感情タグBEST3
Posted by ブクログ
消費行動における脳科学をハックする。
民主主義がアルゴリズムにならなくても、もっと短絡的なものとして政治家さえも脳科学的に消費されるという、至近のデータ利活用論へのアンチテーゼのようだ。統計学で解析しなくても、脳科学的な原理から行動を見抜く。表題で損をしているが、面白い本だ。
都民ファーストの会の躍進と、希望の党の失速は、政策や党運営の観点からも分析はできるが、脳科学的には小池ブランドに対する消費行動と捉えられる。脳科学の知見を政治に生かす試みは、ニューロポリティクスと呼ばれ、比較的新しい研究領域。同様に、ニューロマーケティングとは脳内の変化を調べることで無意識下にある意思決定や行動のプロセスを可視化しようとするアプローチ。経済学や社会学的領域も、脳科学には敵わないと素直に思った。
セロトニンを利用したマーケティングテクニック。
内集団バイアスによる身贔屓、お揃いのTシャツでオキシトシンを醸成。自己効力感セルフ・エフィカシーによる参加型プロモーション。サブリミナル効果を法律で規制したのは、それに抗えないからだろう。クーリングオフなどもそう。人間の脳は操作され易く、まだまだ規制の及ばぬハックが世に溢れている。面白さと怖さ、もしくは、無力ささえも感じる内容だった。
Posted by ブクログ
「精神科医が見つけた 3つの幸福」を読んだ後に読むと理解が深まる本。人間の幸福を決めている脳内ホルモンを使って詐欺師がどのようにマーケティングするのかなどが書かれていて面白かった。
Posted by ブクログ
まだ第一章までしか読んでいないが、まさにな体験があったので面白いと感じた。
コロナ禍においてネットで衝動買いをついついしちゃうよねーという話をしていて、
人との絆が絶たれたことで不安になり、
その不安で消費行動に移すことが…
のような事が書いてあり、
まさにだな…と感じました。
この後も楽しみです。
Posted by ブクログ
そうかー、焼き畑農業でよければ、ある一定規模の市場があれば商売は成り立つのだから、そこにたどり着ければいいというわけか。ネットがない時代とはそれなりに違ってくるわけだ。なかなか対応が難しい。
Posted by ブクログ
脳科学者とマーケティング学者が、既存のマーケティングのフレームでは語られることない、説明の難しい現象、悪のマーケティングを解明します。
「ステマ」「ホストクラブ狂い」「後妻ビジネス」「振り込め詐欺」など。
なぜこうも簡単に脳がハマってしまうのかを解き明かします。
すごく面白いです!
おそらくマーケティングは、それまで学問の対象になりにくかった「商売」の領域について、学問の対象とするために「怪しくないこと」を無意識のうちに選択している。現実には、悪のマーケティング、 つまり「ブラックマーケティング」が厳然と存在しているにもかかわらず――。結果的に、マーケティングは「正しいこと」だけを述べる、”規範の学”になってしまっている。 ー 29ページ
Posted by ブクログ
タイトルとはだいぶイメージが違う
マーケティングを脳科学の視点からも見てみた読み物?って感じ。
マーケティングに興味がある初心者に最近やこれからのマーケティングはこんな感じ…ってわかりやすくオリエンテーションしてくれてる感じ?
Posted by ブクログ
着目点が面白いね。パチンコやソシャゲも如何に金を払わせて依存させるかに腐心しているのも合理的なマーケティングの元に行われていると言うことを知っているのと知らないのではえらい違いになるな。行動経済学と脳科学は密接な繋がりがあるわなぁ。
非合理的な活動は脳内物質的には合理的な活動なのね。
Posted by ブクログ
行動経済学、心理学でよく聞く話がほとんどで脳科学に分類されているものなのかは不明である。例え話ではなく実例をもとにしていたり、現在大学院の講義などで教えられる内容についての言及など参考になった。
Posted by ブクログ
行動経済学の本も読んだことがあるが、実際のマーケティングに生かすという観点ではそちらのほうがわかりやすい。
なぜそのような行動をとってしまうのかという部分を詳しく知りたい人にはおすすめかも…
Posted by ブクログ
心理学×マーケティングの領域を幅広く取り扱っている。
主に心理学面で実生活にも活きそうな知識が多いが、文章量が多くハード。
騙される機会は減りそう。
体系化されていないように感じたので、特定の何かを学びたいというよりは、上の領域についてまず触れてみたい人向けなイメージ。
Posted by ブクログ
ラジオでのトークが面白かったので読んでみた。一気に読めばのめり込んだんだろうけど、隙間時間に読んだのでなかなか頭に入って来なかった。うーん、難しい。。。
Posted by ブクログ
ドーパミンは、自分へのご褒美、リスクや努力をともなって得た成果のほうが快感が大きい。
SF商法=新製品普及会の頭文字。催眠商法ともいう。
自由というのは、負荷が高い状況。自由に絵をかくより塗り絵のほうが簡単。あらかじめ道筋を用意したうえで、自分が選んだように見せかける。
システム1=速い思考は、自動的に発動する。感情や直感。
システム2=遅い思考は、努力しないと起動しない。
システム1は、ブランドが成り立つ基礎。
選択肢が多すぎると決断できない。松竹梅の3つ程度が適当。選択することも脳の負担になる。選択肢が少ないほど簡単に決められる。認知負荷は親近性が高いほど低くなる。ブランド効果の根拠。
右脳人間左脳人間という区別はない。性差も同じ。確証バイアスの典型。
アメリカでは、新商品には棚代をメーカーに要求する。そのためむやみには新製品を出さず、既存のリニューアルが多い。
日本では、新製品はとりあえず棚に並べられる。
そのため、日本のほうが新製品の失敗が多いように見えるが、全売上に占める新商品は、日本は一番高い。
残り僅か、得より損に敏感、損をちらつかせる商法=ポイント、マイル
タイムセール=できるのにやらなかったこと、に後悔する。
不安をあおる。
パチンコでギャンブル依存症になりやすい。巨大なギャンブル産業。ギャンブルにはまりやすい人は、ドーパミンの分泌量が多く受け取りやすい。
買い物依存症=開封されていない箱が山積みになっている。
新規探索性=ギャンブル依存、ゲーム依存、浮気性になりやすい。
やくざの兄弟の契りも、オキシトシンが発生している。
詐欺事件は、性善説的な社会基盤があるから発生する。
SF商法=催眠商法=新製品普及会、の略。
既に買った商品のcmを見る=一貫性の原理=自分の判断は正しかった。
返報性の原理=借りを作ったままでは居心地が悪い。
能力が劣った人ほど自己を過大評価する。
ナルシストは、容姿を褒めてもらいたいからナルシスティックなふるまいをする。
人は、自分のことを正確に見てしまうと、生きづらくなる。
ヒトの脳は、正確な読みよりも、心地よさに従おうとする。
右脳人間左脳人間はいない。