には今ひとつバランスが悪い気が。
最終章で荒坂の人となりが分かりにくい訳や樋崎先生が持ち続けた秘密が明かされるところには、それまでにさりげなく振り撒かれてきた描写が効いていて、やや挽回した。
どうでもいいことだけど、彼ら高校生だったのだな。中学生みたいに思って読んでた。
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読書好きのヒロインと読書が苦手なヒーロー。二人がひょんなことから読書新聞を書くことに。紙面を埋めるためにとある人たちに読書感想文を書いてもらうことを頼むものの、引き換えにとある条件をつけられてしまいーー。
実在の小説にそれぞれの解釈を絡めて条件をクリアしていく過程が面白かった。難解な小説を一つの謎解きに使うのは新たな着眼点かもしれない。
ただ、読書好きの内気なヒロインのいじめ描写は典型的というかステレオタイプぽくて好ましくなかった。
作中に出てきた小説を読んでみたくなった。
読書が苦手な方は、こちらを手に取って、作中ヒーロー同様に読書の世界にはまってほしい。
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【収録作品】序章 蘇る図書新聞/第一章 ルーズリーフのラブレター/第二章 放課後のキャンプファイヤー/第三章 生物室の赤い繭/終章 藤のささめき
読書が苦手な男子が、活字中毒気味の本好き女子と共に図書新聞を復刊するはめになり、だんだん本の魅力に気づいていく、と書くとよくある話。だが、各章で取り上げられている本についての「感想」が楽しい。感想は読み手の数だけあっていい。予想の斜め上をいくような感想を読んでいたら、読書会をしたくなった。
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楽ができそうだからと選んだ図書委員会で、本嫌いの荒坂は、利用していない人を図書室に呼びたいという司書の先生から図書新聞の復刊を頼まれる。
同じクラスの図書委員の本好きな藤生と組んで、新聞へ掲載する感想文の執筆依頼を始めるが。
悪友の八重樫、美術部の森川先輩、生物の樋崎先生、感想文を書く代わりにそれぞれから与えられた難問とは。
M14が少しでも読書をしないかな、と読書が苦手な子ども向けおすすめ本で見つけた本書…。
いろいろ盛りだくさん過ぎて、サラっと読めるけど読書慣れしてないと混乱しそうな気も。
本の解釈から、人間関係、過去の事件まで。
1ヶ月くらいの期間に盛り込んだねえ。
それでも本が苦手な荒坂くんがだんだんと読書に前向きになっていくのが微笑ましい。
誰かの感想文が更に本を魅力的にしていくような。
自分の本の感想を読み返すとその時の自分が蘇るから、こうやってせっせと記録を残してる。
誰かの感想文を読むのって、とても楽しいこと!
「どうして人は本を読むんだと思いますか?
この世にある物語は、すべて予言の書になり得るからです。
幾通りもの経験をシュミレートできるからだと思ってます。
現実を安全に生きるための情報を、どれだけ与えてくれるか」
「一般庶民はね、小説を読んで初めて、自分以外の人間にも感情があることをしったんだよ」
「感想文を読むと、その人が本のどこにラインマーカーを引いたのかわかってしまいますよね。自分の心を晒す行為に近いように思えます」
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連作短編集。
読書嫌いの主人公が、図書委員になるお話。
ちょっとミステリ風味。
スイスイ読めるが、なかなか深い、適度な内容の濃さ。
毎日何気なく行っている、"読書"そのものについて考えさせられる良い作品。
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蛍がビブリアの栞子さんと似た感じ、本の虫と言うと皆あんな感じになるのか。
本の感想から相手を説得って所は、多少強引な感じがする
謎解きはそこそこ楽しめるけど、それ故に個人的には最初の椿姫のカップル要らないかな。
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藤生さんが言っていたなぜ人は本を読むのか、にはなるほどと思った
主人公に感じてた違和感が最後に解決してすっきり
題名通り、本読むのが苦手な人にこそ読んでほしい本
物語は人生のカタログってフレーズが好き。
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タイトルに惹かれて、読んだ。
読書嫌いな荒坂と読書大好きな藤生。
対極にいる2人が関わり合っているのが新鮮でした。
読んでいる途中で荒坂の視覚感覚に「??」って
なりながら読んでたらラストの場面で伏線回収
されていて納得。
いろんな本の名前が出てきて楽しかった。
高校生で安部公房は渋い………
自分自身、図書委員やったことなかったけど
やれば良かったかなぁと少し後悔したほど
図書委員会の仕事は楽しそうでした。
同級生の八重樫、美術部の緑川先輩、
生物の樋崎先生と登場人物は皆濃い。
それぞれに執筆と引き換えに条件提示されて
それをクリアしながら学校で過去に起きた事件
を解明していくのは楽しかった。