【感想・ネタバレ】サイレンスのレビュー

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感情タグBEST3

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ネタバレ

真相の解明や説明がなく仄めかしてあるだけ。
それが、かえって不気味で怖い。
いくら深雪の婚約者や朋子の恋人がクズだったとはいえ、まるで害虫を始末するかのように手にかけてしまったのだとしたら、まさに狂気だと思う。

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2022年12月13日

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ネタバレ

深雪の気持ちも、俊亜貴の気持ちもわかるところがあって。2人とも完璧ではなくて。いいところも悪いところも理解できた。田舎と自分の過ごしてきた場所とのギャップ、新しい家族との出会い、人生の分岐点で難しい局面はたくさんあるんだろうけど、その前から分かり合えてなかった2人。でも深雪は本当に俊亜貴が好きだからどうしようもなかったのかな。。

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2021年01月21日

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新潟の島出身のアイドルになりたかった女、深雪が、アイドルのマネージャーとして働きつつ同業界の男と付き合い、結婚するために実家に連れて行くのだが、というの流れのやや薄いのサスペンス。その男は、おそらく殺されて雪に埋もれているんだろうけど、深雪は地元の男と結婚して子をなし、幸せに生きているので、これはこれでいいんだろうなという読後感という面白い作品だった。

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2023年09月19日

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表紙の女の人が不気味で…
誘われるように本が手元に…(^◇^;)

うちは、田舎ってのがないので、古い因習とか縁がないけど、息苦しさは何となく分かる。(おじいちゃんの代ぐらいに、勘当かなんかされて、実家とは切れてるような話を聞いたが…詳細不明…)
でも、ええとこもあるんやろな。知らんけど^^;

どんでん返しみたいな種明かしは、ないけど、何となく段々と分かってくる。
島の守神の仕業か、それとも犯人は?

島出た娘が、婚約者連れて来て、品定めして…碌なヤツでない場合、何故か、別れてしまう。というか消える…
多分、島にとって、島出身の人にとって、良くないと思われたら、ジ・エンド!
まぁ、確かに、祟られてもしゃーない気もするから、神さん応援するけど、度を越さんのか?
神さまでも何でもないのに…

島の人ら、平然とし過ぎで、めっちゃ不気味!









神も仏もあったもんじゃない…

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2023年07月22日

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基本イヤミス、たまにサスペンスめいた話だなーと思ってるとホラーが紛れ込んでくる。徐々に真相っぽいものがチラ見えするが、もやっと不気味な感じがずっと漂う。こういうの好きだし、この人の作品は全体的に好きな部類。

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2023年01月16日

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やっぱり秋吉理香子さん!
どの本読んでも今のところ好きです。

田舎ならではの窮屈な感じが伝わってきて
なんとなく、わかる、わかる、ってなりました。

身勝手男のだらしない感じもわかるし、
それを好きな彼女の気持ちもほんとわかる描写で、ペースよく読めました。

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2022年05月14日

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4.2
→今まで読んできた秋吉さんの作品はサスペンスという感じだったのですが、このお話は結末にゾクッとするホラー要素があったと感じました。
都会と田舎での価値観の違いや、どちらでの生活が本当に幸せなものなのかを考えさせられる作品でした…

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2022年01月26日

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主人公が婚約者となる男性を連れて故郷の島に帰る。
そこで、婚約者の秘密や島民の得体のしれなさが徐々に明るみになっていって…という話

田舎から抜け出したいと思っていた主人公が、本当はそうした閉塞的な暮らしに居心地の良さを感じているというのも面白かった。

婚約者がかなりのクズなので同情の余地はほとんど無いのですが、島民側も色々と理由をつけて主人公(若者)を島から出すまい、という思いが見えていて人間の黒いところが見え隠れした。

また、島からは誰も出ることができない、を改めて繰り返すことが予見されるラストも良かった。

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2021年11月23日

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ネタバレ

中盤まで深雪にも俊亜貴にも共感できず、キツかったです。俊亜貴はクズ・オブ・クズだし、彼に同情して庇い続ける深雪もバカな女だとしか思えず、作品からも心が離れていく気がしました。

でも、各章の冒頭にあるミステリアスなモノローグが気になってたので、気力を振り絞って読み進めていくと……背筋がヒンヤリするエピローグにシビれました。俊亜貴はもしかして……と思わせてからの、弥生の恋人を連れてくるなら冬が良いという深雪の言葉に。

更に、そのセリフを言うシーンで深雪が義母に微笑みかけますが、義母が一瞬間をおいてから微笑み返すような描写になっているところも怖い(人によっては間があるとは読み取らないかもですが……)。二人の間で、弥生の彼が俊亜貴やヒロキのような人なら例のアレをやりますよ、と無言の会話を交わしているようで、マジビビりました。

ただ、俊亜貴とヒロキについては、もし行方不明になっていたら本土では大騒ぎになって、島にも捜査の手が絶対伸びるはずなので、変な方向に妄想を膨らませすぎてるだけかもしれません。そこは作中描写されていないけど、島に来た警察を島民が上手くあしらって返したと思って、感じた恐怖を味わうほうがお得だと思いました(マゾいな(笑))。

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2020年11月22日

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意外とないかも?・・・なミステリーの設定かもしれませんね。
アイドルを目指したかった田舎の女子。
でも、育った環境って、その人に染み付いていて、意外と抜けないものなのかもしれません。
そして、そこが安心する場所になっていく。
都会ぐらしで巣食われていく、人間の心の闇。
皮肉でもあり、考えさせられることも多いです。
ある意味、本当に怖いストーリーって、こういう、普通の人たちのやることかもしれません。
この著者の、他の作品も読もうと思っています。

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2020年09月30日

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表紙程の怖さは無いですが、サスペンスなんですね!?
話が進んで行く中でホラーチックな描写が出てくるのですが、実際はホラーではない所が道尾秀介に通ずる物がありました。
恋愛小説?不倫物語?青春の回想?のどかな田舎の町興し物語?色々な要素が入っていて、終始飽きること無く一気読み出来、読みやすい文章も良かったです。
最後はやっぱりサスペンスなんですが、結末の判断は読者任せで、実際の文章は和やかにハッピーエンドの様な文末でした。
でも、超自然的なホラーの要素もあるのか?作者が描く本当の結末も読んでみたいと思わせる終わり方がなかなか上手いなぁと感じました。
でも、振り返るとゾッとします。面白かった(^^♪

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2020年08月05日

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帯の「偏愛サスペンス」は、なるほど田舎に住む人の田舎への偏愛なのね。多かれ少なかれ現実にもありそう。田舎怖い。一気読み。

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2020年05月27日

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結婚の報告にと田舎の島へ帰省した主人公。しかし神のいたずらかその島から出る事ができない。そこにこの小説の怖さがある。田舎特有の狭苦しい価値観や風習がリアリティをもって描き出され、村社会の閉塞感がもつジワジワくる嫌な感じが主人公達を外へと向かわせる。島の魅力と相対するように島ならではの連帯感が恐怖を倍増しているようように感じた。どんな形にしろこの島からは出られない内容になっているので読後感の嫌な感覚は一級品でした。

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2024年05月02日

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オチははっきり書かれていないけど、途中で予想できた。
島の人たちが一丸となって深雪を守ろうとする田舎特有の怖さが象徴的なイヤミスだった。

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2024年04月28日

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ネタバレ

深雪はアイドルという夢を親や島のせいで諦めさせられたために東京への執着がすごいのと、俊亜貴に依存しすぎて周りが見えていない。俊亜貴は誰がどう見てもクズすぎて正直死んでも何とも思わんかった。
雪之島は昔からのしきたりとかがちゃんと残っていて、本家や分家があったり、親や親戚との繋がりを大事にするだったり、島全体が大きな家族みたいな感じに思えた。島外からの部外者は拒み、島から出て行った人を連れ戻すことが暗黙のルールみたいな。
朋子の前婚約者の鈴木さん(こいつもクズ)も達也と一真に殺されてるし、俊亜貴も達也に殺されてる。達也はずっと深雪のことが好きやったから俊亜貴を許されへんかったのもあったと思うけど、それとか自分が深雪と結婚したいからとかよりも島のルールやから排除したって感じ。

朋子が鈴木さんの死を知ったのは俊亜貴がスーツを忘れたときに達也が鈴木さんのスーツを貸してあげてたから。
深雪が俊亜貴の死を知ったのは雪室(達也が島おこしのために開発したもの)の中に俊亜貴のスマホが中で凍ってるのを見つけたから。

その事実を朋子と深雪が知った時、誰が殺したの!?とか騒ぐこともなく『しまたまさんが護ってくれる』と表現してた。全部理解してそう言ってるのか、偶然が重なっただけと思ってるのかは詳しく書かれていない。でも分かってるんやろな〜って思った。

風花ちゃんが深雪を島から出させへんようにイタズラしたみたいな書かれ方してたけど、そんな可愛いもんではない。普通に怖い。

なにがしまたまさんやねんと。
生きてる人間がやっぱりいちばん怖い。

深雪も結局達也と島で結婚して幸せに暮らしてる。
弥生が次婚約者を連れてきたらまた殺されるんやろね。

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2024年02月09日

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そういうラストかなという気はした。東京と比べたときの島の人間関係や村おこしのみんな知り合いの小ささと分家本家などの立ち回りの息苦しさ窮屈さがなんとも言えず。あの島が猛暑になったら大変そう笑

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2023年08月03日

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ずーっと田舎モノあるあるのような内容で、まぁ、そうだよなぁ。島国で離れて島内でみんな家族ーみたいなとこは、しがらみがなぁ。

わかるなぁ。

わたしは利尻島に半年働きに行ってたけど、まさにそんな感じだったもんなぁ。と。

そんな感じで終わるんだろうな。男女のあれこれと、田舎のしがらみと、若者の都会暮らし。みたいやよくあるあれねーってダラダラ読んでたら。

ラストの数ページでスーッとなります。

スーッとね。

全部そういうことだったか。という。

みんな今の今までそういうことだったのか。っていう。

サイレンス。まさに。題名どーりだわ。

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2022年08月29日

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ネタバレ

自分を取り巻く環境が嫌いで上京したものの、東京で得てしまった「不幸」を自分の嫌いだった環境によって"助けられてしまった"ことがなんとも皮肉だった。
こちらがどれだけ愛情を注いでも、それと同等のものが返ってくるわけでもなく、むしろ裏切られてはちゃめちゃにされる危険性もあるわけで、愛だとか結婚だとか、人を信じることがより一層怖くなった。

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2022年07月24日

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ネタバレ

田舎特有の閉鎖的で時代錯誤なところも、婚約者のとんでもないクズっぷりにもゾッとした。
客観的に見ていると、何で別れないんだ?と思うほどに。
恋は盲目なもので、財布からお金をくすねてしまう婚約者でも、借金があることが分かっても、浮気をしていたことが分かっても何故か別れられない深雪…



あと、深雪は子供の頃に、せっかくアイドルのオーディション突破していたのに親からの許しが得られず、
「あんな田舎に生まれなかったら…東京に生まれたというだけで~」と辛い思いをし続けているところにとても共感した。
夢を叶えられるって運要素もめちゃくちゃあるよね、、、

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2022年02月19日

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田舎独特の閉鎖感が良い意味で気持ち悪かった。心苦しいが、実家と重ね合わせてしまった。彼氏がクソすぎる。
・対価をもらって仕事をするのがプロだ。本当に頼みたければ、対価を払えばいい。

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2022年02月12日

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そんなにゾッとはしなかったけど、狭い島で繰り返されるであろう古い仕来たりと、「私もそうだったんだから貴方もね」って陥れる人達の怖さは、何とも言えず…。
親切心の裏に潜んでる闇が、怖い怖い!!

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2021年06月25日

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いつもよりイヤミス感は少な目でしたが、孤島の閉塞感、島ならではの風習、島おこしの為に策を練る島民、島と海を護る神様である島霊様(しまたまさん)の存在 などジワジワと嫌な感じが続きます。

人物描写、風景描写は秀逸で深雪が道に迷い雪の中に閉じ込められる場面 俊亜貴が島を離れる為に使用したスノボが雪下のツル状の植物に絡みついた場面など人物と風景が絶えず脳内映像で動いていました。

想像は出来た結末でありながらもラストはジワリとした怖さが残りました。

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2021年05月18日

Posted by ブクログ

島1番の美人さんがアイドルになりそうだったのに親に反対され断念したが、諦めきれずプロダクションの社員となりマネージャーとして東京で暮らす。彼氏はクズでどうしようもない奴だからこそ、冬に島に連れてた帰って来る。島の神様、しまたまさんとは村の人々の事なんだろう。結局彼氏は雪下で凍っていると思われる。弥生ちゃんの彼氏も東京から連れてきて、ダメ奴なら埋められちゃう!と思った。村とか島とかの恐ろしいさである。

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2021年05月04日

Posted by ブクログ

決して幸せとは言えない状況と胡散臭い婚約者に読んでるこちらも「目を覚ませ!島一番のべっぴんさん」と思いつつ、後半へ。 平穏ではあるが幸せな生活を手に入れた女たちは事の真相にたどり着くも今を選んだ。 島が舞台になると閉鎖的、団結と隠れた習慣なんかを期待して祟りかなにかと思えど実はしまたまさん、みんなの意思だった。 彼氏は冬に「品定め」。

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2021年03月21日

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うーん。あまり好きではなかったかな。結構、閉塞した村はドラマとか漫画で村全体が何か秘密を隠していてなんてお決まりであったりするけど、まぁそんな感じでした。
結末も秋吉さんらしくイヤミスだし。好きな人は好きな作品だろうな~

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2021年02月19日

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婚約者の行方の最終的な匂わせが薄い感じがした。結局、最後の方の主人公の義妹の周辺の情報なんかも必要か?!みたいな感じで、モヤッとしたまま終わった。
もうちょっと期待したなぁーーー!
聖母も同時に買ったので、そっちに期待です( `・ㅂ・)و

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2021年01月31日

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彼を連れて島へ帰った女に起こる出来事
彼視点もあり
序盤からちょっとこの二人はどうなのって感じでしたが
それ以上に島の閉鎖性な感じがちょっと
それがストーリーにもかかわりつつ展開され
直接は書かれないがそういうことかと思わせる
って感じでした

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2020年10月28日

Posted by ブクログ

こちらもあっという間に読めた。
はっきり言って、因果応報なのかと。
田舎って怖い。けどこういうのは今でも良くあること。
深雪は結果的には幸せになったのだから良いのではと思う。あと、弥生には幸せになってほしいと思ったけれど、きっと同じ結果になりそうな雰囲気が漂ってると思いました。

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2020年10月25日

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ネタバレ

島に婚約者を連れて挨拶に行ったら、彼氏は浮気してるし借金もあるしというのがバレるんだけど結局主人公は恋人と別れたくないあまり庇うんですよね。都会と田舎の違いってあるよね周りに気を使って準備してその島のために盛り立ててみたいな、私はどちらにも染まっていないと思いあがっているけど結局どっちなんだろう。いやめんどくさいね結婚って、2人どころか周りすべての価値観をすり合わせなければいけない。紫のスマホ見つけたときとスーツを見つけたとき、シャベルの意味がわかったとき、震えてしまった…これは解決されるわけではなく真相が仄めかされる程度で終わって、次のターゲットまで仄めかされてた、ああやって次から次へと島に確保されていくのか人が…怖いな閉ざされた空間は。秋吉作品のなかではあまり好きではない類かも

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2020年09月03日

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人生を決めるのは自分なのか、それとも周囲の人間や環境なのか…。読み終わってふとそんな問いが浮かぶ。
苦労や不幸を覚悟しても深雪自身が選ぶ道と廻りに周到に導かれた安らぐ道、一般的な幸せを思えばもちろん後者なのだろうけど、それでいいのか…という疑問は消えない。雪之島も島民も沈黙したまま静かに優しく微笑むだけだ。その裏に潜む真実が見えてきた時、冷たい雪の滴が背筋を伝うような感触にゾクリ。
一嫁としては、田舎の嫁の役割の計り知れない重さと本家を筆頭にした気遣い有りきの神経をすり減らす密な人間関係に何より震える。

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2020年02月04日

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