感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
良かった。
主人公の素直さや気に入らないことがあっても受け入れて頑張ろうとするところにとても好感が持てた。
やっぱり一筋縄ではいかずに波乱がありますがそれが関係を進める後押しとなって、にやにやしました。
職場では汚れ役になることもありながら、また、元婚約者にひどい目にあわされながら、結婚とは無縁にも思われていた主人公が、誠実な人に一途に想われ、結婚し、幸せになる話。素敵なお話でした。
Posted by ブクログ
これはよき平安恋物語だった。
淑子も誠明様も種類は違えどややこしい立場の人たち。
淑子は結婚はこりごりと思っているし、誠明様もお立場がお立場だから心休まる場も少なく、結婚に対しても慎重さを求められるという。
そんな二人の本気の恋。
特に誠明様が「この恋が成就しなければ世捨て人になっても構わない」という思いがたまらなかった。
早く報われてくれと願うほど。
普段堅物な人の本気の恋愛に自分はとことん弱い。
誠明様が急かさないこともあって(内心はさておき)話は非常に丁寧にゆったり進んでいく。
前半は特に問題もなかったので、このまま終わるのでは?と思った矢先にピンチが。
そりゃそうなるよなという。
事件の伏線が非常にさり気ない日常描写にあったので、後になって非常に驚いた。
慌てて読み返すほど。
あの描写は本当に見事。
ありのままの自分を受け止めて、それでも愛してくれる人と出会えた柊の典侍こと淑子は幸せ者だ。
あんな嫁がいるのに今でも元婚約者の尻を追いかけてくるような奴は放っておいて、誠明様と幸せになってくれ。
なお、この元婚約者、クライマックスで非常に情けない姿をさらす羽目に。
ざまあである。
平安時代に純愛を貫き通した話で心洗われる話。
ささくれだった時こそ読んで癒されて欲しい。
働く女性には嬉しい話ではなかろうかと思う。
(汚れ役にまで徹して働く女性が幸せな結婚相手を見つける話のため)
本当によき平安恋物語だった。