【感想・ネタバレ】生きながら十代に葬られのレビュー

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Posted by ブクログ

「死にたくなった人」の処方箋を探して。

前著『この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。』に感銘を受け、購入しました。

前著が"大人時代の苦しみ"をテーマにしていたとすれば、本書は"子供時代の苦しみ"を描いた作品です。

者が子供時代に受けた悪魔のような所業を読み、人を社会的弱者に追いやるメカニズムを垣間見た気がしました。

そんな中、著者を救ったのは、"苦しみ"を歌うアーティストであり、いのちの電話であり、友達とのつながりだったように思えます。

人とのつながりが大切だというのは、テレビ番組でも本でもよく聞きますが、そうは言っても、追い込まれている人ほど、人とつながれないのも事実です。

やっとのところで、踏みとどまるにはどうすればよいのか、さらには、趣味との向き合い方に至るまで教わることが多々ありました。

そして、本書に書かれていた様々が、追い詰められた人を救うには必要なものだと確信するに至りました。

最後に、人生の重い枷を外された小林エリコさんに勇気をいただきました。

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2020年12月30日

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