【感想・ネタバレ】冷たい檻のレビュー

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Posted by ブクログ

安定の作品だった。
登場する人物が多く、また組織、国の思惑もあって最後までどうストーリーが転んでいくのか分からなかったが、中盤で動きが加速し最後もうまくまとめられて読後感も大変良いものだった。
できれば、透吾のその後も知りたかったですし、また伊岡作品で登場してくれたら嬉しい。
フィクション作品だがこの作品は日本の未来または、自分が無知なだけで今の日本の現実を描いてるのかもしれない。

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

ハードボイルドの傑作です。ちょっとオカルトじみてる所もいい。
主人公は樋口ですが構成は群像劇のような形で、10人近い登場人物の視点で物語が進みます。
そんなに多様な視点で、ページ数600を超える大作、読みにくそう。と思われるかもしれませんが全然そんなことはなく、すらすら一気に読めてしまいます。
終わり方は大団円と言って良くモヤモヤ感が残りません。すっきり全部解決してくれます。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

北陸の過疎の村で起こった駐在失踪事件。
追っている内に村内にある、中国の製薬会社が経営する総合養護施設の存在に行き着く。
過疎化、地方政治、高齢者養護、児童養護、犯罪者の更生。日本社会の抱える問題の全てが詰まっている。
面白い。

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2022年03月31日

Posted by ブクログ

子供が攫われる事から始まる。次々と展開する事件や政治的な流れと登場人物の多さに、読む方が混乱して行く。
ショッピングセンターでの殺人辺りから急速に一つの方向に収束して行く。後半は読むスピードが増して来る。並行して、攫われた子供のエピソードも復活し、期待が高まる。事件の原因はそうだろうなと分かって来るが、主人公と子供の邂逅は・・!

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2024年03月16日

Posted by ブクログ

「おれは超能力者じゃない。想像してみただけだ。さっきも言ったが、いろいろ考え合わせると、線が一点に集まる」

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2024年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代を最大限に風刺したような作品。
薬、政府、老人問題、いじめ問題などさまざまな観点を関連づけている。

特に、特効薬を老人や子供たちを実験台にして行っているというのは無きにしも在らずといった問題なのではないだろうか。

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2023年10月13日

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●多視点の描写とよくわからない不穏さはさすが。
●しかし、ラストに一気に幕引き、回収の感じが否めない。バタバタすぎて…
●まあなあ…風呂敷広げすぎな気もするけれど、ここまで広げてくれないと話が小さすぎるし…
●政官財はもう少しリアルに描いてくれないと、それに詳しいと冷めちゃうんだよなあ…

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2023年08月06日

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600ページ弱の長編。
ちょっと登場人物が多すぎたのと、視点があっちこっちいって、最初は頭の中がごちゃごちゃしましたが、後半からやっと名前も覚えて、人物像がはっきりしてくるので読みやすくなりました。
村に存在する大型複合医療施設をめぐる事故や事件の真相が明らかになっていく最後は時間を忘れて読んでいました。
調査官樋口シリーズがあってもよさそう。(あるのかな?)

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2023年07月15日

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面白かった。最後は怒涛の伏線回収だったけど。
あとがきにもあったように伊岡瞬さんはとても読みやすい。(リーダビリティがある)
たくさん登場人物が出てくるが、一人一人がしっかり描かれているから、彼ら彼女らのドラマを感じ取りやすい。

また、この一冊にいろんなテーマが凝縮されているが、とくにぐちゃぐちゃになることもなく、結末へと誘うのは本当にお見事です。

いや、すっかりファンだな、、いつからだろう笑

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2023年02月28日

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ネタバレ

舞台は北陸の過疎の村 比山、岩森、青水
かんぽの宿の跡地に、3年間、岩森の丘という複合型ケアセンターができた。通称「施設」。にじ、みらい、かもめ、病院から成る。にじは、民間児童養護施設。みらいは、青年更生施設。かもめは、アルツハイマー専門の介護付有料老人ホーム。今までに入所者の老人2名が崖から転落死している。運営は中国の大手製薬会社。センター長は元官僚の天下り。
数年前は賑わっていたが、隣町の比山に新設された大型ショッピングモールに客足を奪われ、閉鎖された岩森の大型ショッピングモール「タウン」。土地の売買で揉めているようす。
8月16日夏祭りの夜、青水駐在署の北森が失踪した。北森は公安として任務についていた。
調査官の樋口は、北野の行方を調査する任につく。
過疎の村の闇がじわじわと明らかになっていく展開で、ストーリーに引き込まれる。話のトーンは全体的に暗め。そして登場人物が多い。

樋口透吾 48歳。某組織の調査官。元刑事。17年前に3歳の息子をさらわれた。長身、二枚目、鋭い目つき。北森の行方調査にあたる。
島崎智久 29歳。北森の後任として青水駐在署に赴任。妻と3歳の娘との3人家族。「タウン」での殺人事件の捜査中に襲われ、拳銃を奪われてしまう。
<にじ>
桑野千晶 37歳。主任職員。最近「施設」が栄養剤として投与している薬に疑問を持ち始め、懇意になった深見に施設の情報を渡す。
貴 小学6年。母子家庭だったが母親がいなくなり、養護施設に入所している。遥と仲が良い。伸を兄のように慕う。
遥 小学6年。にじでは優等生で通っている。可愛らしく皆に好かれている。
康介 小学6年。虐待を受け、施設に入所している。おとなしい性格だったが、最近「アルゴル神」「覚醒」に魅了され、攻撃的な性格になった。
<みらい>
小笠原 58歳。元県警本部生活安全部長で、施設の保安担当。
玲一 20歳。幼い頃親の元からさらわれ、全学連の組織で育てられていた。組織壊滅とともに養護施設に入所。施設で妹のように可愛がっていた少女に乱暴した大学生4人を半殺しにした為、青年更生施設に入所
カイト 19歳。手先が器用で頭の回転が速い。学生の頃にいじめていた相手の目をカッターナイフで切り刻んだ
守 20歳。ロリコン嗜好で遥にちょっかいを出す。「タウン」で遺体が発見された。鎌で30箇所以上も刺されてから2階から突き落とされた。
伸 20歳。体格が大きく強靭。学生の頃に絡んできた酔っ払いをボコボコにした。見た目は怖いが、貴を弟のように可愛がる
<かもめ>
熊谷有里 23歳。介護職員。両親は「タウン」でラーメン店を営んでいる。

赤石隆一郎 72歳。岩森村の前村長。古くからこの地域一帯のローカルフィクサー
中条俊一 52歳。鷺村薫の施設秘書
鷺村薫 大物国会議員。次期総裁を狙う。厚生労働省、郵政に顔がきき、かんぽの宿岩森を中国の大手製薬会社が格安で購入できるよう都合した
上野 40歳。中国の大手製薬会社星河の日本総支社営業課長。タウンの地上げ、購入を模索。
深見梗平 政治家と企業を繋ぐブローカー。鷺村の遠戚にあたる。星河のスタンドプレーを阻止

中国大手製薬会社の星河が運営する施設は、施設収容者に投薬の治験をしていた。治験により精神のバランスを崩す子供たち。極度の操状態となり、老人や北森を崖から突き落としていた。付近の海岸線は波が荒く、遺体は岸につくか、遠くに流されるかのどちらかという環境。そんななか、タウンで守の死体が発見された。何者かに襲われ銃を奪われた島崎駐在員。にじの子供たちの不審な行動に気づくみらいの若者たち。失踪した北森の行方を調査する樋口は、この町の黒い部分に気付く。樋口に出会った玲一は、自分と同じ目をした樋口が、実の父ではないかと気づく。

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2022年11月20日

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ネタバレ

大人って汚い、、

三つの福祉施設をくっつけた複合施設。
100%の善意でそんな事業をやる人はいなくて、何かしら、どこかしらに利益があってやっていることなのだなと感じ、悲しく思った。
利益が発生しなければ生きていけないので、仕方ないのはわかっているが、利益の出し方よ、、
子どもたちや、真面目に働いている施設の職員は報われないと思った。
最後の息子(?)との再会が胸熱だった。

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2022年07月18日

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ネタバレ

消えた警察官、怪しすぎる施設とどこかおかしな子供たち、裏で行われる権力者達の取引など不穏な要素がいくつも絡み合って何が起こるのかワクワクぞわぞわした。
主人公はかなりキレ者のようだったが、組織には上司や他のもっと有能な者もいるような描かれ方をしていたのが意外だった。
子ども達が薬漬けにされていたのは少し衝撃を受けた。気付かぬうちに薬物依存に陥り人を殺していただなんてさすがに同情を感じざるを得ない。

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2022年07月06日

Posted by ブクログ

2日間の出来事やのに、600ページ弱…
ハァ〜ようやく読み終わった(^-^)v
仕事場所変わって、まだ、通勤時とか読めずに苦労した!
ハードボイルドや!
片田舎の警官失踪に、元刑事とか、元自衛隊ら出身者ばかりの怪しげな組織から、自身も辛い過去を持つ元捜査一課の調査官ひとり派遣。
でも、この事件から、紐付いて、何かゾロゾロ出て来るで〜!
片田舎やからって、施設でやってるヤバい事分からんのかな?って気はする。
でも、これで儲けてる人が、この片田舎にも、中央にもってなると分からんのかな。
それの犠牲になる弱い人ら(行き場のない老若男女)が可哀想過ぎる〜こんな事が原因で人殺しても罪にはならんのやろうけど、後々、心には残るし、辛いと思う( ; ; )
伊岡さんらしく、最後は、ええ感じで終わり!まぁ、何となく、そんな気はしたけど、ええか!

来週半ばからは、また、テレワークメインなんで、ゆっくり読める(^-^)v

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2022年04月09日

Posted by ブクログ

個人的には好きな作品。
警察小説だが読みやすく、展開が予想しやすいので物足りなさもあるかも知れないが、タウンの闇がよく描かれていて引き込まれた。

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2021年06月21日

Posted by ブクログ

北陸の岩森村にできたショッピングモール。過疎のためほぼ閉鎖状態。その中で払い下げられた「かんぽの宿」にできた児童養護、青少年更生、老人介護の3部門と病院まで併設されたセンターで、警官や老人の行方不明など、調査官がハードボイルド調で調べる話で、面白かったが、やや厚い本でちょっと、中だるみ感があったような。

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2020年11月29日

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伊岡瞬さんの作品、これで何冊読んだかな?
今回は600ページ近い長編。

色んな問題が絡み合って、読ませる作品だった。
登場人物も多くて、途中分からなくなりそうだったけれども、ワクワクと読めた。
人体実験されてるんじゃないかという件からの展開も、そういう風に絡めるんだと。

スリリングな展開もあって楽しめたけど、僕の中の伊岡さん作品で、上位には来ないかなぁ。という感だったかな。

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2024年05月09日

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登場人物一覧を見たとき覚えられるか不安になったけど、意外とスラスラ読み進めることができて不思議だった。利権まわりが少しややこしかったけど、こういうことはよくありそうだなと思ったし、こういう施設も実はありそう。

登場人物も多いし、なんだかんだスケールがデカめなので仕方がなかった部分もあるかもだけど、もう少し子供たちひとりひとりの章があると良かったなーと思った。伏線回収が結構ざっくりしている印象を受けた。

犯人とオチは途中からなんとなくそうだなと思いながら読んだ。終わり方は救われる感じで良かったし幸せになって欲しい。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

大規模な福祉施設に関係して、政治家、中国企業などが利権を漁るため立ち回るという話。
プロットは悪くはないが、回収の仕方が淡白な気がする。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

裏表紙に慟哭の警察小説と書いてあったのが気になり買った一冊。

汚い世界と人体実験の話でした。

けっこう厚い本でしたが、スラスラと読み終えました。

いろんな登場人物の視線で話が進んでいき、登場人物も多いがわかりやすかった。

薬で人をコントロールするって怖いですね。
でももう今世の中ある程度薬でコントロールされてるかもしれない。

慟哭
声をあげて激しく嘆き泣くこと。
うーむ
そこまではいかなかったが、ラストが良かった小説でした。

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2023年09月04日

Posted by ブクログ

大人の計画に無害な子どもが犯罪に手を染めてしまった、なんとも気味の悪い話しでした。

個人的にレイイチくんとカイトくん好きかな、最後は期待した終わり方で良かった! 

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

警察小説あるいはハードボイルド小説として考えると、最後までドキドキできて、スピード感があって、ついでに主人公が魅力的なので星四つでした。
ミステリー小説と考えると、結末がある程度予想できて、どんでん返しもないので星二つでした。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

冷たい檻、ほんとに檻やった。大どんでん返し!とか、まさかの!っていう展開じゃなかったけど、じわじわ、確実に、ひんやり怖かった。他の伊岡瞬の裏切られまくる展開を思ったら、ちょっと平坦な流れではあったけど。あ、これ2日間の出来事なんか、と思うとびっくり(笑)

memo
子どもは理解が足りない分、想像力と好奇心にかまけて、無邪気に残酷なことをするわ。そしてそれを残酷と思ってない。いや、でもこの場合は子どもも被害者なんだけど。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

刑事である樋口が、久々の休みに家族で遊園地で遊んでいた時幼い息子が、目の前で誘拐される。

その17年後、北陸の過疎の村で公安と噂される駐在警官が失踪する。彼の失踪理由を追求のために樋口はこの過疎の村に滞在、失踪した駐在警官の後釜と一緒に調査する。この過疎の村で、タダ同然で経営されてる幼児施設、老人ホーム、青少年の施設で事件が続いていることに違和感を感じる。
かんぽの宿だったところを、かなり安く中国系製薬会社が
買い受け、そこを先の3つの施設をまとめたものに変える。育児放棄された幼児、犯罪傾向のある青年に向精神薬的なものを栄養剤と称して与えたり、老人ホームはアルツハイマーの方優先にしてあり、人体実験的にも使っていた。

登場人物がかなり多く、怪しいブローカーや、元村長、などは、あまり登場した意味を感じられなかった。

途中、なんとなく樋口の誘拐された息子は?などつかの間ホッとするところもあったが、風呂敷を広げすぎ、収集つかなくなっている感があった。

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2022年07月27日

Posted by ブクログ

とある田舎町で、警官の失踪事件が起こり、調査に入る主人公。その町には、老人介護、児童養護、犯罪少年支援の複合施設があり、経営は中国のグローバル企業で、寂れたショッピングモール跡地で拡大を狙っている。政治家、ブローカー、、そして施設内で噂される新薬の違法な治験。そして凄惨な殺人事件が起こる。一体真実はどこにあるのか?
かなり複雑に伏線を張り、最後まで飽きさせないところはさすが伊岡瞬さん。しかし結末は意外にシンプルでチープと感じた。人物描写も全員軽めで、あまり感情移入出来なかった。

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

はじめて警察小説を読み切った。
他の人のレビューで多く見受けられる作中の
語り手の視点の多さは自分としては、そこまで
読みにくいというマイナスな印象は感じず、
むしろ登場人物の明白な個性のおかげか
あまり混乱することなく読み進むことができ、
多くの異なった立場から事件の容貌が段々と
明らかになっていく様子は痛快で、
複雑な事件の内容を大分わかりやすく理解できた
と思う。

物語の結末としては、確かにもう一つというか、
もっと大きな展開、裏切りがあってもよかったとも
感じるが、よく言えばシンプルで読みやすい
スマートな終わり方であったのだろう。

はじめて読んだ警察小説であったが、その面白さ
を知ることができ良かったと思う。
機会があれば作家の別作品も読みたいと思う。

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2022年03月26日

Posted by ブクログ

北陸地方での駐在所の警官の失踪について、調査官が調べにやってくる。
この調査官の樋口と、後任の駐在所警官の島崎コンビは良かったが、視点が切り替わるタイミングが早い&多すぎて、入り込みにくかった。「アル=ゴル神」は不要だったように感じます。

地方のショッピングモールや複合医療施設に関わる官民の暗躍など盛り沢山で、ハードボイルド系の感じは良かったので、子供と青年をもう少しすっきり読ませてもらえたら、更に満足できたかも。

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2021年07月04日

Posted by ブクログ

面白かった
けど、登場人物多くて、辛かったです。
さらには、全体のまとめとしては、いまいち

ストーリとしては、
北陸のある村の駐在所から警官が失踪
調査官樋口と後任の駐在の島崎がその失踪の謎を2日間で追うというもの。

よくわからないのが、調査官という身分。
本設定では、警察の身分とは違うらしいのですが、それがよくわからない。
でも、その組織は警察自体にも影響を及ぼす。

また、老人介護施設、犯罪青少年更生施設、児童養護施設を合体させた大型複合医療施設の設定も、最初はちんぷんかんぷんでイラつきました。(笑)

そこで語られる内容が多岐にわたって、これまたつらい
アルゴル神を信仰する児童養護施設の子供たち
大型複合施設の職員たち
犯罪青少年たち

そして、発生した殺人事件
その殺人事件の真相は?
今まで起きた事故の真相は?
この村の複合医療施設にまつわる政治家との癒着
警察官の失踪の謎
いったい、何が起きているのか?

といった展開です。

いろいろ絡み合ってよかったのですが、明らかになった真相には、正直ちょっと残念。

で、結局、そのエンディングなのね。
という感じでもありました。

いろいろ満載な物語でした。

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

著者の中でもかなり長い作品。

ストレートな手法なので意外性はあまり無かったけど、この長さをグイグイ読ませるのはさすがの筆力としか言いようがない。

分かりやすさも含めて映像化しやすそうな感じ。

ただ氏の作品の中では興奮度は低めなので星3つで。

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2021年05月07日

Posted by ブクログ

とにかく登場人物が多い!
この一言に尽きます!
一人称もコロコロ変わるので「えっと誰だっけ?」と何度ページをめくり返したか…
そんなことしてたので少し読むのに時間が掛かりました

数十年前、息子を誘拐された元警察官の男が交番勤務の行方不明になった警察官を探すため訪れた街で様々な事件に巻き込まれていきます
そこで、知った真実はぞっとするもので…
こんなこと、もしかしたら本当に行われているんじゃないかという恐ろしさが残りました

胸の悪くなるような題材ではありましたが、ラストは良かったねと言いたくなります

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

長編警察小説。

すこい話だと思った。

お金に目がくらんだ独裁者がいるような国とかなら、あり得る話なのかなとも思った。
弱い立場のものは、自分の立場がわかっていて、それに抗えないことを知っているから、甘んじて受け入れてしまう。
一番印象的だったのは、施設に入っている子供たちが、施設を追い出されるのがイヤで言うことを聞いているというところ。
家庭の温もりを知らない子供たちは、施設がどんなに恵まれている環境なのかということをわかっているというのは、とても切なく感じてしまう。

虐待や暴力の描写があまりなかったのは、
わたし的にはよかった。

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2020年10月24日

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