【感想・ネタバレ】グロテスク 上のレビュー

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Posted by ブクログ

名門女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。
「わたし」とユリコは日本人の母とスイス人の父の間に生まれた。母に似た凡庸な容姿の「わたし」に比べ、完璧な美少女の妹のユリコ。家族を嫌う「わたし」は受験しQ女子高に入り、そこで佐藤和恵たち級友と、一見平穏な日々を送っていた。ところが両親と共にスイスに行ったユリコが、母の自殺により「帰国子女」として学園に転校してくる。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。「わたし」は二人を激しく憎み、陥れようとする。

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2024年01月27日

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女は常に他社から評価されている視線を意識して生きている
そのことがたまらなく苦しくて苛立つのに、その意識をどうしても拭い去れないどうしようもなさと、でもそこに抗って生きたいという相反する気持ちを残酷に描いた傑作だと思った

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2023年10月08日

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ネタバレ

実際の事件を題材にした小説とのことで、色眼鏡で読んでしまうのでは.....と自分で自分が心配だったのだが、全くそんなこと気にも止まらないほどおもしろい。
性を売るユリコ、そのユリコを軽蔑しているようで気にし続ける姉、なぜか売春を得意げに語る和恵、そして優等生のミツル。4人の女達のそれぞれの終着点はどこなのか。

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2023年07月24日

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ネタバレ

おもろい!!!!
これは湊かなえ好きにはたまらんドロドロさ( ̄∇ ̄)
こーいうのを見てると、男の方が人間関係はやりやすそうって思う笑
ユリコ以外の全員に共通する感情が、周囲に勝ちたい、負けたくないということ。
無駄なプライドは身を滅ぼすことが改めて分かる(ᐡ⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̫ o̴̶̷̥᷅⸝⸝ᐡ)

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2023年07月06日

購入済み

何回読んでも

5回目くらいですが、やっぱり何回読んでも面白い。

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2021年01月25日

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エリートOL殺人事件を題材にした小説。折原一の「追悼者」とはまた違った切り口。狂ってる登場人物それぞれの視点より展開。どう収束するのか続きが気になる。

関係ないけど、上を登録し忘れて下の後に登録したが、本棚見るとこの順番で良かった(笑)

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2019年11月01日

Posted by ブクログ

面白かった。けど、内容の濃さのせいで一気読みすることはできず、少しずつ読み進めていった。

上巻の感想としては、この人達はなんとバランス感覚の欠如した人々だろう!ということ。
主要な登場人物たちは、心のどこかが壊れてしまっているような、そんな印象を受けた。

きっと主人公の家庭も、和恵の家庭も、ジョンソンの家庭も、そして推測になるけどミツルの家族でさえも機能不全家族だったのかもしれない。
だけどその中でも主人公の家庭は別格。「怪物」であるユリコの重力が強すぎて、全体に歪みが生じてしまっているように思えた。(幸か不幸か、自分は凡庸な見た目をしているので)突出した容姿がここまでに周囲の人生に影響を及ぼすのかと驚きながらも、ページを捲る手が止まらなかった。

そして、こんなにも大勢の「極端」な人物が、見事に物語のコントロール下に置かれている。作者の力量に感服。
加えて、場面の描写も見事で、一つ一つのシーンが強く印象に残っている。

ユリコを突き放す雪山のシーン。ミツルと初めて打ち解けるテニスコートでの場面。和恵の父からの容赦ない言葉が浴びせられる、仄暗い廊下。土砂降りの中を走る、ミツルの母の自動車の車中。

重大な会話が為される時、その場面もまた色濃く描かれていて、それが小説としての奥行きをもたらしていると感じた。


ひとまず上巻は読み終えたのだけど、下巻は一体どのような話になるのだろう。上巻だけでもこんなにも濃密で、読み手が消耗するような話だったのに。恐れ半分、期待半分と言ったところ。とにかく、下巻が早く読みたい。

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2018年11月22日

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桐野さんの作品は、エグいところ、特に女のエグいところを突いているものが多い。読んでいて後味がスッキリしないというか、でも、それがうまく表現されているからこそリアルに描かれていると思う。世の中そんなに甘くなく、ドラマみたいなことはない。そんな桐野さんの作品好きです。

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2018年04月17日

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ネタバレ

妹のユリコと高校の友達の和恵が娼婦になり殺されるという結末から始まる。
『わたし』の一人語りで、Q女子高の時代から始まる。
とにかく怪物級の美しさを持つユリコへの数々のいじわる、和恵が壊れるよう間違ったアドバイスをして様子を見て笑う、『わたし』の腹黒さ、嫌らしさ。
女子校の内部生、外部生との越えられない壁、努力でもどうにもならない部分を明確にあぶり出している。
『わたし』、和恵が1961年生まれユリコが1962年生まれなので、時代的に古いが今も昔も大差ないのだと思う。
下巻に続く…

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2023年11月13日

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読むのに体力を消耗する作品。
こんなに人間の醜さを文で書き連ねられるのか、と驚かされた。
姉と妹の言い分が違うのも本人と他人の認識の違いからくるものなのかな、でも姉の性格の悪さは読んでて胸が苦しかった。

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2023年09月04日

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名門女子高校に通う女子高校生たちの悪意、嫉妬、陰謀が複雑に絡み合うピカレスク小説。主人公だけじゃなく、登場する人物全てがエグくて、思いやりとか、善行なんてことをこれっぽっちも考えない。

娼婦となるべく生まれてきた美女、ユリコと彼女を心底、憎み続ける姉のマサミの手記に記される日常は食うか食われるかのグロテスクな世界。少女たちは自らの性、知、美を駆使し、他人を踏み台にして欲望を満たそうとする。

彼女たちの努力は認めるけど、どう考えても破滅に向かっているとしか思えない。ユリコの死はすでに示されているが、それは彼女にとって、ようやくの安らぎだろう。

そんな汚れた世界は下巻に続く。

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2023年05月10日

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東電OLモデル人物の心理描写がとにかく圧巻。これが真実だろうと思わずにいられない。周囲の架空人物は邪魔にすら思えたが人物造形もラストも物凄い!桐野ワールド恐るべし。

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2022年12月20日

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主に女性の中に存在する、「他人を攻撃したい気持ち」がとても強い主人公だった。

実生活で、特に親しい間柄の女友達との会話において「なぜこの人は今私を攻撃するような言葉を使ったのだろう?」と思うことがよくある。反対に、「この人の嫌な部分をこの人に伝えたい」と思った時に、それを察させるようなまわりくどい意地悪を言ってしまうことがある。

このような意地悪を含んだ会話をしている時、会話と同時並行して、サイレント口喧嘩が行われているようで、私はこの時間がとても嫌いである。そして、それをしてしまうまでの心の動きが細かく描写されており、興味深かった。

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2022年12月02日

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【2022年34冊目】
初っ端から主人公である語り部の"わたし"の癖の強さに慄くんですけど、どんどんと本当に狂っているのは誰か?みたいな流れになってきて最終的には全員が全員狂っているのだろう、みたいなところで上巻が終わります。否、ある側面から見たある人はまともなのかもしれないし、まともとは何か、といった話であるのかもしれません。どうしてこのタイトルなのか、物語の行き着く先はどこなのか、下巻を読むのが楽しみです。

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2022年07月27日

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ネタバレ

主人公の性格の悪さというか、ドス黒い悪的なものが非常に良い!
まともな登場人物が1人もいない笑

人間という動物はみんな悪的なものを持ってる一面があるのかなーと思った。

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2021年08月29日

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まぁ酷い重い暗い…
同じスイス人の父、日本人の母から良いところを何一つ受け取らずに生まれた姉と正に神のいたずらとしか言いようのない完璧な容姿をもって生まれた妹。そして真面目に一生懸命は美徳だが、周りの空気は読めず、自意識過剰で妙に自信家の同級生。そんな三人が悪意、劣等感、疎外感、虚無の渦巻く半生を「わたし」こと姉が述懐する体で進む物語。とにかく胸糞悪い感じが延々と続くんですが、人間の奥底にある他人には出来れば見せたくないような感情の坩堝で繰り広げられる人間模様に引き込まれて行く…読みだしたら続きが読みたくて読みたくて頁を繰るのが楽しいって感じさせます。そこは流石に超一流の作者の手腕といったところでしょうね。怖いモノみたさ…って面白いんですよね。さぁ早く下巻を読みたいです(笑)

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2019年11月29日

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ネタバレ

姉妹の葛藤、学園生活のカーストがうまく表現出来ていて面白かったです。
上はサクサクと進み、展開もいいです。娼婦の話しなのでこれからどの様に展開になるとかと思い下にワクワクがありつつ行きました

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2019年06月30日

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まとめると…狂った人の話。

有名女子校(慶応女子がモデルらしい)の内情や美しい妹を持つコンプレックス、娼婦になる女、宗教にハマる女、中でも中国人の男の話は壮絶だった。

手紙とか手記の語りに怖いもの見たさで引き込まれる。中国の農村から都市へ出る話はすごい。

人間は兎にも角にも自分の価値を確かめたいという欲求があり、頑張ってもどうしようもない時「怪物」になってしまうのか…怖い。

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2018年12月30日

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上巻。読み始めは口語的な文体でやや読みにくさを感じていたが、徐々にジワジワと染みこんでいくように、この圧倒的な世界観にのめり込んでいった。
なかなか男には全てを理解できない世界観でもある。作家が女性であり、女性だからこそ敏感に感じ取る女性社会特有に渦巻く悪意と欺瞞みたいなものをうまく表現している(たぶん)
読んでいて決して気持ちの良くなる作品ではないと思うが、中毒性はハンパない。下巻に続く。

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2018年05月10日

Posted by ブクログ

誰を信じたらいいのか分らない
誰の描写を読んでも鬱屈とした気分になってしまう、なのに読み休めない

最後まで名前の出てこない わたし が不気味で不憫で、嫌だ嫌だと思いながらも、わたし にも 和恵にも共感できる部分がある

初めて読んだ桐野さん作品

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2022年09月27日

Posted by ブクログ

主人公ユリコミチル和恵4人の女がそれぞれに歪んでおりひたすら陰鬱に悪意に満ちた告白が続く。
これが人間だなという圧倒的な心理描写とそれゆえに立場が似ていたり似たような経験してるとめちゃくちゃ引き摺り込まれてめっちゃ落ち込む。
迫力も精緻さも間違いなく一級品なんだがそれ故にメンタルへの負荷がすごいので⭐︎5にできなかった……

和恵の壊れ方がかなり生々しくて元になった事件の人はどうだったんだろうなと考えたりするし、それを狙った本なんだと思う。

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2023年04月22日

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主人公の性格の悪さがここまでいくと清々しい。
娼婦という職業を生物教師が「あなたの愛する人を傷つけてしまうし、あなた自身も自分のことを愛せなくなる」と言っているシーンが印象に残った。

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2022年01月28日

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ミツルは頭脳
妹のユリコは美貌
姉のわたしは悪意っていうのが面白い

とにかくわたしの悪意がすごすぎる
ここまで性格歪んでるのもすごいけど、割と普通に存在するんだろうなこういう人って思った

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2022年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『グロテスク』は、ずいぶん前に読んだことがある。
とにかくつまらなくって、盆栽好きのお爺さんが出てきたことくらいしか憶えていない(^^ゞ

そんな小説を読もうと思ったのは、ある方の本棚にあって。その方の感想を読んでいたら、自分があの時、つまらなかったのは、いわゆる「東電OL事件」の真相、つまり、“その人はなぜそれをしていたのか?”という週刊誌的下世話な疑問で読んだのに、そういう内容じゃなかったからじゃないだろうか?と思ったのだ。
さらに、その後いろいろな人と知り合ったことで、“その人はなぜそれをしていたのか?”という疑問を持った自分が、いかに人というもがをわかっていなかったかということに気づいたということもある。
一流企業の社員だろうとそうじゃなかろうと、男だろうと女だろうと、それらは全員人間だ。
人間には、人それぞれに好きなことや嫌いなことがあって、ストレスに晒されたら好きなことをして気持ちを変えることで日々生きている。
でも、人は生活のバランスが崩れてストレスに晒されると、過剰に好きなことにのめり込んでしまう(たぶん、それを依存症というのだろう)。
その人が依存したのは、たまたまそうことだった、ということに過ぎない。それだけのことだったんじゃないの?と気づいたのだ。
ただ、それが性に関わることで。なおかつ、それが高学歴で大企業に勤めている女性だったから、(女性は、なおかつ高学歴で大企業に勤めている女性は、そういうことは絶体好まないと“信仰”していた)世間は色めき立って露骨な好奇心を露わにした。
その程度のことなんだと思う。
(今だったら、“女性を、なおかつ高学歴で大企業に勤めている女性を、そういうことは絶体好まない”という偏見を持つことはセクハラだw)

その人みたいに町に立たないまでも、昼間普通に働きながら、夜になるとエッチ目的で男漁りしている女性は普通にいる。
昼間普通に働きながら、夜になるとエッチしたさに女漁りしている男も普通にいる。
どっちにしても、そのエッチの内容や好みは人それぞれなわけで、例えばSの人もいればMの人もいる。
つまり、その人がそれをしていたのは、その人の好みがたまたまそういうことだったにすぎないのだ。
ていうか、それが性に関わることだから、世間は大喜びで騒いだわけで、例えば、ストレスで壊れた心が向かった先が買い物だったり、食べ物だったり。
あるいは、ちょっと前に明石の海水浴場に水上バイクで乗り込んで得意がってた連中がいたけど、そんな風にやたらデカい音でバイクや車を乗りまして喜んでる人と、ストレスから逃れようとしていた売春と何が違うんだろう?全く一緒じゃん!と思うのだ。

そんな風に思うようになって、あらためて読み始めたこの本だったが。
すぐに、町に立っていて殺されたユリコが妹であり、和恵の高校の同級生である「わたし」に上司がこう言うシーンがあって。
「僕、あのOLの事件にすごく興味があるんですよ。皆が言っているでしょう。心の闇ってね。なぜ彼女はそういう暗い衝動を持っていたんでしょうね。だって、大手建設会社のシンクタンクで働いていたキャリアウーマンでしょう。しかも、Q大卒。そんなエリートOLがなんで売春してたのかってね」
そうそう。かつての自分がこの本を読もうと思ったのは、まさにそこ!と笑ってしまった(^^ゞ

そんな、また読んでよかったな―と思っていたこの本だけど、Q女子高の話がつまんなくって…w
ヒマでしょうがないんだろうな、この人たち…って(^^;
主人公の「わたし」のひとり語りも、和恵のひとり相撲も、それらをイビる内部生たちも、全てが反抗期の小さな子供が大人にイチャモンつけているみたいな感じ。
男の子が小さい時って、なぜか女をバカにして、かわいがってくれる叔母さんたちを「オマエは女!」と蔑むような口調で言うことがあるが、ほとんどそんな感じ。
ていうか、ありがちな漫才みたいで、この本、やっぱり読まなきゃよかったかなーと本気で後悔した。
そういえば、Q女子高の内情を読んでいて思い出したのが、何年か前にやってた大河ドラマの「平清盛」。
小学中学からそこにいる内部生が高校から入ってきた外部生をバカにしてする仕打ちが、平安貴族が武士に対してする仕打ちに似ているなーって思ったのだ。
内部生と外部生の価値観が全く異なるように、つまり、ここに出てくる人たちって、価値観が全く違っていて。
価値観の違う相手を、自分の価値観で裁くことで悦にいって、暇つぶししているだけなんだろう。
第三章で、ユリコが「わたし」を“自分本位。意地悪な観察眼。分厚い防御壁”と言っているが。
Q女子高の生徒というのは誰もが分厚い防御壁で自分を囲って、その防御壁の外を意地悪く、そして面白可笑しく観察しているということにすぎないのかもしれない。
それは、和恵の父親もそうだったりするわけだけど、でも、自分の子供の友だちにそんな言い方をする親、自分は記憶ないけどなぁー。幸いw
というか。
そもそも、それらって全て、ユリコから“自分本位。意地悪な観察眼。分厚い防御壁”と言われる「わたし」が言っていることなわけで、どこまで本当のことなんだろう?
Q女子高については、ネットによく“モデルとなった高校に通っていたけど、あそこは本当にそういう所だった”みたいに書いている人がいる。
でも、そのQ女子高のモデルとなった学校出身の知り合いの姉妹は、二人とも性格よくて。すごくつき合いやすいんだけどなー(^^ゞ

そう考えると、この小説を覆っているドロドロって、所詮は誰にでもあるちょっとイラっとした時の舌打ちレベルの感情を面白おかしく拡大して書き連ねているだけなんじゃない?って気がしちゃうかな(^^ゞ
だって、マスク警察する人や、新型コロナの医療に関わっている方たちを差別する人はいるけど、「それらはいけないこと」と思う人の方が多いわけでしょ?
つまり、誰もが日常に抱える、ちょっとした苛立ちに対して、「わかる、わかる」と無責任に肯定することでウケを狙ってお金儲けしている評論家や専門家と同じなんじゃない、この小説って…なんて思ってしまうのは、
やっぱり自分も、分厚い防御壁で自分を囲って、その防御壁の外にあるこの小説を意地悪く観察しているということなんだろうか?(爆)

妙な気持ちがしてくるのは、読んでいくにしたがって「わたし」と、その「わたし」がこき下す和恵がダブってくること。
どっちも、Q女子高の中で浮いていて、貧乏でw、やせっぽちで見栄えのしない外見で…等々。
つまり、「わたし」の語る和恵は多分に「わたし」自身を含んでいるってことなのかな?というのは、下巻でわかるわけだが…。


Q女子高の内情を読んでいて思うのは、今の学校にある諸々の問題点って、結局、学校や生徒が外から守られすぎているからにすぎないんような気がすること。
例えば、ある程度年がいったら企業インターンとか、小中学生の内は社会貢献活動とか、どんどん外の世界にさらしてやることで自然と解決出来ることが実は沢山あるような気がする。
そんなこと言うと、「受験対策は!」ってことになるんだろうけど、それも外部の塾を学校に入り込ませればいいんじゃない?
あるいは、「受験勉強」という科目を設けて、それは塾で課外活動させるとかさw
あと、1年とか2年、同じクラスで過ごさなきゃならない、あるいは、3年間/6年間同じ学校で過ごさなきゃならないっていうのも、本当に今の時代に合ってるんだろうか?という気がするかな。
友情を育むためにはある程度一緒の期間いることが必要というもの確かだけど、でも、今はリアルで一緒に過ごしてなくてもネットの中でつき合えるわけだもん。
ネットは野放しで問題があるというなら、学生の内は学校なり文部省なりが管理するネットしか利用できないようにすればいいんじゃない?
今の子どもが学校で勉強を教わるというシステムは、たぶん明治時代(ていうか、寺子屋時代?w)から変わってないわけで、先生たちがブラック企業で働いているのと同じようになっている状況も含めて、学校制度は一度ガラガラポンした方がいいように思うけどな。
“子供が学校で勉強出来るということをありがたいこと”と、子供も親も社会も感じていない今の状況を踏まえても、いろいろ変えた方がいいと思う。
もっとも、そういうことすると、いままで自動的にお金が入ってきた人や会社が干上がっちゃうとか、いろいろ裏の事情もあるんだろうけどね(爆)

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2021年08月29日

Posted by ブクログ

一冊丸々“わたし”の語り。
登場人物それぞれの見下しや偏見や悪意が不愉快なんだけどクセになる。
着地点はどこなのか。

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2021年08月25日

Posted by ブクログ

上下、どちらも読んだがイヤミス小説と紹介されるだけあって読んでいて笑ったりすっきりするような部分は一切なかった。下は上より登場人物すべてが悪意と残酷さに溢れていて、その中でも墜落していく和恵を見ていくのが辛かった。怪物のようになった和恵、怪物のような美貌を持つユリコと百合雄の顔を見てみたくなった。

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2021年08月15日

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美しすぎる妹を気持ち悪いという「わたし」
父と妹に逆らえない母を弱い人間だと表す「わたし」
勘違いブスの和恵を嘲笑う「わたし」
普段思っても口に出さないような人間の内面を描いた作品
後編も読んでみる

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2021年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなかに人間の奥底にある黒いところがいっぱいの本。上下巻の上巻。
年明けから、しんみりとかほっこりとかしみじみと心に沁みる本を読み続けたためか、ちょいと刺激のあるものでも読もうかと手にとった本。
帯にある通り、だいぶ以前にテレビで紹介されてたのだけど、ちょっと詳しく話し過ぎ?と思い、そのときは内容がわかったような気持ちになってやめておいた。
で、内容もだいぶ忘れていたので手に取ると、ああちょっと話したくらいではわからないかもと反省。
「わたし」が話していることと、ユリコの手記と、どちらがほんとなのか。とも思ったけど、本人にとってはどちらもほんとなのかもと思ったり。
まだまだ女子高時代のお話だから、このあとどう人生が流れていくのか?
いやぁな気分を保ちながら下巻へ。

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2020年02月11日

Posted by ブクログ

主人公が陰湿な性格過ぎて、気分が悪くなる本。こんな気持ち悪い人物描写の作品は、あまり見たこもない気がする。著者の桐野夏生さん、恐ろしや。

下巻は多分読まないと思う。

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2019年05月18日

Posted by ブクログ

自己愛の強い登場人物ばかりで作られた胸くその悪い物語。それでも読ませてしまうのは、作者の力量なのだろう。

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2018年06月19日

Posted by ブクログ

主人公わたしがどんどん嫌いになってきます。笑
わたしの捻くれ具合に比べれば和恵やユリコがマシに思えてなりません。

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2018年05月08日

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