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Posted by ブクログ
知略の英雄ではなくて、まっすぐで傷つきやすい青年として諸葛孔明を描いた諏訪版三国志(考えてみると、赤壁の時の彼はまだ20代なんですよね。何だかひどく年上のようにも感じてしまうのですが。そしてこの年齢差が晩年の彼を酷く孤独に、酷く厳しい立場に置いたのではないかと思います)。時代の申し子とでもいうべき主人公・孔明に対し、同じく知略の人でありながら、冷静に時代を眺め、バランス感覚に優れていた孔明のよき理解者である士元。本巻では、その士元のあまりにもあっけない死が語られます。士元の妻である寧寧さんが「かぶりもの」好きだった士元の為に彼の最後の地に帽子を届けに行く場面では、涙がこぼれました。