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面白かった
匿名 2024年01月03日
作者は医師なんですねー。
遺伝子操作によって人と動物のキメラが生まれる世界。
「鰐の歌う淵」が切なかった。
人としての意識がどんどん少なくなっていってもやっぱり動物だとは思えないよな…
何が人を人たらしめているのかをあらためて考えさせられる作品でしたね。人間性を失うとはなんなのか。人でありながら人間性を忘れたような人々がいるのも確かで、とても深く考えさせられました。
上田早夕里のSFをおもわせる壮大な世界観が素晴らしい。第一話の羽が生えた少女の話も同じ上田早夕里の「リリエンタールの末裔」を思い出してしまった。遺伝子操作がまかりまちがうとどのような結果をもたらしてしまうのかを、端的に表現している。重いテーマにも関わらず、必要以上には力を入れず淡々と描いているところ...続きを読むもとてもいい。
遺伝子操作が珍しくない技術となった世界観で、人間が"人間"たるにはどうあるべきかが明確に法律で定義されており、そこから外れた者は文字通り物扱いを受けるというシビアさ。
そんな中で操作師として生計を立てている本当に"人間"なのか怪しいおっさんと、混じりっ気なし...続きを読むの人間である青年のコンビがなんやかんやする話。
旧版も持っていますが、この新装版との違いをあまり見つけられませんでした。
個人的には退廃的な世界観や、"人間らしく"ふるまう人たちのかけあいが好きです。
遺伝子操作が発達して人間という存在の定義があいまいになった世界で起こるSFストーリーの第一巻。
主人公の音喜多は遺伝子操作を生業とする生体操作師の仕事をしている。
しかし彼は警察から目を付けられている。
時には自分の体を実験体にしながらも仕事をしている。
海に沈んだ町には人間と様々な生き物の...続きを読むキメラたちが身を寄せ合ってくらしている。
その中で生きている音喜多が今治療しているのは2年前に左腕が鳥の翼になった少女、ユズだ。
彼女の体を治すために警察に追われながらも治療する音喜多だったがユズは体が治った時のの不安にさいなまれていた。
つらい生い立ちだけに一人になるのは嫌な彼女は音喜多にすがるが、彼は自分の足で歩いて人生を進むように言ったのだった。
不思議なお話で世界観や設定がまだ呑み込めていないがとてもおもしろかった。
音喜多がどうしてああいう体になったのか、各キャラとの出会いなど続きがきになった。