【感想・ネタバレ】やめるときも、すこやかなるときものレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ガラスのようなデリケートな関係がとても新鮮で美しい。二人にはゆっくり幸せになってほしい。
間をあけて再読を繰り返してる1冊です。

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2024年01月28日

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一気に引き込まれた小説。桜子のようにゆっくり物事を進めることは私にはできないが、幸せになるだろうことが分かったときはウルッときてしまった。

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2024年01月14日

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毎年同じ時期に声が出なくなる家具職人の男性と家の事情に悩まされている女性の物語

ドラマを見ていたので内容は大体知っていたけど、文章で読むと登場人物たちの心境がよりわかりやすいので納得感がある
ただどうしても読んでいる時のイメージはドラマの役者さんに引っ張られる

須藤壱晴が藤ヶ谷太輔、本橋桜子が奈緒なのはいいとして
哲宣誓が火野正平だと白髪がどうのという描写で齟齬が出てくるw
ただ、あのしわがれた低い声のイメージはバッチリなんですけどね


窪美澄さんなのに性的な描写がない
ドラマだから省いたのかと思ってたけど、原作にもなかったのですねぇ

その辺は解説で山本文緒さんも言及しているけど
性描写がないだけで新境地というのも言い過ぎではなかろうか?

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2023年08月08日

Posted by ブクログ

主人公2人の関係性がどのように進展していくのか、ワクワクしながら本作を楽しむことが出来たと思います。特に各章の終わりが、これから先の展開を予感させるような引きがあって、思わず作品にのめり込んでしまいました。

本作は家具職人である壱春と、制作会社に勤める桜子の2人が主人公の物語。2人はそれぞれに大きな問題を抱えているのですが、ひょんなことから一夜を共にしてしまい…というような導入。

好き嫌いは別れるとは思うのですが、個人的にはこの2人のキャラが刺さりました。壱春の持つ弱さとか、桜子の突拍子もない無鉄砲な感じとか、応援したくなるような純真さが感じられ、凄く心が洗われるようでした。

この作品は大人っぽい関係性を匂わせながらも、大人のピュアな恋愛を描いており、凄く爽やかな印象を受けた作品だったように思います。

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2023年04月07日

Posted by ブクログ

ベストオブベストオブベスト。
官能的な話しが印象強い窪美澄さんの純愛小説。
過去を悔やみ現在を見直し、大事なものはなんだったのか、そんな話し。
結構青臭いかもしれないけど、こんなピュアな話って今読むべきかも。
窪美澄さん大好きです。

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2023年03月04日

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この物語はよくある恋愛小説と一線を画す、と感じる部分はどこにあるんだろうと考えてしまいました

あたたかかったです

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2023年02月13日

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窪美澄3作目。それはありえないでしょうと思う最終場面での「真織ちゃん」と主人公の邂逅エピソードも、よかったねと感じられてほんわり暖かな気持ちになれる。それまでのプロセスが一つ一つ積み重なって成就した、そうあってほしかったエピソードと思わせるところがこの作家の筆力なんだと思う。

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2024年03月17日

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ネタバレ

解説にも書かれていたが、最初から最後まで「純愛小説」だった。
どこかで、落とし穴や、読者への裏切りがあるのかと心配(期待?)しながら読んだけど、そのままテレビドラマになりそうなキレイな恋愛ものだったな。
読んでスカッとしたい、気分よくなりたい、という時にお勧めだ。

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2024年02月23日

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心情描写がかっこつけていない、というか、素直というか、生々しいというか。固い決意と脆い自分とと、浮かれる自分と悩める自分が同居する。そんな矛盾してるけど、実際そう。というような2人の主人公をいつのまにか心から応援したくなってしまう物語。
言い換えると自分の家の椅子を確認してしまう話。

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2024年01月13日

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ネタバレ

このご本は結婚する前にみんな読んだほうがいい。
でも結婚してるかたにも読んでほしい。。
わたしは本って経験不足なところや考えの至らないところを補填してくれるものだと感じているんだけど、このご本はまさにそう。
結婚ってこんなに大変なことで、こんなに責任のあることなんだな、って考えの至らないところに気づかせてくれて、結婚してくれた旦那さんに感謝の気持ちと愛おしい気持ちがさらに強くなった。

最初は気軽な気持ちでしたらいいよ結婚みたいにさ、って結婚を軽く見てた壱晴が変わっていく様が印象的だった。
真織の話の部分を読んでる時、壱晴はこんなに真織に心が囚われているのに、これから壱晴と桜子はどうなってしまうんだろうと終盤までずっとハラハラした。

桜子が壱晴にこだわる理由はわかったけれど、
壱晴が桜子にこだわる理由がわからなかったので
これから解説とみなさんの感想を読むのを楽しみにしています!

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2023年10月19日

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ネタバレ

若い頃は、恋愛がキラキラしてこの上なく楽しいもの!という認識だったけれど、今冷静になって振り返ってみるとそれ以上に疲弊し面倒くさかったなと思う、だけど生涯を共にする伴侶を探し出すための人間のサガとして恋愛に引き込まれていくとかなぁというようなことを考えながら読んだ作品でした。

正直ストーリー設定は少女漫画にロマンチックに描かれすぎ感はありましたが、逆に恋愛における打算的な損得感情を描いた上での男女のやりとりも描かれていて、良くも悪くもちぐはぐな感じが虚構と現実のバランスがとれていたようにも思います。

壱晴の過去に何があったのか気になったので、ページを進める手も進みました。

ただ、お互いの視点を交互に描いていたにも関わらず、壱晴が桜子の魅力をどこに感じたのかが個人的には伝わらず、その割に突然情熱を見せ始めたりがとても違和感がありました。

1番良かったのは、桜子のお父さんが終盤感情を吐露した部分で思わず涙…

ちょっとだけ大人な恋愛小説を読みたい人に読みやすくちょうどいいかもしれません。

3.5

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2023年08月26日

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自分の中でめちゃくちゃトラウマ、っていうものがないから完全に共感できるわけではないけど、すごくよかった。松江行ってみたいな

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2023年08月21日

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ネタバレ

なかなかストレートな純愛小説でした。
純愛小説ってあんまり読まなかったので、半分くらいまで、なんか大どんでん返しとかあるのかと思って、余計なことばかり考えてしまった。

30歳すぎて、実家暮らしで、男性経験がほとんどない桜子と、同じく30過ぎて、過去に辛い経験を抱え、結婚するつもりがない家具職人の壱晴。二人が出会って、色々とかけひき?らしきことがあって、互いを知り合っていく過程が描かれている。
二人ともかなり変な人だし、全然うまくいきそうにないところが、この小説の醍醐味かな。あと、家具を作る仕事が丁寧に描かれていて興味深かった。

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2023年07月20日

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確かに病んでる同士とピュア恋もの、、
人の死に触れる、死への解像度の高さが、ある意味心地よいなぁと思う

みんな自分の傷を抱えてそれぞれの人生を生きているはずだ。-そこまで考えて、私はまた思うのだ。ある時期声が出ないというほどの症状があらわれる心的外傷を負った壱春さんと言う人に、私が出会ってしまった意味のようなものを

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2023年07月17日

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大人の恋愛小説。
色々こじらせた2人の物語だけど、純粋な愛だけはちゃんと伝わってきて、想いあってる感じもすごくよかった!
やめるときも、すこやかなるときも、
どんなときもそばに居たいと思える人に出会えるって奇跡だなーとつくづく思いました。

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2023年07月13日

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やっと読めました
3年前に50ページ読んでやめちゃった作品です。
けど読み終えて、久しぶりに優しい気持ちになれた
切なくもあり、未練もありの複雑な感じ、でもそれが整う日が来るんだ…

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2023年05月25日

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ネタバレ

壱晴も桜子も優しくてとても繊細だ。
(それがいいとか、悪いとかではなく)
もし自分が桜子だったとしても、きっとここまで重く受け止めないだろうなぁと思いつつ、あの旅行は想像するだけでしんどかった。
壱晴がペラペラ思い出話をしたとしても、無言で風景を見てるだけだとしても、どちらもしんどい。そんな壱晴を見る桜子の方がよっぽどしんどい。
がんばれ桜子、がんばれ!って何度も思った。

出会って数ヶ月でこんなにも心から相手を想うことって奇跡のようにも思えるけど、ありふれてるようにも思える。そうそう、恋愛ってこんな感じ。
二人が戸惑いながらも相手のことを妙に理解できているところが、読み進める中での希望だった。

最後は丸く収まりすぎ?な感じがしなくもなかったけれど、いつかの未来に、
あの椅子に座り あの机に触れる桜子のお父さんの姿が見えた気がした。

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2023年03月23日

Posted by ブクログ

女のためのR-18文学賞大賞受賞者の著者。
大好きな豊島ミホさんと同じ賞を受賞してる方。

ずっと気になっていたのですが、
なかなか手が出ず、積読本からパッと手に取りました。

家具職人の壱晴は、
毎年12月の数日間、声がでなくなる。
会社員の桜子は、実家の家計を支え、恋愛は程遠い。
そんな二人が、偶然出会い、一夜を過ごす…
後日、仕事相手として再会する。

なんというか…
家庭、親は選べないし、
子ども時代の環境は、抜け出すことができない。

この前、会社の人と飲みに行きましたが、
「みんな大なり小なり抱えてるんだよ、
 言わないだけで」
と言っていたのが印象的でした。

この二人も、とても不器用で、
純粋とは呼べないぐらいの年齢は重ねて、
打算も入って、だけど嘘のつけない素直さがあって。

途中で、胸が痛くなるけど、
ああ、恋したいなあ、
自分の好きを通したいなあ、と思いました。

過去は変えられないから。
過去を理由にせず、
少しずつでも明日に目を向けるようにしていく。

ちゃんと向き合うって、とても怖い。
勇気がいる。

読み終わって、ブックカバーを外して表紙を見て。
何とも言えない気持ちになりました。
胸がいっぱいになるというか。
読書後のこの瞬間、本当に好きです。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

タイトルは結婚式での誓いの言葉を彷彿とさせるものである。結婚とは、家族とは何なのかと考えたときに、登場人物の考えと自分自身の考えがあまりリンクせず、ピンと来なかった。暴力を振るう父親は最低。
主人公が、どうして桜子のことを好きになったのかよく分からなかった。大人の恋はそういうものなのか。

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2024年04月18日

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私の感想としては星3.6。
最初のプロポーズから、え、そうなるの?それって運命なの?とか思ってしまったけど、なんだかんだいい方向に行ったり、ちょっと成長もあったり。小説ならではかな。
美しさが垣間見える文章だった。
ただお母さんにはモヤモヤするなー。

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2024年02月25日

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ネタバレ

彼氏がいない女友達とうまく付き合うのが難しい感じがうまく出ていると思った。人生それだけじゃないのに、恋愛も結婚も「する人」がマジョリティだからみんなの当たり前になってしまっていて、自分のペースでって思うことは難しい…。
壱晴の女友達は、理由はなんであれ不倫はどうなのかと思う。友達が不倫をしていたらまずは諌める人間でありたい。
桜子について、心的外傷の理由を知りたいって思っていたのは自分なのに、いざ打ち明けられたら無理なのは身勝手すぎる。それを受けて壱晴が、2人で松江に行こう!ってなったのにもびっくり。
最終的にはハッピーエンドに落ち着いたけど、もうこの世にいない人と競うことはできないから、壱晴は真織と桜子は完全に別の存在として扱わないといけないし、桜子は壱晴の中に真織が存在し続けることを受け入れないといけない。自分だけが愛されることは永遠にないと知った上で一緒に生きていくことは、想像するだけでもとてもつらい。私は耐えられそうにない…。
恋愛って本当につらい。でもつらくない恋愛は、相手のことに別に興味がないような関係は、恋愛とは言わないんだよな…。
p430
結婚ってこういうものかとふと思う。誰かにとって大事な誰かを、誰かに大事にしてほしいと思う気持ち。
捻くれたことを言ってきたけど、人が結婚して家族になることは奇跡のようなことだと思う。

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2024年01月10日

Posted by ブクログ

「やめるときも、すこやかなるときも」結婚式の常套句だ。だからこういう物語なのかなって思い込みが頭のどこかにあった。過去におっきな傷を負った二人が距離を測りながら、恐る恐る近づいていく物語だった。自分の中にある忘れたい過去。っていうのは大なり小なり誰にもある話なんだけど、窪さんはそういう誰にもある話を物語に織り込むのがうまい。人間不信の野良猫が保護されて懐くと例えるのは下手くそかもしれないけれど、印象としてはそんな感じ。

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

解説が山本文緒さんだった
純愛を描いてあるとの文が印象的

過去に遡って嫉妬することあるよなぁ
もうこの世にいない人には勝てないって言うよなぁ などと思いながら読んだ

それにしても家族に何度も手をあげて酒に逃げて終いには「俺も苦しかったんだ」と宣うオヤジはサイテー

生まれた境遇とか、親ガチャとか
悶々ともがきながら苦しさも抱えて隠して生きてる皆んなえらいよね

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

影を抱えて生きるということ、をテーマにした恋愛小説です。前半はよく似たような文章が続きますが、中盤からは展開もあり読みやすくなりました。書影もタイトルも、内容とぴったりです。本作のように綺麗に問題が解決する人ばかりではないですが、折り合いをつけて痛みとの距離感を知っていく事は、とても大切かもしれません。

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2023年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

展開が想像できる。途中から同じような内容がダラダラとあって中弛みした。
相手の重荷を一緒に抱え切れるほど大人じゃない自分がちっぽけに感じた。

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2023年05月10日

Posted by ブクログ

評価としては星3.5かな。
最初の導入から話の展開がなかなか進まなくてもどかしかったが、壱晴の抱えている問題が明かされてからはすごく夢中になっておもしろかった。
壱晴と桜子が交互に語る構成もよかった。

2人は互いに必要な存在だと感じた。
お互いに助け合っているところがよかった。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

とにかく表紙が綺麗で手に取った作品。
(最近そういうきっかけが多い気がする…笑)

「やめるときも、すこやかなるときも……」
とても印象的な誓いの言葉。
これを実際に聞くときには、"病める時"のことはあまり意識していないよなぁと、実体験として思うのだけれど、壱晴と桜子のふたりはむしろ"病める時"と真剣に向き合っている。

結婚って、家族になるって、本当にシビアなものだと思う。
良いところだけ見てもらえたら、見続けることができたら、どれだけいいだろう…なんて。

俯瞰的に見たらよくある恋愛小説だけれど、飽きることなく読むことができた。
恋愛小説の中にも家庭問題が描かれているからかな。
でも個人的には桜子の父親の問題が、最終的にはこんなにあっさりと解決するものだろうかと引っかかってしまった。「不甲斐ない自分が恥ずかしくて酒に逃げてしまうんだ!暴力もあるけどそれは家族を愛している裏返しなんだ!だから許して!」なんて話になるわけがない。愛されていた時も確かにあるとか、そんなことを言っているうちはまだ呪縛から解けていないなと思ってしまう私は、心が狭いのかな。

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2023年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過去に目の前で大切な人を失った壱晴。
その次の年からその時期になると声がでなくなる

恋愛経験が乏しく、結婚願望だけは強い桜子。
桜子の収入で家庭を支えてる

そんな2人が出会い恋していく話。
背景は暗いが、桜子の反応のしかたなど本当にりある。真織のことも簡単に受け止めないところが
現実的で、良かった。簡単に受け止めなただ寄り添うようじゃ出来すぎてるから。

ただ最初は夢中で読めていたが徐々に平坦に感じてしまい読むスピードが落ちた。

窪さんの本は本当に夢中読みが刺激多いので
今回は平坦に感じたのかもしれない。




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2023年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初の窪作品。ストーリーの持っていき方や、同じことを少し違った角度や言い回しで伝えて、壱晴の気持ちをリアルに伝えるところなど、こんな表現が存在するのか、と、大学時代米文学を読んだ時の気持ちを、再び味わうことができた。

とはいえ、壱晴にしろ桜子にしろ、相手に何かを変えてほしいと願う気持ちが強いように感じた。そこがマイナス2つ星のポイント。誰かに変えてもらいたい、若しくは誰かを変えたいと思う人間は、他力本願な気がする。まず自分を自分で変えていかないと、他人は変わらない。そう思っている。

最後、無事に二人は結ばれはしたが、壱晴はまだしも桜子は、これでいいのか?と思うような結ばれ方だった気がする。どこまでも真織の存在が桜子を苦しめるし、父親との関係が真織ほどではないが良好にならぬまま終わってしまった。無理くり丸く収めるよりも、この終わり方がしっくりくる気もするが。

他の作品も、ぜひ読んでみたい。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

背景がすごく重かったけど最後は幸せになれてよかった。
記念日反応なんてあるんだなぁと初めて知った。
大切な人が目の前で事故に遭ってしまったら毎年その日は声が出なくなる…こんなことがあるのかと。
また桜子は虐待を受けながら日々家にお金を入れ頑張っていてお互い相当苦労してきたんだなと思った。
そんな2人が結ばれてよかったし、幸せになってほしいと思った。

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2022年12月27日

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