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Posted by ブクログ 2023年02月10日
ここまで徹頭徹尾正しいことが書かれていると感じる本も珍しい。だがそれは、一度知ったら誰にでもわかるような普遍的なこと、「地球には酸素があって我々はそれを吸いながら生きている」というレベルのことを、書いているからにすぎない。ここに書かれているのはそれくらい当たり前のことなのだが、自分の知らない分野のこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月09日
安心安定の岩波新書。
私は常に「何故ライトノベルは低俗な小説」として扱われているのかを考えていた。それにあたり、文学とは?についての本を読んできたが、この新書が一番納得できる考えだった。
新たな道徳は大抵多くの人に嫌悪され、既存の枠組みに満足であることは、多くの若い人の理解を容易にさせる。
速い話が...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
本棚を探っていると、
桑原武夫『文学入門』(岩波新書)が出てきます。
本に書きこまれたメモによると、高校生のときに1回、
予備校生のときに1回、大学に入って1回、読んでいます。
パラパラめくってみたら、
「ああ、この事柄は、この本で学んだのか」
ということが多いのに...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月06日
文学の面白さは、慰みもののそれとは異なり、人生的な面白さである。
作者の誠実ないとなみによって生まれた作品中の人生を、読者がひとごとならず思うこと、つまりこれにインタレストをもって能動的に協力することである。
作品とは完了された経験なのである。それでは読者は、その...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月12日
13年4月7日日経朝刊の「リーダーの本棚」のコーナーで、SMBC日興証券副会長の渡辺英二さんの座右の著として紹介されており読んでみた。
本自体はだいぶ昔の本なのだが、とても面白く読むことができた。
文学を読むということは、それを通して新しい経験をすることであり、本当の文学はハイキングではなく初登...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月18日
最終章「アンナ・カレーニナの読書会」以外を読み終えた。古い本だけど、中身は今でも通用するし、踏み込んでしっかり意見も言っている。開かれてはいるけど言うべきは言うと言った感じ。文学にわくわくしたものを感じさせてくれるので不運にもいい本に巡り会えない時なんかに読み返すといいかもしれない。そもそも文学とは...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月30日
文学の持つ意味。本物の文学とは。
近代小説というジャンルのみを取り扱っていますが、現代人が必要とする文学の本質を突いているような気がします。60年以上前に書かれたものとは思えないほど、鋭さを持っています。
文学入門というタイトルから想起するほど難しく複雑ではないので是非一読してみることをお勧めします...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月29日
いささか古いが、文学の中核的な意義は存分に語られていると思う。最後に読書会をもってくることも構成的に素晴らしい。その意義がしっかり伝わる。それにしても日本の私小説に対して本当に腹立たしいのだろうな。
・理性の増強と知性の増加に、人生へのインタレスト、感動する心、常に新しい経験を作り出す構想力が必要...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月23日
「文学とは何か」の一つの視点。
古典・必読書に学び、かつ現代の文学を冒険する楽しみ。
ときに遠慮会釈なく批判する明確な姿勢も爽快。
◯インタレストとは「興味」であると同時に「関心」であり、さらに「利害感」でさえあって、それは行動そのものでは決してないが、何ものかに働きかけようとする心の動きであって...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月15日
フランス文学研究者の著者が、文学作品のおもしろさについて平易に語った本です。
著者は、「インタレスト」(興味・関心・利害観)を引き起こすところに文学のおもしろさがあると主張しています。文学作品の著者が個人的に抱いた「インタレスト」が、作品として客観化され、読者の「インタレスト」を引き起こすことにな...続きを読む
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