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Posted by ブクログ
明智光秀の生涯をたどりながら、本能寺の変を考察した本書。
論理的に書かれていると感じた。
資料批判を行いつつ、先行研究も参照している。
特に、光秀の単独犯説に集約したのは、面白味はないが納得できた。
まぁ、光秀だけが謀反を起こしたならともかく、他にも散々信長はそむかれているのだから、確率は高くなっていたのだろう。
たまたま光秀だけが届いた、と言うことなのかも。
Posted by ブクログ
まぁある意味全く面白くない内容。
でも色々探ってみたところ、一人の人間の思いつき的な後先考えない思い詰めた行動だったという結論は、凄く凡人の共感を呼ぶし、すっきりした感はあります。辛かったんだろうなぁ、、、光秀。
そう考えると本作、労作だなとも思います。
Posted by ブクログ
昨年から今年にかけて読んだ、明智光秀本3冊目。
明智光秀について、信用出来る一次資料と軍記物等の二次資料を紐解いて、著者の渡邊大門先生の考察を書いている1冊。
面白かったのは、謎に充ちた光秀の前半生の話。
土岐明智氏の出身と言われる光秀だが、名門明智氏の出身なのに義昭配下時代の身分が「足軽衆」なのは不自然、明智氏出身を自称した可能性があるって話。
※ただ、光秀家臣に美濃出身者が多くいるので、出自が美濃なのは正しいのではとの事。
また、朝倉義景家臣時代も、一次資料は見つかっておらず、軍記物などで、光秀が朝倉の本拠地「一乗谷」では無い場所で暮らしていたと記されている点を指摘し、朝倉家臣は一乗谷集住が義務化されているはずなので、不自然であるとの事。
上の2点は初めて聞いた話だったので面白かったし、本能寺の変黒幕説で有名な
朝廷黒幕説
怨恨説
足利義昭黒幕説
四国政策転換説
の全てを、資料を元に否定しているのも興味深かったです。
新書なので、優しめに書いてあるはずなのですが、自分には結構難しくて、読むの大変でした_(:3」∠)_