【感想・ネタバレ】ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語のレビュー

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初めて落語と触れた書だったのでとても新鮮で印象に残ることが多かった。
伝統芸能としての落語のポジション変化、時代を作ってきた名人たちのストーリー、現代にも生きる落語の用語。
ビジネスパーソンにも学びになる演目。
芝浜、100年目を見てみようと思う。

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2023年05月09日

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ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語
著:立川談慶

落語は日本の「文化」、日本人特有の「価値観」を教えてくれる。それは落語が単なる「娯楽」にとどまらず、伝統芸能としての側面があるからである。

国内外を問わず、自国の文化・伝統芸能はビジネスエリートにとって共通言語になりえる。「落語」を知るということは、日本の文化・伝統芸能を知り、日本人の価値観を知るということである。落語は、日本各国を旅せずとも、日本について深くしることができる最強のツールである。

本書の構成は以下の7章から成る。
①これだけ知っておけば間違いない落語の「いろは」
②噺の構造と落語家の出世
③ニュースや会話によく出てくる名作古典落語
④落語と比べると理解しやすい日本の伝統芸能
⑤これだけは知っておきたい落語界のレジェンド
⑥世界の笑いと落語
⑦これを知っていればあなたも落語通!使える落語

テレビで眺める程度で、あまり触れてこなかった「落語」という世界。本書はその導入部分のみの紹介かもしれないが、その入り口でさえ惹きつかれるものがあった。

日本古来から伝わる文化芸能である落語は、今の世の中のプレゼンテーション。伝えるのも用件ではなく、笑いとその背景の道徳などの心を伝えるという点では非常に参考になる。

笑いという側面でみても、子どもを笑わせるために多用する顔芸や、妻に良かれと思ってくりだす「ダジャレ」(失笑される)、ではとうに限界がきており、ジャパニーズユーモアという、飽きのこない、伝えられる側のとんち的思考も借りながらの笑いの提供というある意味新鮮な笑いのキャッチボールの仕方を学ばせてもらった。

古典的落語の同じ題目は演者によって、大きく変わる。そしてそれは同一人物であっても同じ演者であっても、毎回違った顔を見せてくれる。生き物のようなもの。

古典落語といっても、カチっと変わらないものではなく、時代によってアレンジや解釈や演じ方が変わる。伝える側も伝えられる側も成長することでその題目は時代と共に進化し、生き残っている。

奥が深い落語。簡単ではないかもしれないが、演じる側として落語を触れる等違ったことにもチャレンジしてみたい。

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2022年11月27日

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古典落語はその名の通り「古典」なのであって
知っているのと、知らないのでは会話も弾まな
い事は明らかです。

要はその古典の話を知っているというのは、あ
る種の教養とも言えます。

昨年開業した高輪ゲートウェイ駅の名称公募で
第3位に入っていたのは「芝浜」です。

結果はご存知の通りですが、ネットでは「やっ
ぱり夢だったか。芝浜だけに」と多くの人が書
き込んだといいます。

落語演目の「芝浜」のオチを知らないと何のこ
とだか分からないですよね。

今、落語はブームです。落語だけではないです。
講談や歌舞伎だって盛況なのです。

この本では落語というものが、日本の古典芸能
の中でどういう位置づけであるのか、歴史から
学ぶことができます。

つまりネタを知ることだけではなく、まさに落
語のすべてを教養のごとく学べる一冊です。

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2021年07月19日

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この本は、落語について詳しく知らなかった私でも基礎知識から有名な噺まで知ることができ楽しく読み通せました。
母国の伝統芸能を知るという意味でも落語について知っていることは有用だと思いますが、落語は単純に楽しめるコンテンツであり、楽しみながら教養を身に付けることができます。
本書の最後に落語のYouTubeが紹介されていますが、これを機に落語をYouTubeで見てみようと思います。

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2021年05月09日

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全くの落語初心者におすすめ。何が面白いのか、落語とは昔はどの身分が楽しんでいるものなのかがよくわかり、他の日本芸能との比較をされているのでどういう目線で落語を楽しむのかがわかる。
著書にもYouTubeで簡単に見ることができると言っているほどに、生で観なくてもその良さを伝えられているのでハードルが下がって楽しむことができる。
日本人の嗜みとして必要だし、落語を深く知ることによって知的な冗談を言うことができるかもしれないと期待している。

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2021年01月20日

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これを読んで落語の知ったかぶりはできないけれど、落語聞いてみたいという気持ちを高めたくなる本。この本の上澄みをすくって、有名な話の名台詞を会話に混ぜたりするようではウザい上司になりかねないので注意(笑)。有名な話をかいつまんで説明してくれる章や、落語以外にも日本の伝統芸能をさらっと説明してくれる章、さらには有名な落語家まで紹介してくれて導入には最高。

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2020年12月27日

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勉強になりました。
タイトルがなんかヤラシイ感じで、
まあ、それにつられて読んだわけですが。
そんなビジネスエリートとか教養とか関係なく、
初心者にとってとても分かりやすい内容でした。
少し興味わいたかな。

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2023年09月02日

購入済み

落語の基礎知識が身に付く

落語の歴史からはじまり、落語の仕組みなどの説明もあり、教養っぽい知識は付く内容にはなっている。
個人的には、落語家の名前には漏れ無くふりがな付いてるとより親切だったけど、、予備知識があまりないので読み方に不安が。。
また、ちょっと大げさかな?と思う記載もあるけど、その辺りはご愛嬌ってことだろう。
一読の価値はある。
落語を聴きに行きたくなる。。

#深い #タメになる

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2023年03月11日

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ネタバレ

先日、友達に立川談春さんの落語に連れて行ってもらいました。
その時、彼女が紹介してくれた本。

はじめにから…
吉田茂元首相の話が、面白いです。


立川談春さんの落語も、すっごく面白かったです。

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2022年07月27日

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落語をわかりやすく解説してくれており落語への理解を深められました。最近落語に関心を持ちました。落語の歴史、噺の構造、名作古典落語の紹介などの内容で落語の基本を知ることができます。落語を知りたいと思う方にはわかりやすくて良いと思います。

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2022年04月02日

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寄席に行くようになって、体感として落語の面白さを発見している。それに携えるかたちで本書を読むと、奥行きを見つけられるようになってくる。
落語の歴史や構造、初心者の楽しみ方もわかりやすい。
タイトルが最近の「教養としての」みたいな野暮ったなのが残念。

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2022年02月02日

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有名な落語のあらすじ、楽しみ方。
落語の用語など、分かりやすく書かれていておすすめです。今は動画で気軽に観られるので、解説を読んでから視聴すると理解しやすいです。

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2021年12月23日

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なかなか楽しく読める。落語を含め日本の文化人情触れるきっかけになる。落語が好きな人、興味を持っている人にはおすすめ。蘊蓄も増える。

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2021年11月03日

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 落語初心者におすすめの本です。この本は落語の仕組みから、歴史、落語家という職業、その他の日本芸能などを簡単に網羅しています。
 

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2021年03月28日

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何気に読んだ「落語」の本ですが、落語の歴史等今まで殆ど関心の無かった「落語」について、とても興味が湧きました。
YouTube等で落語を聞いてみたいと思います。

落語に殆ど接点のない人が多いと思いますが、是非読んで落語に興味を持ってもらいたいと思います。

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2021年02月26日

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落語の基本から始まり、面白さ、特徴、歴史的背景を理解できた

試しに時そばを聴いて面白さに驚いた
音源を聴いただけですが映像もしくは実際に寄席に興味がわいた

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2021年02月09日

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2020年やりたいことの一つに寄席に行くだけど、まだ行けていない。が、行く前にこの本に出会って落語の幹というか、土台の部分を学べてより一層落語に興味を持つことができた。早く寄席に行きたいー。

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2020年12月16日

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寄席に言ってみたい、落語を聞いてみたいと思えるようになりました。
すぐに結論を求めたくなる日々に対していいスパイスになりそう。

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2020年10月18日

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落語を全く知らない人のための入門書。ある程度知っていて歴史など深く知りたい人にはちょっと物足りないかも。

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2020年07月31日

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落語は人の心をつかむ術を身につけるツール。
落語は日本独特の文化や価値観を表していて、娯楽にとどまらない伝統芸能の側面がある。
落語は人間の本質を教えてくれる、人間の業の肯定、人は所詮どうしようもないもの。
130年間のゼロ成長の江戸を支えた処世術として落語がある、今の日本に重なるところがあるのではないか。

落語は元々好きだったが真面目にこういった本を読んだことが無かったので勉強になった。これ読みながらYoutube見ていたらとても良い。
YouTubeは過去の名作が見れる点素晴らしいのだが、あの寄席で見る落語の良さを改めて感じる、わざわざ映画館に足を運ぶのに近いかもしれない。
YouTubeで見ても素晴らしいと思ったのが芝浜、これからもっと聞き流して落語の世界に浸りたいと思った。


以下メモ

◯なりたち
・江戸時代に大きく花開いた。天災、火災が多い過酷な環境下で生きていくために少しでも笑いながら過ごすために庶民に愛されていた。
・古典落語: 江戸時代に完成した演目(300くらいある)、作者不明、アレンジ自由。時代を超えて受け入れられる力を持っている。
・新作落語: 現代の落語家が作った落語
・商人の町として繁栄した大阪や京都で発展し、戦後ほとんど途絶えてから復活した上方落語と、江戸で武士向けに順調に発展してきた江戸落語
・二大協会は、古典の継承や研究に努める落語協会と新作の創作や研究に重きを置く落語芸術協会(ラジオで出演して寄席に出れなくなった噺家を吉本が支援した背景)。二人のカリスマが真打昇進を巡る考え方の相違で落語協会から離脱してできたのが、円楽一門回答と落語立川流。

◯構成
・枕、本題、オチ
・枕の分類: 時代背景解説、お客の反応を探る、オチへの伏線、オチと真逆の伏線
・オチの種類: 少し考えて面白さがわかる、上下関係や常識などが入れ替わる、意味の取り違えや勘違いのおかしさ、失敗談のダメ押しのような間抜けオチ


◯知っておきたいネタ
・寿限無、舌を噛みそうなほど長い名前
・まんじゅうこわい、十人寄れば気は十色、YT: 古今亭志ん生、立川談志、柳家喬太郎などを聞き比べ
・時そば、小銭をちょろまかそうとしてしくじる、江戸時代の時刻について説明する枕がわかりやすい、喬太郎のコロッケが有名
・目黒のさんま、三遊亭金馬が得意
・人情噺の芝浜、
・子ほめ、若めに言っとけばお世辞になるの誤用
・居残り佐平次
・百年目、ターニングポイントの重要性
・ネズミ穴、仕事に行き詰まったときに、必死に頑張って立派になる
・はてなの茶碗、何もないところに価値を生む
・猫の皿、高級な皿で猫を売る

YouTube で見れるオススメ動画
・立川談志(七代目)……「粗忽長屋」(面白さナンバーワン!)「芝浜」(談志が描写を変えて毎年のように公演してきた不朽の名作)「らくだ」「ねずみ穴」
・古今亭志ん朝(三代目)……「お見立て」「愛宕山」「船徳」
・桂米朝(三代目)……「百年目」(「桂米朝百年目」) ※米朝師匠の動画は全て傑作です!

落語は聞き流すのが良い


◯伝統芸能
・忠実に再現するクラシックのような歌舞伎と、アレンジ自由なジャズのような落語
・二枚目は歌舞伎、三枚目が落語、人間国宝数は歌舞伎25に対して落語3
・能 狂言はお偉い型に保護されてきた

◯有名な噺家
昭和の三名人
・文楽 完璧主義
・古今亭志ん生
・三遊亭園生

東京寄席四天王
・立川談志7
・志ん朝3 (破天荒か志ん生の次男)
・三遊亭圓楽5
・春風亭柳町 or 橘家圓蔵8

◯使えるジョーク
・アメリカンジョークの特徴はわかりやすい、皮肉っぽい、タブーネタOK
・中国の笑いは古典から、笑府、
・フランスは艶笑話、ファブリオ(性にまつわるあけすけな笑い話)


◯落語の特徴
・殺しやいじめは出てこない
・飢えと寒さがベースにある
・寄席に出れても出演料は多くない、自分の主催する高座に呼べるか

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2020年07月24日

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落語って何だか遠い世界の話なんだよなぁ、と今まで興味はあったものの距離を置いてました。
この本を読んで、今に通づる部分や名前だけ聞いたことある落語のあらすじなどを知ることができて、とても身近に感じました。

日本人ならではの落語の文化をこの本では十分に知ることができます。
庶民向けで、誰も傷つけず、人間の業を肯定する落語って素敵だなと。YouTubeで色々聞いてみたいと思います。

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2020年07月19日

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落語の入り口には最適な本。
人間の業の肯定は仏教由来だからか。
海外のジョークも紹介されているが、落語に通づるものがあり、落語の滑稽を愛する精神は、ユーモアを解する海外にも通用する事を改めて感じた。

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2020年07月16日

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落語の観点でビジネスを語るという難しいテーマは著者にはうってつけなのでしょう。
題名はちょっと無理にこじつけた感はあるけど、我々ビジネスマンには「落語を聴こう。これを(落語ではなく知識を)現場で披露しよう。という気持ちになります。

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

※以前に読んだ本の登録
ざっくりメモ

落語について学べる本。
落語は、日本の伝統、文化について知るツールになる、人間の変わらない本質を教えてくれる、人の心を掴む術を身につけさせてくれるものとして重要な教養である。日本人として知っておくこと、そして楽しみたい文化の一つである。

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2022年12月18日

Posted by ブクログ

落語を聴いたことない人や最近聴き始めた人にとっての入門書。広く浅く分かりやすく説明されていて、すいすい読めました。

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2021年03月14日

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演芸場に50回以上は行っている身からすると薄い本。
一門についての内容は「教養」として頭に入れといた方がいいかな。

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2021年03月05日

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落語という言葉や、そういう芸能があることは多くの人が知っていると思う。その歴史背景や面白味を知っている人は少ないと思う。私もその1人として、一気に落語に興味が湧いた。YouTubeで早く見たい!と思わせてくれる良書。

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2021年02月19日

Posted by ブクログ

知人に薦められて。紹介されているのは超有名な演目のあらすじなので新しく知る情報は少ないけれど、噺家さんによる違いを確かめたくなった。

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2021年02月16日

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落語の本に深みを求める、それは野暮なハナシで。
そんな気分でさくさく読めた。
後書きのゼロ成長時代の話しに考えさせられた。確かに、落語には資本家やベンチャー社長はあんまりでてこない。ミニマリストたちの日常の中のおかしみ、心地よい。

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2020年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

落語の本質は人間の業を肯定すること。
寿限無、まんじゅうこわい、時そば等。
「人として共感できるかどうか」という指標で笑いの価値を測る。
物事は必ず裏側からも見る。
落語がなぜ、現在も続いているのか。
人殺し、いじめの要素がなく、古典落語をただ継承するだけでなく現代、大衆、古典をつなぐアレンジをそれぞれ独自に加えている点。
弱物、愚か者を否定するというのではなく肯定している部分に人の温かみが感じられ、それが人から愛されてる要素なのだろうか。

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2020年06月15日

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 知っているとカッコいいし、そういう人にあこがれるけれど、なかなか敷居が高く、そもそもどこから手をつけていいのかわからないことってある。
 たとえば「酒」。私自身、あまりお酒をたしなむ経験を積んでいないが、でも、周りの日本酒を語り合う先輩たちが「大人の男」に見えてなんかいいなって思う。
 たとえば「映画」。そのなかでも監督や演者という括りで語る人をカッコいいと感じることがある。
 そして、本書のテーマである「落語」もそんなもののひとつである。

 さて、落語について論じてみたいけれど、あるいは「かじって」みたいけれど、どこから手をつけていいのやら。「落語とは何か」を調べればいいのか、「落語の歴史」を知ればいいのか、「落語の主要な噺」を読めばいいのか、「落語の師匠」に興味を持てばいいのか。とりあえずYoutubeで落語の動画を見てみようか、ええぇ、こんなにあるのか、どれから見たらいいんだろう。もういいや。
 そんなときにうってつけなのが本書である。本書には素人が思いつく限りの落語の入り口が網羅されている。「落語を知っているってなんかカッコいいな」と思ってからの最初の一歩として何も不足がない(ように思う)。なんと、Youtubeでどんな動画をどう見たらよいのかまで指南してくれている。

 読み始めこそ、こんなにあっさり落語を知れるのかしらと思っていたが、最後まで読み進めていくと、不思議と「落語をかじる」ことへの自信が湧いてくる。

【目次】
はじめに
第1部 これだけは知っておきたい日本の伝統芸能「落語」
 第1章 これだけ知っておけば間違いない落語の「いろは」
 第2章 噺の構造と落語家の出世
 第3章 ニュースや会話によく出てくる名作古典落語
第2部 日本の伝統芸能と落語界のレジェンドたち
 第4章 落語と比べると理解しやすい日本の伝統芸能
 第5章 これだけは知っておきたい落語界のレジェンド
第3部 ビジネスマンが知っていると一目置かれる落語
 第6章 世界の笑いと落語
 第7章 これを知っていればあなたも落語通!使える落語
おわりに
注釈
参考文献

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2020年03月31日

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