感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やはり旅行関係の本は面白い。
古本屋で入手したから、雑多な本の類だと甘くみていたら、良い意味で期待を裏切られた。
旅を記した本が面白いのは、ありふれた日常にはない新鮮さがあるからだろう。
「深夜特急」ともちがう、やや憂いを含んだ著者の目に映るアジアが見れられる。
ーオプティミストでなければ、一人たびを続けられない。そして、同時に、ロマンチストあるいはセンチメンタリストでなければ、旅を続ける面白さがない。ー
たしかにそうだと頷いた。
Posted by ブクログ
前川さんの本は、自分と考えが近いというか、かなり似たような視点からアジアや旅を捉えているので、読みながら頷いてしまう部分がとてもたくさんあります。そして数多い旅行記の中でも隠れた名作だと僕は思っています。
本書は僕が初めて読んだ前川さんの本。アジアと銘打ちつつもケニアやアメリカの話も登場しますが、全体に漂う一歩引いた客観的な描写が心地良いです。
Posted by ブクログ
旅にで食べて人に出会う、 新作落語の良質のもの。on the road版。
Sex版も読んでみたいです。
食べるという人間の基本的な欲望と行動を軸としてかいま見える人と人の在り方。 青年にとって基本的な欲望と行動のもうひとつの軸である性をかいして見えてくる人と人の在り方を前川風に切り取って料理した、みじめで、せつなく、詩的な「お話」を読んでみたいです。
期待せずに、ついでに買った本だったこともあり、 こりゃ結構おもしろい!
と笑えたときにメッケものをしたととうれしくなりました。 ありがと。
Posted by ブクログ
誰でも一度は夢見るアジアへの旅・・・
しかも貧乏旅行!
著者の旅行はとっても貧乏でその分面白い。
貧乏だから生まれる現地の人々とのふれあい、そして見えてくる風景。
自分も旅行している気分になる一冊。
Posted by ブクログ
あー、あたしが男だったらなーと思わせる一冊。たぶん男だったら、こんな旅を好んでたんじゃなかろうか。安宿に泊まり、大衆食堂で飯を食う。怪しい人に声かけられてついていく…とかができただろうに。日本でもそうだけれど、海外に行くと女はナメられる。中には女一人でも旅しているツワモノもいるし、あたしもかつてはアメリカに一人で行ったりもしたけれど、やっぱ安全上を考えるとそれなりのホテルにしか泊まらないしそれなりの場所にしか行けない。もっと見たい光景があったかもしれないのに、それを逃しているかもしれないと思うと嫌になる。ちなみに本書は著者が貧乏旅行をした旅行記。アジアだけでなく、あたしが行きたいケニアだのエジプトだのもある。著者は都会が好きで、人間が好きで、食い物が好きという、あたし(人間嫌いで動物好き、田舎好き、食い物どうでもいい)とはまた違った視点で旅をしているけれど、こういう旅も面白そうだな、と思わせてくれる本。