【感想・ネタバレ】マーケティング・ジャーニー 変容する世界で稼ぎ続ける羅針盤のレビュー

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Posted by ブクログ

マーケティングの具体的事例から世の中をどう変えていくのかという考え方がよくわかる良書であった。マーケティングの基本もきっちり学べる。自分はどう変わっていけばよいか、これからはブロックチェーンで効率的な世界を実現、引き算することで成功した鯖や、アップルウォッチ等スマート商品を持つべき、読書会に参加せよ、人材育成という観点を持て、市場でのポジショニングを変える、これからはオンライン飲み会がヒットする等今後のビジネスへのヒントがいっぱいある。顧客あってのビジネスだから参考にしていきたい。

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2020年05月09日

Posted by ブクログ

1.好きな著者だったので読むことにしました。

2.マーケティングは全社会人にとって必須スキルであり、本書は著者が積み上げてきたマーケティングノウハウを述べています。マーケティングのスキルを身につけるには3つのステージに分かれ、各ステージで8つのテーマがあります。これらを1つすつ解説しながら、マーケターとは何かということまで説明されています。

3.著者の言う通り、マーケティングの技術は社会人にとって必須スキルになったと思います。年収が上がってくことはもちろんですが、集客モデルを作ること、つまりどのようにお金を集めるかは全ての人が考えなくてはならないテーマです。マーケターはその基点となる人材で、リーダーとなる存在です。だからこそ、分析力だけではなく、社内外での調整力も必要なってくると思いました。

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2022年07月29日

Posted by ブクログ

経営コンサルタントのカリスマ的存在でもある、神田昌典氏は今まで多くの本を書かれてきています。本の帯にもあるように、20年・2万人検証の集大成であると同時に、コロナによって変わってしまった新時代のビジネスモデルの構築法について解説された本です。

この本が出版されたのが緊急時代宣言の発言されたころである、2020年4月上旬なのでコロナに関する記述はありませんが、この本の著者である神田氏は、2012年に今後10年以内にそれまでの会社は存在しなくなる、という予言めいた本を出しました。読んだ当時は彼の言っていることがイメージできませんでしたが、年月を経るごとに明らかになり昨年に現実化しました。

ビジネスマンとしての一区切りを迎える定年(還暦)まであと3年となった私にとって、これから数年後には完全にあたらしい世界になっている中でどのように自分が振る舞うべきか、考えさせられた本でした。

以下は気になったポイントです。

・今見えないのは、未来の社会ではない、社会が変わっていくのに合わせて、自分はどう変わっていけばいいのか。変容の道筋が見えない(p7)

・この本のタイトルである「マーケティング・ジャーニー」は、著者(神田氏)が20年以上に渡って、2万人以上の経営者とダイアログを積み重ねてきた結果、把握・検証としたもので、新しい成長を実現する事業、すなわち新成長事業を作り上げるプロセスを図式化したものである(p8)

・マーケッターにとって、ウイルスという目に見えない敵との戦いをきっかけに未来からの潮流に乗り込む必要がある、ここには大きく二つの潮流がある。1)反グローバリズムの流れ、トランプ大統領が象徴的に取り組んでいるようにどんどん周辺と壁を築く流れ、これは断絶ではなく移動を制限された結果、ローカルの良き伝統が見直され、それは結局壁の上(クラウド)を伝わってグローバルに広がる。2)デジタル改革(DX)の流れ、移動や人との接触に制限がかかるから、これまで対面で行うように規制、習慣化されていたあらゆる活動が、デジタルで済ませられる様になるビジネス環境の整備が加速する。具体的には、年間に何日休みがあろうとも、社員が一人も出社しなくても成長できるビジネスモデル作りにすぐに挑戦していく会社が勝者となる(p21)

・2024年度の上半期を目処に発行される新紙幣の肖像画についても、今後これと同じような効果が表れると見ている。日々、新札の肖像画を目にすることで肖像画の人物が残した偉業が無意識に刷り込まれていく、そして肖像画の人物のような行動をする人たちが現れると、周囲は自然に協力・応援するはずである。特に注目したいのは、一万円札の渋沢栄一である(p37)

・55年ぶりの開催が決まった大阪万博は、大阪関西という地域のみならず、日本全国の成熟期にある中小企業にとっても、各地域の伝統的な強みと最新技術を組み合わせて、未来を構想していく絶好のチャンスである(p40)

・戦後を井深大、本田宗一郎といった当時の30代が創造したように、2015年以降の70年を作り上げるビジネスリーダーが続々誕生している。彼らは新たな価値観を持っている、金稼ぎよりも「社会改革」に強い関心を持っている。拝金主義とレッテルを貼られた一昔前のIT長者とは違う。こうした経営者が86−87年世代に集中している、私の答えは「ポケットモンスター」である。現代の経営者の50代がハマった物語は「ウルトラマン」であり、自分と異なるものを敵と見做して戦うこと。ギリギリまでスペシウム光線を発射しないのは、目標達成よりもそこに至るまでの過程における気合を根性を重視している。ポケモンの特徴は、敵がいない、ということ。皆で共生するという価値観が培われ、世の中をどう作り上げるかに関心を持っている。次々と課題をクリアするRPGゲームのスピード感に慣れているので、意思決定や状況判断のスピードが早い。クリアな目標があり、ミッションがあり、どうすればポイントを得られるか、評価されるかが明確である(p47)

・達人にしかできないからこそチャンスがある、達人だけができる複雑な作業のうち、誰もができる基礎的な部分をプログラム化して仕舞えば、一流とは言えないでも、二流のレベルの人材を短時間で多数育成できることになる。まさ細分化された隙間時間でできる仕事であれば、本業でなくても副業として取り組みたい人はいくらでも出るだろう(p49)

・なぜ創業20年を経てから本格的成長を果たしている企業は多いのか、強みを生かせるビジネスモデルが明確になっている。社員も安定稼働しているし、その分野において一定の評価も得ていて固定客も獲得している。小さくても事業の核と基盤が整っている(p56)

・ブロックチェーンを使えば、金融機関や公認会計士なしに、全ての人と人が信用によって繋がるようになる。15世紀以来の社会体制の抜本的な変革を引き起こすかもしれない(p60)

・あなたの事業から捨て去るべき常識はないだろうか、捨てた後の空白にイノベーションの種は宿っている(p76)専門家である本人じしんが「自分が間違っていた」と思わせるような気づきこそが、「コマーシャルインサイト」である(p93)

・非常に辛い思いをしているお客様の声に誠実に向き合うことで、自分たちが囚われてきた過去のパラダイムを壊すことができる(p97)

・経産省の調査によれば、2025年の時点でリタイア期を迎える中小企業のうち、127万社が後継者未定である、実に3社に1社が廃業のリスクに晒されている(p101)

・マインドの高齢化を防ぎたいのであれば、スマートテクノロジーを一つ取り入れることである。意識の改革は身につけるものを変えることから始まる。例えば、iPhoneやMacBookから、Google Pixelや、Chromebookを試すなど(p119)

・フューチャーマッピングのベースとなっている「バックキャスト」は、連続の延長線上で考えるのではなく、現在を全て忘れて、未来のあるべき姿から考えることで、現状のパラダイムでは捉えきれないアイデアが生まれる(p128)

・日常生活で新しい人に出会うためにお勧めするのは、読書会に参加すること。それも一冊の本に関して、何人かで自分の見解や感想を述べ合う読書会がいい(p149)読書会のファシリテーションをすると、異なる意見を短時間で調整・統合するスキルを身につける稽古をつけることができる(p151)

・どんなに技術が進化しても売り上げを決定する真実の瞬間には、人と人との出会いがある。その刹那に問われるのは、1本の電話を厭わないかどうかだった。顧客に奉仕することを厭わない人間は、デジタル時代にますます求められている(p188)


・これまでは顧客満足を実現できればマーケッターの仕事は完了であったが、これからは「顧客成功」が重視され始めた。その理由は、満足だけでなく成功するまでしっかりと顧客をフォローしなければビジネスモデルが成り立たなくなった(p222)

・今最も最重要するべき指標は、成約率ではなく、Kファクターである。既存客が紹介してくれた客がどれだけ成約に結びついているかを表す指標である(p226)サービスの一例として「オンボーディングプログラム=自動プログラムで自動的に行う」を行う企業がある、契約した顧客に商品・サービスを日常的に使ってもらうように習慣づけするプログラムである(p228)

・オンライン飲み会の経験を通じて、私(著者)が実感したことは、今や会社の同僚といった近くにいる人よりも、同じ趣味を分かち合える遠くの人の方が仲良くなれる(p234)

・大きな規模の企業を率いるリーダーというより、熱量の高いリーダーが一人いると、その周辺に行政や大学関係者が集まり出す。その熱量の高いリーダーがなぜか共通に関わっているのが「祭り」である。祭りこそ、コミュニティを形成するエネルギーの源泉であり、そこからできたコミュニテイが、その会社のブランド価値を形作る(p242)

・これから日本の教育は「探究学習」に向かう(30年ぶりの大改革)、海外ではPBL:Project Based Learningとして知られる学習法だが、これは完全に社会起業家を育成するプログラムである。これまでは、与えられた学習課題をうまくこなすことが求められていたが、これからは、夢中になれる学習課題を自分で見つけなければならない。少子化が進むにつれて次々と出現する課題を次々と解決する事業を想像することが期待されている、これは教育の本質的な進化である(p249)

2021年2月27日作成

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2021年02月27日

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マーケティングが人間やビジネスを育てる、という面白い切り口。確かに世界の大きな動きなどに関われる、攻めれば関われる世界かも。コミュニティ作りなど面白いトピックもあった。

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2020年04月26日

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マーケティングジャーニーのマッピング。考え方や構想のヒントが参考になった。いろいろ成功事例を参考にしながら自分の仕事とあてはめてみたい。

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2020年08月15日

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企画を考えるヒントになるかなと思って読んだ。
2020年4月に発刊してるから、今のコロナ渦の状況が反映されてないので、もしかして今発刊されたら若干内容改変されてたかなと思う。
今の自分の立場で企画を考えるとして、足りてないことがいっぱいあるのだけれど、顧客の声を拾うということが一番イメージついてないように感じるな。大事なことは書いてあると思うのだけど、実戦するまでの間に感じる壁のようなものは何なのか。単なる自信なのだろうか

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2020年08月15日

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マーケティングに関する本ですが、ブログをまとめたような形で全体のまとまりはそれほどありません。その中でも、やはり自社の魅力をあらためて見つめる、見つけ直す、社内に協力者を得る、という、どちらかというとマーケティングにおける「守り」の部分は大事だと感じました。
「守り」を高めずに、広告等で「攻撃」に移ると、良い攻撃ができないと思います。
いろいろなワンアイディアは散りばめられた本ですが・・・、その前に、自社・自社商品の分析をきちんとしないと、そのアイディアもピンとこないと思いました。


↓メモ

「ベッドをなくす」という挑戦をして、売上を伸ばしたビジネスホテルがある
覆すべき業界常識はないか?

☆当たり前になった自社の価値は見えない。他社が喉から手が出るほど欲しい自社の価値はないか?

顧客や関係者に聞きまくる。専門家である自分が間違っていた、という気づきこそがコマーシャルインサイト

顧客の痛みは、日々届くクレーム。その声に誠実に向き合うこと

再配達問題 年間2600億円の労働力が無駄になっている。
OKIPPAはドアノブにかけるだけ。ノーメークでもOK

グーグルアナリティクスの活用

1冊の本に関して、何人かで自分の見解を述べ合う読書会はいい!

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担い手が集まらない仕事を学び化、遊び化しているか

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2020年08月07日

Posted by ブクログ

最近は、営業のようなセールスと呼ばれる「売ること」より、マーケティングのような「売り方」や売るための戦略に興味を待ったので、本書を手に取った。
マーケッターとして成長するプロセスとして、マーケティングの実践を積み重ねると、戦略、戦術、マネジメントを体系的に学ぶことができるので、変化が早いマーケティング分野で成果を上げていくと長期的に活躍できる人材になれると分かった。
仮説や検証を繰り返していき、他部門との調整や協力をしていくうちに、結果を出し始め、成長していくプロセスなのだと思うと、若いうちにたくさん失敗をしていくことも大事なプロセスの一部だと感じた。
社会が変わっていくのに合わせて、自分がどう変わっていけばいいのかを考えながら、行動していこうと思う。

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2020年05月16日

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