【感想・ネタバレ】文学入門のレビュー

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Posted by ブクログ

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要約

第1章
文学は、はたして人生に必要なものであろうか?
単純に、文学が面白いからこそ必要だと著者は考える。ここで言う面白さとは、amusing ではなく interesting 。両者の違いは能動性にある。つまり、作者の誠実ないとなみによって生まれた文学作品を能動的に堪能することが、文学の醍醐味と言える。

第2章
すぐれた文学とはどういうものか。
我々を感動させるもの。その感動を経験したあとでは自分が何か変革されたと感じられるものである。
このような文学の条件は、明快さ=再経験しうるもの、誠実さ=作者自身が切実なインタレストをもっていること、新しさ=新しい経験 だと著者は考える。

第3章
すぐれた文学に対し、大衆文学(通俗文学)が世に溢れている。すぐれた文学と通俗文学には大きな差異があり、価値について前者は生産的、後者は再生産的、精神について前者は変革的、後者は温存的、全般的性格について前者は現実的、後者は観念的などがあげられる。こうした通俗文学が人気を集めるのには、社会的な土壌が影響している。

第4章
文学は何を、どう読めばいいか、という問いに対して答えを出すためには、日本国民の文学教養における共通なものを持つ必要がある。それ自体楽しいのは言わずもがなだが、低俗な文学を遠ざける副作用を持つ。

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2017年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
私たちの文化生活のなかで最も重要な地位を占めている文学、これを狭い文壇意識から解放して、正しく社会に結びつけることほど大切な問題はないであろう。
なぜ文学は人生に必要か。
すぐれた文学とはどういうものか。
何をどう読めばいいか。
清新な文学理論と鋭い社会的洞察力をもって、文学のあるべき姿と味わい方を平明に説く。

[ 目次 ]
第一章 なぜ文学は人生に必要か
第二章 すぐれた文学とはどういうことか
第三章 大衆文学について
第四章 文学は何を、どう読めばよいか
第五章 『アンナ・カレーニナ』読書会

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2011年04月26日

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