【感想・ネタバレ】嫉妬と自己愛 「負の感情」を制した者だけが生き残れるのレビュー

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嫉妬と自己愛

健全な自己愛と嫉妬心を持つことは、生きることの原動力になる。そしてそれらをバランスよく保つには意識の持ち方とか思考力とか色々な力が必要になると感じた。

p115
他人を罵倒ばかりしている人間はだいたい自己愛が脆いか歪んでいる。

p225
「健全なる自己愛」とは「自分が自分を大切にするように他人も自分を大切に思っているそれを許容できることだ。」

→自分の心を健全にし自己愛を確立することで相手も自分のことように大切にできる

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2022年03月10日

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めちゃくちゃ面白かった。
佐藤さんの書は“なぜか”ということがしっかりと書かれているので理解するし、エキサイティングだった。
本を読もう。動じない心をつくるために
他者のコンプレックスに触れないようにしよう
ストレスをうけたらちゃんと休もう
正常な他者愛を育てるために他者と関わり友人をつくろう

してなにより自分を愛するように他者が自分(他者自身)を愛するということを常に心に留めておこう

と思う。

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2019年10月25日

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自己愛が強い人は嫉妬はしないが。
35歳以上の世代の自己愛は、俺の仕事がいかにすごいか
それ以下の世代は、いかにスマートか
そして、スマートさは求め下には行きたくないが、トップに行けるとも思えていない。
欲求段階 4承認欲求→5自己実現 だが、自己実現しまいと思わない、

自己愛が強い人間は〜というが、誰しもあるのでは?そこを否定しないコミュニケーションがとれるよう気をつけたい。特に、自分の自己愛を傷つけられるようなことを言われると、その何倍も相手の自己愛を傷付ける反撃をしてしまう気がするから。

今は、みんなの前で褒めるのにも注意。嫉妬を招くかも。

自己愛が強いかは、自己でなく他者を通して確認する。他者に自己愛があることが分かって行動できるか。
健全なる他者性を持つ人間には、心を開く友人ができる。いないなら注意。親や恋人はアガペーやエロースであり参考にならない。フィリア、友愛、友情が必要。
キリストのいう「隣人を自分のように愛しなさい」

斎藤環からも「よき他者との出会いの機会をできるだけたくさん作りましょう」

自分が人と会うよりも本読んでる方がいいのは、著者はレベルが違いすぎて私の自己愛にダメージを受けないが、身近な人たちより劣ってると感じると、自己愛にダメージをうけるからではないか?

自己愛も嫉妬もない新世代とは?それって仏教的にはいいことでは?まさに悟り世代

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2017年02月18日

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日本社会が発展を諦めている、広がる格差、もう何をやっても追いつくことはない、が刺さった。その中でも自分は何が出来るのだろう。そもそも友達はいるのかな。

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2022年01月31日

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小説や著者の体験を元に、自己愛およびそこから来る嫉妬心、くわえてそのやっかいさについて述べられている。

自我と承認欲求から来る嫉妬心は誰にでもあるものだが、まともな人は自分の中のそれときちんと付き合っていける。

一方で、その付き合い方をきちんと知らない、もしくは付き合う気がない人間が、周りに迷惑をかけ、問題行動を起こす、というメカニズムは、確かにその通りだと感じる。

加えて、「相手の嫉妬に敏感」であれと著者は述べる。嫉妬に敏感ではない場合、相手から足下をすくわれる可能性もあり、その点は気をつけなければいけないと感じるようになった。

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2020年03月29日

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秋葉原の無差別殺人事件とか、自己愛と社会と上手くいかなかったことが関係ある。
知らないだけで、政治家に起きてる事件とかも嫉妬が原因。嫉妬とは、この本では自分より高く見てて貶めるために、自分もそうなりたいと思う感情。
今の35歳以下の世代は、そもそも嫉妬という感情には食いつかず、自己愛なら理解できるという。それは社会の成長への諦め感が大きく影響している。マズローの欲求である自己実現の欲求がそもそもなく、「自己実現に足る社会がどこにあるの?」という感覚で土俵にも乗ろうとせず、それより仲間に認められる方がよっぽど価値がある。
前半は小説を元にした事例や政治家の実例、後半は対処法が書かれています。

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2019年10月24日

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前半は、いろいろな小説を引き合いに、人間の嫉妬や自己愛について書いている。後半は、精神科医や映画監督との対談。嫉妬は現代の事件や出来事の根底にあるテーマであり、嫉妬にとらわれない人は自己愛が強いのかもしれない。面白いな、と思った。

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2017年04月25日

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ネタバレ

あの外務省で、外交官として、頑張って働いてきた筆者。
その筆者が、無実の罪を着せられて牢獄に。
それも、政治家鈴木宗男氏の逮捕を不服として、ハンガーストライキまでした人だ。

その報道がある最中、佐藤優という人はどんな人物なんだと何もわからなかった。
当時は、マスコミが悪人を仕立て上げ、大騒ぎしていた。

今、牢獄から出て、悲惨な、人生の体験をしたあと、
佐藤優氏が次々と語ってくれている。

ありがたいことだと思う。

その内容は、思い出したくないくらい、きつかったことも、
冷静に遠くから 見て語っている。

だから、頭に染みてくる。

キリスト教を学生時代、深く学んだ筆者。
だから、無実の罪の人を 知らんぷりできなかった。

その、キリスト教的思想の きちんとした基盤の上に、「世の中の ヒトの有り様 」を、冷静に 見ていることが、
揺らがない 事実として 伝わってくる。

はたらく人間は、四種類。
①能力もあり、意欲もある 人間。
②能力はあるが、意欲がない 人間。
③能力は無いのに、意欲がある 人間。
④能力もなく、意欲もない 人間。

組織にとって、一番 厄介なのは、
③の人間である。

〔2001年、北方領土をめぐるロシアとの交渉が、
「歯舞、色丹2島先行返還」で、大きく前進しようとしていました。〕(162ページ)

その時に、東郷欧州局長に、
「君は平時ならロシア課長が務まるが、今は大変大事な時だ。・・・」と大事な時だから、能力が及ばないということで、配置がえされた ロシア課長。
就任間もない 小泉内閣の田中真紀子外務大臣に
そのロシア課長が、泣きついた。
そのロシア課長は、東郷さんの評価では、
ふだんは、④なのだが、時々③になるから、困る。
という人物だ。

当時のロシア課長は、「外務省がいかに鈴木宗男や佐藤優に食い物にされているか」を直訴。
「宗男悪人説」を刷り込まれた田中真紀子外務大臣は、
鈴木宗男議員との対立を深めていく。
翌2002年 「鈴木宗男事件」が、勃発。

東郷さんは、罷免。退官。
鈴木宗男氏と佐藤優氏は 逮捕。

1人の 無能だが、意欲だけある 人間の
嫉妬心で
2人が逮捕。1人は退官。
日本の悲願の 北方領土返還交渉も、
間際までいっていたものが、15年間、お蔵入りになったのだ。

また、
2000年4月、
鈴木宗男氏が、大統領に当選したばかりのプーチンと会談したことを、
東郷さんから、
先輩政治家、中曽根康弘氏、橋本龍太郎氏、三塚博氏、中山太郎氏に 報告。
その時の、後輩鈴木宗男氏に 対する 元総理の 嫉妬心も すごいものがあった。(49ページ)

筆者は、社会で生きていくための
嫉妬のかわしかた は 
ジャーナリスト竹村健一氏に学ぶ。

竹村健一氏が活躍していた当時、
人からやっかみを受けないために実践していた行動(172ページから)

①お願い事がある時には、必ず自分から相手の所に出向くこと。→大ベテランになってからも、人を呼びつけるようなことはしなかった。
②逆に自分よりも力が上の人間から「会いたい」と言われた場合には、
「絶対に相手の許に行かない」というのが竹村さんのポリシー。→力のある相手のホームグランドに足をふみいれたら、そこで丸め込まれてしまう危険性がなきにしもあらず。
③そして、「人の悪口を言わないこと」。
○また竹村氏は「お金が必要でテレビコマーシャルに出ようと思ったら、すごく注意したほうがいい。」
→商品を褒めたり、『私も使っています』と言ったりしてはダメ。→その商品がらみのトラブルが発生したとき、余波を被る可能性があるから。
○そして「テレビと、書く仕事を兼ねるべきではない。」とも言われた。→「テレビの世界に入ると消耗戦になります。あなたは活字に絞ったほうがいいよ。」
そんな竹村さんはテレビからも言い方は変ですがきれいに消えていきました。(175ページ)

1人の 無能だが 意欲のある 人間の 嫉妬で
逮捕 有罪判決を 受けた 筆者の 激しい人生の 体験。
これを 読書することで 共通の認識を得られる 有り難さ。

もっとも、
ここ10年は、
その 嫉妬心が 薄れ、
自己愛 人間が 増殖中 という現実に加え、
2016年芥川賞受賞の 『コンビニ人間』(村田紗耶香さん著)にいたっては、
自己愛ゼロ の人間が 登場し、受け入れられている。

最終的に
筆者の 嫉妬と自己愛のマネジメントの 極意は・・・
☆キーに、なるのは、「言葉」(199ページー)
【相手の、コンプレックスに 触れるな!】→ それを、触れられると、狂います。そして、発言者に対する 嫉妬と怒り でいっぱいになります。
→鍛えるのは、「自分が言われたら、どう感じるか」という健全なる他者性です。
【自らを、マネジメントして、心の平静を保つ。】(202ページー)
*誰かの 発言や行動に 腹を立てない。また、過度に感動したりしない。
*売り言葉に、買い言葉のー修羅場を避ける。
例 2014年10月に橋下徹大阪市長の公開討論会
→〔◎物事に動じない心は、いろんな知識、教養を身につけることで養われます。〕
ある人間の 信じ難い言動も、その背後にあるものを 「知って」いれば、余裕をもって 対処できる。
→どうしても、反論したくなったとき、怒りたくなったときは、意識して、大きな声を出さない。早口もNG。
◎「ゆっくりと、静かな声で、理詰めの話をするように心がける。」
→人は、自分のー発した声に興奮する。すると相手も、大声で、負けじと反応する。これは、動物のー本能の世界。
【叱り方、褒め方のノウハウ】(204ページー)
昔は、叱る時は、1人の時。褒める時は、みんなの前。
でも、今は、嫉妬を防ぐため、
叱る時も、褒める時も、1人の時に。

そして、自己愛時代の 人間は、極力、叱らない。恥ずかしくなるくらい褒めて丁度いい。

チームとして仕事するには、
実力0の人間には、シカトする。
数字をしめさせて、外していく。
ただ、パワハラ、セクハラと言われないよう、気をつける。

まさしく 筆者自身の
痛みを伴った 壮絶な経験による 知恵が ここにはある。

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2017年04月02日

Posted by ブクログ

「嫉妬」や「自己愛」への対処法を論じた本。

本書では、6つの小説を紐解き、「嫉妬」を抱く世代から、「(歪んだ)自己愛」を増殖させる世代へ、さらにその「自己愛」さえも喪われようとしているという時代の流れを追っている。

「嫉妬」も巻き込まれると致命傷になりかねない危険なものであるが、「嫉妬」にはまだ、嫉妬する他者の存在がある。
しかし、現代の「自己愛」は、競争の土俵から降りてしまうことで自分を守るため、他者性が排除され、歪んだ形で自己愛を肥大化させてしまっていることが多いと筆者は説く。

そこで、ストーカーや引きこもりの人も持っている「歪んだ自己愛」を、健全な自己愛へと修復できるのが望ましい。
そのためには、「よき他者との出会いの機会をできるだけたくさん作りましょう(本でも可)(斎藤氏談)」というのが本書の大筋かと思う。

個人的に、取り上げられている小説が、なかなか刺激的で面白そうだと興味を持った。
特に、『ウォーク・イン・クローゼット』収録の「いなか、の、すとーかー」と、『コンビニ人間』は、どういう結末を迎えるのか気になったので、小説を読んでみようかと思う。(上手い事乗せられる図)

第二章で出てくる対談相手も、ひきこもりを扱う精神科医の斎藤環氏や、ストーカー被害者から要請を受けて500人以上のストーカー加害者にカウンセリングを行う小早川明子氏と、現場の方達ならではの話で勉強になった。

後半では、細かく「嫉妬」を買わないための対策等も載っている。そのため、「気をつけたい」と思う人は勿論、「自分は嫉妬なんか買わないから大丈夫」という人も(むしろ後者の人の方が特に)一読しておいて損はないだろう。

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2017年03月17日

Posted by ブクログ

嫉妬心が希薄なのは美徳と言われるがほかの人の嫉妬に気がつけないからトラブルを引き起こすと気づけた。
難しかったので今度また読みたい。
紹介されていた小説を何冊か読んでみたいと感じた。
やる気がある有能、やる気がある無能、やる気はない有能、やる気はない無能と分類するとやる気のある無能が1番迷惑だと認識できたので頑張りたいなと思った。

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2024年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代の若者は自己愛が強く、プライドを守るために勝負の土俵に上がろうとしないという指摘は、その通りだと思う。でも、だからといって嫉妬心が薄まっているわけではないのではないか。正確には、嫉妬心を悟られないように周りを冷笑してばかりいるだけに思える。だからこそ土俵に上がろうしないのだろう。今後、勝負どきになって土俵に上がる事を避けようとした時に、この本を思い出すと思う。

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2019年10月26日

Posted by ブクログ

【由来】


【期待したもの】


【要約】


【ノート】
・まず10分ほどでさらりと流し読み。嫉妬すら肥大化する自己愛にくわれてしまうということを強調している。男の嫉妬は恐いというのも繰り返しているが、これは当てつけな印象もある。その証拠に、実名が出てくる頻度が多い。まぁこれは、本書に限ったことではなく、佐藤優が何らかの意図を持って解禁し始めているのではないかという印象。

・しかし、肥大化を始めた自己愛すら最近では消滅し始めているというのが佐藤優の見立て。そして、結局は「教養を身につけて相手の内在的論理をしっかりと把握する観察と頭の体操を怠るな」ってこと。

【目次】

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

「この人、一体、何冊本を書くつもりなんだよ」でおなじみの佐藤優さんの本。本屋さんで見つけて面白そうなので購入して読んでみた。世の中を上手く乗り切るためには、嫉妬と自己愛のコントロールが必要で、コントロールをするためには参考になる小説を読んだり、友人を作ったりした方が良いよ、という事が丁寧に書いてある本。色んな事がある世の中を、少しでもうまく生き抜くためには読んで損は無い本だと思った。

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2017年07月17日

Posted by ブクログ

佐藤優は凄いところは、恐ろしく広いジャンルの本を読んでいること。そしてどれほど難しい内容も平易な言葉で語れること。

ビジネスにおいて嫉妬マネジメントを管理するのは分かる。ただ嫉妬というポジティブに向かう可能性もある感情よりも、自己愛が肥大したストーカーや通り魔などの犯罪に向かう資質のある人間が悲しいかな増えていることに改めて恐ろしさを覚える。

自己愛マネジメントはもはやセーフティネットの一部として義務教育あたりの底辺から発動し犯罪防止を考えていくご時世なのかも知れない。

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2017年06月10日

Posted by ブクログ

元外交官の佐藤優が著者自身の体験を通じて、嫉妬と自己愛について語った一冊。

過去の本に記述している自身の体験と、小説からの引用が多く、読み物としては面白いものの、タイトルについて的確な分析ができているかは?

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2017年05月14日

Posted by ブクログ

嫉妬と自己愛、自分ではあまり考えないことだったから、新鮮だった。自分は大丈夫かしら?と思いながら…。例えとして挙げられた本が面白そうだったから、これもまた読んでみたい。2017/3/31完読

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2017年03月31日

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