【感想・ネタバレ】ちょちょら(新潮文庫)のレビュー

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江戸留守居役と言う情報収集や幕府との調整役をこなす大変な仕事。
若き主人公がはらはらさせながらも成長して、見事に大仕事を成し遂げる。畠中さんの描く人物は本当にいつも魅力的

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2019年11月08日

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組織人特集の一冊として取り上げられていたので特に期待せずに読み始めたがかなりのめり込むこととなった。主人公は兄の死や好きな娘の失踪で落ち込む暇もなく大役を命ぜられ、更にお家のピンチをただ一人背負うことになる。諦めずに難題を大胆に解決する様を清々しく感じ、仲間たちのと結束や人脈作りに、出来過ぎと思いつつも関心する。終盤の老中との拳遊びを交えながらのやり取りは鳥肌ものですね。一歩間違えば切腹ものですし。我が藩や仲間たちのために身を投じた行動に、千穂が見抜いた主人公の打たれ強い性格が見える。
千穂がおっさんに娶られるのは残念だったが、千穂なりの献身的な行動であり隠れた功労者に違いない。
あとは、何と言っても主人公を食いかねない岩崎の存在感が大きい。
その他のキャラもとても味わい深く、映像化したら面白いだろうなぁと考える。

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2015年06月12日

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ネタバレ

面白かったので一気読み。
妖モダンはちょっと肩すかしだったのですがやはり畠中さんはすごい。着目がおもしろい。
ちょらちょら。けっこう深いタイトルかも。
主人公はちょらちょらではないんですよね。ちょらちょらになりたいのですね。他人からはただのちょらちょらに見えるけど、その実、賢さと強かさが必要。それが江戸留守居役なのだということかしら。

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2014年06月08日

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「ちょちょら」とは、弁舌の立つお調子者。いい加減なお世辞。
調子の良い言葉。という意味だそうです。
なので、主人公が、そんなお調子者かと思いきや、
平々々凡々々と言われる少々情けない未熟者です。
唯一、取り柄があるとすれば、素直なところ。
そんな新之介が、藩の行方を左右する江戸留守居役となります。

しかも、藩は貧困!接待をするお金もなく……。
問題山積の中、またまた大きな問題を抱えてしまいます。
新人・留守居役、大奮闘です

彼を補佐する他藩の留守居役・岩崎や、
裕福な札差・青戸屋、などなど、これまた魅力あふれる(?)
サブキャラも面白いです。

これからの新之介、ますます楽しみになりました。

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2013年10月25日

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ン、おもしろかったです♪
江戸前 ソフト半沢直樹でしょうか?
江戸留守番役という営業を 試行錯誤しながら 仲間や先輩達の手を借りながら なんとか 切りぬけていく新之介…
千穂殿への恋心も…

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2013年10月22日

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ネタバレ

いや~、面白かった!
お江戸の中間管理職的存在、江戸留守居役についた新之介があたふたしながらも御役に慣れてそして難局を乗り越えていく姿がよかった。最後は一体どこの御家中に行くことになったのかな?続編、期待します~。

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2013年09月14日

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全1巻。
江戸留守居役(外交官みたいなの)を
突然継がなければいけなくなった
次男坊のドタバタ劇。

や。
これはいい。
いつぶりだろう。
夜を徹して読んだの。

畠中恵といえば妖怪ものだけど今作はガラリ。
妖怪は出てこなくて、侍の世界。

が。
意外と言っては失礼だけど、
まったく違和感がない。
この軽快さはどうだろう。
物語の舞台が市井から武士の世界に変わっても、
相変わらず軽やかで親しみやすく、温かい世界が展開され、
最後まで一気に読まされた。
気がついたら朝。

そして魅力的なキャラ造形。
侍なのに。
ニヤニヤが止まらない。
「頼りなくて、ほっとけない主人公」を描かせたら
たぶん今日本で一番うまいんじゃないかと思う。

導入部分も、どんでん返しも、伏線もすごく計算されてて、
なにより結びがすごく上手い。
そういう設定に持ってったかあって感じ。
変な例えだけど、
妙にスタンダードな時代ものシリーズっぽくなりそうな予感。
逆に。
シリーズのこれからを期待させるワクワク感が止まらない。


妖怪ものじゃなくてもファンなら是非。
これは楽しみ。

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2013年09月10日

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兄の自害によって江戸留守居役を引き受けた次男坊(部屋住)の新之助が自藩を救うために奔走する。
藩を救うために江戸城で催される嘉祥の義に出される8種類の菓子を集めなければならない。お菓子集めと藩の存亡というなんともアンバランスな感じか面白かった。

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2023年01月23日

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畠中恵だけど、妖怪が出てこない方w
ミステリーというか、江戸の留守居役たちの物語。
実際に江戸留守居役という役職は聞いたことがあったけど、実際にどういうことをするのか知らなかったので、なかなかそのあたりの話がもちろんフィクションも多分にあるだろうけど、たくさんの参考書籍をもとに書かれていたので、そういう意味で、面白かった。
結局今の世の中でもネットワーキングというか、仕事って誰を知っているかって、結構大きいところがあるので、そういう意味では共感しましたね。
結局は偉い人やパワーのある人、ツボを押さえて物事を頼んだり、回していくことが仕事をうまくやるポイントだと思うので、すごくそのあたりは共感出来たりしましたね。
実際は格式を重んじる武家社会では、名前のないそんな小さな藩の人間に動かせるほど甘くはないだろうなとは思いましたがw

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2019年04月02日

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江戸時代のお仕事小説(笑。
帯の一文がぴったりでした。
出来の良かった兄と比べてすぐにしょんぼりする主人公だけど、やればできるというか、追い込まれたら兄より断然すごかったですね。
だからこその求心力か。
終盤の水野様とのやりとりはドキドキしたぁ。

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2015年10月06日

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ネタバレ

しゃばけのシリーズより良かったです。
できれば、続きを読みたいです。
この物語のように、ベテランが、未熟者の主人公を、表ではボロのカスのと小突き回しているようで、裏に回って何かと支えているような話は、結局そんなにひどい事にはならないであろうなと安心して読めるので、割と好きです。

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2015年01月05日

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ネタバレ

畠中さんの新シリーズ。しゃばけシリーズはまだまだ続いていきますが、江戸を舞台にした新しい世界が広がりました。主人公は、まぁ出だしの書きっぷりからよくわかる、頼りない感じの新米江戸居留守役。主人公を取り巻く登場人物のほうが頼りになる感じなので、ところどころで主人公に対してイラッとしたりしてしまいますが、話が進むにつれ新しい一面が見え、少し強くなり、最後は大役を演じきる。
最後まで飽きないストーリーでした。そして、やはりお菓子が出てきましたね。畠中さんの本読んでから和菓子が食べたくてたまらなくなりました。
次はどんな話が展開されるのか楽しみです。

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2014年12月05日

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『しゃばけ』シリーズの畠中恵。
シリーズとは違う長編小説が、文庫化されて平積みされていたので、読んでみることにしました。
主人公は、新米の江戸留守居役。
部屋住みとして平々凡々な生活を送っていた彼が、優秀な兄の後を継いで、藩の大事な役職、江戸留守居役に任命されます。
右も左もわからない中、他藩の先輩留守居役たちの厳しい指導を受けながら、お役目を務めていく主人公。
その日常における騒動が、この作家さんらしい温かいタッチで、描かれていきます。
そして彼が役目を受けるきっかけとなった、兄に関する事件の謎解き。
新米で頼りなかった彼が、藩のため、仲間の留守居役たちのために、いつのまにか中心的な役割を担うようになって・・・という展開。
現代で言うところの「外交官」のような立場だった江戸留守居役たちが、どのような役目を負っていたのか、その役目をどのように務めていたのか。
時には仲間、時にはライバルとなる他藩の江戸留守居役との関係、そして武士に金を貸す”札差”や江戸城の”表坊主”との関係。
さらには、幕府からさまざまな役目を言い渡され疲弊する、地方藩の苦しい台所事情などなど。
「平凡男子の成長物語」「謎解き」といった要素とともに、この時代の空気を味わえる小説だなあと、感じました。
ストーリー展開のテンポも良く、500ページ以上の分量ですが一気に読み進めてしまいました。
この作家さんにはまだまだ、引き出しがありそうですね、次作も期待したいと思います。

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2014年04月21日

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接待や、袖の下や、根回しや、前例に従うことが、正しく、有益である社会というのは、そうかこういうものかと。
そのものが悪いわけではなく、使い方や解釈が下手な故に非難される慣習や制度というのは、素人が安易に手を出してはいけませんなぁ。

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2014年01月13日

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おもしろかった!

新米留守居役の主人公・新之介の成長物語。
帯に「お江戸のサラリーマン」とあったけれど、予算のない中で藩のために接待して情報を掴んだり、人脈作りをしたり、身分は高くないのに重要な仕事ばかり。確かに現代のサラリーマンに通じるものがあるかも。

この作品のおもしろさは、一見何の繋がりもないと思っていたことが、後から繋がって更にもう一捻りあるところ!

ラストはこう来るとは思わなかった。
このあとどうなったのか、続きが気になる終わり方で続編を期待してしまう。

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2013年12月30日

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いやぁ、面白い。
あっという間に、物語に引きこまれます。
平々々凡々々の主人公が、意外や意外と言うのが、
この物語の面白いところ。

どう考えても、続編が有る終わり方になっています。
続編早く出ないかな。

それにしても、江戸時代のサラリーマンも大変ですね。
NHKの木8辺りでドラマ化して欲しいです

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2013年11月12日

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江戸時代のお武家の役職いろいろ、知らなかった世界を見せてもらっておもしろかったです。
藩が違っても協力しあったり、デキル先輩にきちんと教育してもらえたり、身分が違っても平等に集える趣味の会があったり、良いものですね。
菓子が重要な存在となるところ、畠中さんらしくて笑いました。

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2013年10月12日

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[ちょちょら]どんな妖怪が出て来るのかと、思っていたら、平々凡々の次男坊新之介が兄の仙太郎が、急死したため江戸留守居役になり先輩の留守居役達に鍛えられながお家の一大事を何とか切り抜けて行く。
テンポが良くて一気に読んでしまいます。

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2013年09月30日

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畠中さんの妖怪モノではない時代モノ。とてもコミカルな癖に人情物としての完成度も高い。また、御留守居役というあまりスポットライトの当たらない職業に目をつけ、その諜報戦の中で次々に襲いかかってくる難題に悪戦苦闘しながらも成長していく主人公の姿の描き方も見事。成長度合いが早過ぎる気がしないでもないけれど、もともとの間の抜けたキャラは相変わらずなのでそれほど違和感はない。
次作が楽しみ。

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2013年09月26日

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兄よりは出来の悪い弟。でも兄とは違う良さがある。江戸留守居役って大変なんですね。情報収集と折衝、知力体力時の運そして自らの柔軟性が必要なんですね。まごつきながらも真摯に向き合う新之介さんは見守りたい人です。

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2013年09月21日

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時代背景は、11代将軍家斉の頃、洒脱な『化政文化』が爛熟した時代で、家斉の小姓であった老中水野忠成が幕政を牛耳り、金権腐敗政治をした時代、この後に、水野忠邦が、質素倹約・綱紀粛正を旨した天保の改革が実施されることになる。

そんな時代背景を考えると、資金がない江戸留守居役はどんなに大変なことか。そんな中、人のつながりを大切にし、なんとかかんとか難局を切り抜けていく主人公は、応援したくなるキャラクタだ。 がんばれ新之介。

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2013年09月14日

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地味な感じの主人公ですが、やはり畠中さんの作品
不思議な魅力があります。

続きは…出なさそうですかね☆

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2015年03月04日

Posted by ブクログ

今回はあやかしはできません。

江戸留守居役という聞きなれない役職に兄の後を継いだ主人公が四苦八苦しながら藩の窮状に挑むというもの。

全体的に読みやすくてよかったんですが、対策というのがそれでいいの?感も有り、少々消化不良。

続編はなさそうだけど出たら読んでみたい気はするかな。★3つで。

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2014年02月26日

Posted by ブクログ

長かった。。。
本当にあった役職なんであろうと思うけど。。。とっても調べてあるなぁと思ったけれど。。。
長い。話が上手くて引き込まれて、すらすら読めるのが救いだったけれど。けどやっぱり長かった。

天地明察のような雰囲気。話の流れもだいたい一緒で、自分の意思とは関係なく職務絡みで主人公が振り回され、最終的に大事を成す、という。
そう言っては元も子もないんだけれど、天地明察読んでれば別に読まなくても良かった。。。かなぁ。
あちらは史実らしいので、当たり前だけど登場人物に厚みがあるし。
泣ける…!!ってシーンもなかったし、達成感も天地明察ほど感じなかったし、やっぱり読まなくても良かった。。。かも。
とっても偏見でしかない個人的な意見ですので悪しからず。

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2014年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 色々浮気して戻ってみれば、やっぱり畠中さんは江戸物が一番良いかも、と思ってしまった一作。馴染みの薄い「留守居役」の仕事に焦点を当て、裏舞台での駆け引きが分かりやすく描かれていて、本の厚さを気にすることなく没頭できました。平々々凡々々と語られる主人公に親近感を覚え、中盤以降の見違えぶりに嬉しくなる人も多いのでは。どうでもいいですが、嘉祥菓子よりも最初の方で出てきた芋菓子の方が美味そうだと思った私は根っからの庶民です(笑)

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2013年11月06日

Posted by ブクログ

時代ものは面白い。
太平の江戸、新米藩留守居役ご活躍の話。
みんな少し人が好すぎる。お主も悪よのぉがいないとちょっと塩味が足らないかな。

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2013年11月05日

Posted by ブクログ

眉目秀麗な兄の務めていた江戸留守居役を、ひょんなことから突然継ぐことになってしまった平々々凡々々(と本に書いてある)な弟、新之介。
ただでさえ資金繰りに苦しむ多々良木藩、印旛沼の開拓というさらに莫大な資金が必要なお手伝い普請からどうやって逃れるか、新之介たちの奮闘を描いた話。

ストーリー自体はハラハラドキドキとてもおもしろかったけど、このストーリーならもうちょっとページ数少なく一気に読みたかった気も。
逆に、兄がなぜ切腹したのか、両親や妹(けっこうキーパーソン)との関係など、新之介の家族に関する描写はもっと掘り下げてほしかった。

それと岩崎様、さぞかし素敵な方と思うのだけど、挿絵を見ると・・・???
あと、『ちょちょら』という題名と内容が合っていないような。

とはいえ、続編のありそうな終わり方、次も読んでみたい。

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2013年09月25日

Posted by ブクログ

駄目っ子新之介がお家の大事に立派に成長するお話かと思いきや、やっぱりどこか要領の悪いことでしたが無事解決して良かった。それにしても岩崎殿・・・あれだけ美男だと聞いたらどんな男前かと気になるじゃありませんか。次回に続いて欲しいです。

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2013年09月10日

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